kisaragi_03_11
DONEレイマシュ版深夜の60分一本勝負の作品です🌙*゚◎付き合ってる設定です
"逢魔が時"☾·゙゙´.。.゚´*。,。,、 `¨☾゜`´*‥·'、、*
森の中に、僕のお気に入りの場所がある。
月夜が美しい、夜の吐息。
静まる空気に、光り輝く星の数々。
朝露が零れ落ち、動物達が起き出す頃。
清々しい朝の、囁くような風の音。
木漏れ日が輝き、水面がぽちゃり、ぽちゃりと煌めく昼日中。
ゆったりと流れる時間に、ゆらゆらと葉が揺れる音。
ーーーそして、夕暮れが暗闇を呼ぶ時間。
逢魔が時と呼ばれる時間帯。
キラキラと輝く橙色が全てを包み込み、藍色から暗闇へと変化していく瞬間を見るのが好きだった。
そんな中、小さな影がふたつ。
「あれは…」
ビクリ、と肩を揺らす様子に怯えてる事を感じ取る。
(…子ども?)
ゆっくりと近付いてストン、とかがんで目線を合わせていく。
3328森の中に、僕のお気に入りの場所がある。
月夜が美しい、夜の吐息。
静まる空気に、光り輝く星の数々。
朝露が零れ落ち、動物達が起き出す頃。
清々しい朝の、囁くような風の音。
木漏れ日が輝き、水面がぽちゃり、ぽちゃりと煌めく昼日中。
ゆったりと流れる時間に、ゆらゆらと葉が揺れる音。
ーーーそして、夕暮れが暗闇を呼ぶ時間。
逢魔が時と呼ばれる時間帯。
キラキラと輝く橙色が全てを包み込み、藍色から暗闇へと変化していく瞬間を見るのが好きだった。
そんな中、小さな影がふたつ。
「あれは…」
ビクリ、と肩を揺らす様子に怯えてる事を感じ取る。
(…子ども?)
ゆっくりと近付いてストン、とかがんで目線を合わせていく。
kisaragi_03_11
DONE遅ればせながらレイマシュワンドロワンライの作品です。"初恋"、"本音"、"手紙"。
その"なまえ"はーーー初恋だった。
無条件に僕を認めてくれる人がいるなんて。
でも男同士で、本当のこと言えるわけが無い。
ずっと抱えてきたこの想い、みんなにはお見通しで「相談しろ」って怒られた。
消灯後に抜け出して夜空を眺めながら苦しくて悲しくて辛くて、泣いた日もあったけど。
嬉しくても涙が出るんだって初めて知った。
ーーーーーー今日はレインくんの卒業式。
学校で会えるのはこれで最後。
レインくんは神覚者だから、今までよりも忙しくなる。
皆もそれでいいのかって心配してくれたけど、僕は決めたんだ。
僕の意志の強さに「もう、仕方ないな」と困ったように笑いながら協力してくれた。
最初で最後の恋文。
好きです。
これが今の僕に出来る精一杯の告白。
1233無条件に僕を認めてくれる人がいるなんて。
でも男同士で、本当のこと言えるわけが無い。
ずっと抱えてきたこの想い、みんなにはお見通しで「相談しろ」って怒られた。
消灯後に抜け出して夜空を眺めながら苦しくて悲しくて辛くて、泣いた日もあったけど。
嬉しくても涙が出るんだって初めて知った。
ーーーーーー今日はレインくんの卒業式。
学校で会えるのはこれで最後。
レインくんは神覚者だから、今までよりも忙しくなる。
皆もそれでいいのかって心配してくれたけど、僕は決めたんだ。
僕の意志の強さに「もう、仕方ないな」と困ったように笑いながら協力してくれた。
最初で最後の恋文。
好きです。
これが今の僕に出来る精一杯の告白。
kyou/京式
DONEエルリワンドロお題「忘れ物」ノビ高の先生たちはいつも自然体で仲良し
まだ少し早い夕陽が落ちかかり、最終下校時刻の校内放送が始まったところだった。
一階の渡り廊下を「お疲れ様」と会釈してすれ違いざまに呼び止められて、振り向くまもなく小さな手が背に当てられる。
「動くな」
「なんだ?」
「動くなと言っている」
リヴァイ先生の手は背から右の脇腹へとジャージを伝って移動した。部活後だ、エルヴィンの汗も埃もたっぷりと吸っている。
「汚れるぞ」
リヴァイはそれには応えずいつも通りの涼やかな白衣姿を翻し、そのまま足元にしゃがんだ。何をしているのかと肩越しに覗こうとしても、辛うじて黒髪の真ん中に鎮座する可愛らしいつむじしか見えない。
直ぐにリヴァイは立ち上がり、再びエルヴィンの腰に指を当てた。そのまま上につつと指先を立てて這わせてくる。
758一階の渡り廊下を「お疲れ様」と会釈してすれ違いざまに呼び止められて、振り向くまもなく小さな手が背に当てられる。
「動くな」
「なんだ?」
「動くなと言っている」
リヴァイ先生の手は背から右の脇腹へとジャージを伝って移動した。部活後だ、エルヴィンの汗も埃もたっぷりと吸っている。
「汚れるぞ」
リヴァイはそれには応えずいつも通りの涼やかな白衣姿を翻し、そのまま足元にしゃがんだ。何をしているのかと肩越しに覗こうとしても、辛うじて黒髪の真ん中に鎮座する可愛らしいつむじしか見えない。
直ぐにリヴァイは立ち上がり、再びエルヴィンの腰に指を当てた。そのまま上につつと指先を立てて這わせてくる。
kyou/京式
DONE隠居にいきつくエルリ。ワンドロお題「宣言」より。「合わせて宣言したら良いと思うのだが」
思い切ってもう一度提案してみる。
「ああ?」
明日の準備に忙しい彼は、最終チェックと掃除に余念がない。それでもエルヴィンからの問いかけにはいつも通り反射的に手を止めて振り向いた。
「何をだ」
「俺たちのことを」
「俺たちのこと?」
「結婚したと」
「…してねえ」
「では将来末長く共に寝起きし、互いを助け、貞操を守り、ここで紅茶屋を営んでいくことにしたと、開店を祝いに来た客全てに話して回るか?」
リヴァイがエルヴィンの命令に従わないことは無かった。では提案はどうだ。多少の願望と我儘が混じったお願いに対しても同じことだ、彼はエルヴィンの意を汲む事に長けていて、誰よりも近くでそれを受け入れる事を嬉しく思っている。
789思い切ってもう一度提案してみる。
「ああ?」
明日の準備に忙しい彼は、最終チェックと掃除に余念がない。それでもエルヴィンからの問いかけにはいつも通り反射的に手を止めて振り向いた。
「何をだ」
「俺たちのことを」
「俺たちのこと?」
「結婚したと」
「…してねえ」
「では将来末長く共に寝起きし、互いを助け、貞操を守り、ここで紅茶屋を営んでいくことにしたと、開店を祝いに来た客全てに話して回るか?」
リヴァイがエルヴィンの命令に従わないことは無かった。では提案はどうだ。多少の願望と我儘が混じったお願いに対しても同じことだ、彼はエルヴィンの意を汲む事に長けていて、誰よりも近くでそれを受け入れる事を嬉しく思っている。