聡
DONE蒼葉さん、生まれてきてくれてありがとう!新規SSでなくてなんですが、お祝いしたくて掲載します。
1年くらい前に寄稿したKISSがテーマのアンソロのWEB再録。自分は髪へのKISSを担当しました。
発行時期が蒼葉さんの誕生日近くだったので、誕生日を意識した内容になっています。
二人は空のグラスを満たした ブラックニードルの仄暗い店内を照らす照明は、店の雰囲気に合わせて光源を絞ったピンスポットに近いものを使用している。フロアに点在したテーブル席の真上に設置されたライトが暗がりにポッと席を浮かび上がらせる様は、深海に差し込む淡い光のようにも見えた。
ライトに映り込んだ微かな塵が光の粒になって落ちていくのを、カウンターの中からバーテン姿のクリアはぼんやりと眺めていた。ダンサブルなアレンジのきいたBGMに合わせるでもなく機械的に濡れたグラスをクロスで拭き上げていく。左手が軽くなったことにも気づかず光の粒を目で追うその耳に、甲高い嫌な音が飛び込んできて我に返る。足元へ視線を落として、ああやってしまった、と割れたグラスに眉をひそめた。
6744ライトに映り込んだ微かな塵が光の粒になって落ちていくのを、カウンターの中からバーテン姿のクリアはぼんやりと眺めていた。ダンサブルなアレンジのきいたBGMに合わせるでもなく機械的に濡れたグラスをクロスで拭き上げていく。左手が軽くなったことにも気づかず光の粒を目で追うその耳に、甲高い嫌な音が飛び込んできて我に返る。足元へ視線を落として、ああやってしまった、と割れたグラスに眉をひそめた。
ミネコリオン
DONEうお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛あああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっっお゛お゛お゛お゛お゛お゛っっっっっおおおおおおおおあ゛あ゛あ゛゛お゛お゛お゛お゛お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ごあああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああああああああぶお゛お゛お゛お゛お゛お゛ごああああああああああああ(クリ蒼)聡
DONEコタツでみかんは推しがかわいくなる最高のシチュエーションなんです(題名)[あらすじ]
クリアがコタツで船を漕いでいる蒼葉にみかんを一房差し出すと、なんと、寝ぼけながらも食べてくれるではないか。これは!と閃いたクリアはみかんを口に咥え、蒼葉へと顔を近づけるのだった……。コタツでみかんは推しがかわいくなる最高のシチュエーションなんです(題名)
少しのいたずら心と期待。高鳴る鼓動がクリアの内に熱を孕ませた。その唇から伝わる熱で、みかんが温もっていく。
咥えた反対側がふにっと蒼葉の唇を押すと、先ほどクリアの手から与えられるまま食べたのと同じように、緩く隙間が作られた。押し込めたい衝動を耐えて、睫毛の影を目元へ落とす蒼葉を間近に見つめる。薄く開いた口から綺麗に並んだ歯が覗き、口の中の温かさを思わせる赤い舌がちろりと動くのに目を細めた。
「ん……」
みかんの先が吐息の漏れた蒼葉の唇に挟まれる。歯と舌を使ってゆっくりと中へ引き込まれるのをクリアは分かっていながら、みかんを手放すことができないできた。顔を寄せ、唇同士が触れ合ってようやく力が抜ける。
幼さの残る寝顔に抱いてはいけない感情がわいてくるのをどうにか胸の内に留め、残りのみかんを舌で押して蒼葉の口の中へと収めた。
「っ」
唇を離そうとしたクリアの全身が跳ねる。みかんを甘噛む延長で、蒼葉がクリアの舌に吸い付いてきた。想像通りの温かさと潰れたみかんの甘酸っぱい果汁が絡みついてきて、くらりと眩暈がする 617