ゆきと
MOURNINGにゃんにゃんにゃんの日に書いたスミイサ未満withルル。スミがパパです。たぶん4話後7話前の謎時空。本当に迷い猫だったのか不思議な力でイサが猫になってるのかは想像にお任せします。
これでもスミイサと言い張る勇気。
「スミスぅ!なにかみつけた?ルルも!」
穏やかな天気の昼下がり、ルルの指差す方向には人だかりがあった。聞こえてくるのは賑やかな歓声で悪いことではなさそうだと胸を撫で下ろす。
「Alright,行ってみようか」
そう声をかけると同時か少しはやく、ルルはオレの腕を引っ張りながら人だかりへの突入していった。
押し合いへし合い、どうにかたどり着いた中心に居たのは一匹の黒猫。身体の大きさからして成猫だろうか。墨を流したような艷やかな毛並みとヘーゼルカラーの瞳が美しい。どうやら怯えてしまっているらしく、フーフーと荒い息が聞こえる。
まわりはお構い無しに口笛を吹いたり近付こうとしたりとやりたい放題だ。
「スミス!」
猫を指さしてルルが笑う。
2330穏やかな天気の昼下がり、ルルの指差す方向には人だかりがあった。聞こえてくるのは賑やかな歓声で悪いことではなさそうだと胸を撫で下ろす。
「Alright,行ってみようか」
そう声をかけると同時か少しはやく、ルルはオレの腕を引っ張りながら人だかりへの突入していった。
押し合いへし合い、どうにかたどり着いた中心に居たのは一匹の黒猫。身体の大きさからして成猫だろうか。墨を流したような艷やかな毛並みとヘーゼルカラーの瞳が美しい。どうやら怯えてしまっているらしく、フーフーと荒い息が聞こえる。
まわりはお構い無しに口笛を吹いたり近付こうとしたりとやりたい放題だ。
「スミス!」
猫を指さしてルルが笑う。
kimuranatsuno
DOODLE花屋バーススミイサ。ヒビキがブレイフラワーの同僚です。ブレバン君相変わらず不在です。【スミイサ】ヒーローは秘密で出来ている【シン花】 ブレイフラワーに、やたら顔の良いアメリカ人客が来るようになった。その容姿だけでも目立つのに、いつもスーツ姿で、金の髪も隙なくセットされている。しかもなんだか良い香りまでしてくる。自分の魅力を最大限まで引き出すすべを知っているみたいだった。話してみれば(話しかけてくるのは常にその客からだったが)気さくで物腰もやわらかく、いかにも女性にモテそうな雰囲気だ。そんな印象だったから、ある日、その客が幼稚園着の女の子を連れてきたとき、イサミはたいそう驚いた。子どもがいるようには見えなかったからだ。
「娘さんがいたんですか」
イサミが思わずそう話しかけると、その客はなぜか動揺した。顔を赤くして青い瞳を泳がせて、「あぁ、えっと」と意味もなく言って、でもキリッと切り替えて。
3053「娘さんがいたんですか」
イサミが思わずそう話しかけると、その客はなぜか動揺した。顔を赤くして青い瞳を泳がせて、「あぁ、えっと」と意味もなく言って、でもキリッと切り替えて。
P🪅
PAST最終回後のスミイサ+ちょっとルルちゃん。虹彩の色によって、明るさへの強弱が違うとのことから思いついたスミイサです。(虹彩が緑、青だと暗くてもよく見える。虹彩が黒や茶だと明るくても見える。なので虹彩が明るい色の人は冬でもサングラスをつけるとのこと。) 1614kimuranatsuno
DOODLE最終回後のスミイサ。甘めRedo「──というわけで、デスドライヴズとひとつになった俺は、イサミを抱いて戦うために時空を超えて戻ってきたんだ」
「……以上か?」
「以上だ」
「よしスミス。床に正座しろ」
「Why!?」
そんなこんなで、スミスは床に正座させられていた。主の帰還したヒーローだらけの部屋で、正面にはベッドにどっしり腰掛けたイサミがいる。スミスのよく知る緑の作業服姿で、ひざの上で指を組んで。ただ、伸びた黒髪だけは、今となってもなかなか見慣れない。
ブレイバーンたちが世界を救ってから一週間。復興はおろか、あらゆる事後処理すらとうてい終わりがみえない。そんななかで、もはや日課となった尋問からやっと解放されたスミスは、今度はイサミに捕まっていた。くたくたの体でひと息つき、シャワーでも浴びようかと思った矢先に部屋に押しかけられて。それが嬉しくないと言ったら嘘になる。しかしイサミからほとばしる怒りを感じると、浮かれてばかりいられなくなってしまった。
4049「……以上か?」
「以上だ」
「よしスミス。床に正座しろ」
「Why!?」
そんなこんなで、スミスは床に正座させられていた。主の帰還したヒーローだらけの部屋で、正面にはベッドにどっしり腰掛けたイサミがいる。スミスのよく知る緑の作業服姿で、ひざの上で指を組んで。ただ、伸びた黒髪だけは、今となってもなかなか見慣れない。
ブレイバーンたちが世界を救ってから一週間。復興はおろか、あらゆる事後処理すらとうてい終わりがみえない。そんななかで、もはや日課となった尋問からやっと解放されたスミスは、今度はイサミに捕まっていた。くたくたの体でひと息つき、シャワーでも浴びようかと思った矢先に部屋に押しかけられて。それが嬉しくないと言ったら嘘になる。しかしイサミからほとばしる怒りを感じると、浮かれてばかりいられなくなってしまった。
kimuranatsuno
DOODLE花屋バースのスミイサ。ブレくんは不在ですすみません。1週間後、スミスに赤いバラの花束を渡すイサミの話 ブレイフラワーには、毎週金曜日に花を買いに来る常連客がいる。とても気さくな男で、黙々と花束を用意するイサミによく話しかけてきた。その隣にはいつも、ちいさな女の子がいる。
同世代に見えるが、娘がいるんだよな。二人が店を訪れるたびにイサミはそんなことを考えていたが、もちろん口には出さない。「いらっしゃいませ」とだけ言うと、いつものようにオススメの花を見繕い、ちいさな花束を作る。そして会計を済ませて「ありがとうございました」。必要最低限のやりとりを交わすのみだ。イサミと男とは、あくまで店員と客という間柄だった。……今日の出来事が起こるまでは。
きっかけは突然やってきた。いつものように花束を作るイサミの背後で、「ルル!」という厳しい声がした。振り返ると、棚に置かれた胡蝶蘭の鉢が、今まさに女の子の頭上に落ちようとしているところだ。
3368同世代に見えるが、娘がいるんだよな。二人が店を訪れるたびにイサミはそんなことを考えていたが、もちろん口には出さない。「いらっしゃいませ」とだけ言うと、いつものようにオススメの花を見繕い、ちいさな花束を作る。そして会計を済ませて「ありがとうございました」。必要最低限のやりとりを交わすのみだ。イサミと男とは、あくまで店員と客という間柄だった。……今日の出来事が起こるまでは。
きっかけは突然やってきた。いつものように花束を作るイサミの背後で、「ルル!」という厳しい声がした。振り返ると、棚に置かれた胡蝶蘭の鉢が、今まさに女の子の頭上に落ちようとしているところだ。