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    kypoppo

    @kypoppo
    魔道祖師関連のイラストをメイに
    イラスト描いてみたいと思ってます

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    kypoppo

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    魔道祖師&陳情令の沼に落ちて
    初めて描いた曦澄イラスト
    ワンドロワンライ22回
    お題『雪』から

    Ibis paintを使ってます

    #曦澄
    #ワンドロワンライ##ワンドロワンライ曦澄

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    なるぎれ

    MOURNING小説も載せられるのか…!と思って、もったいないオバケをしてみよう。
    YOIでは、なんだか妙な衝動で、小説とも言い難い作文をちょこまか書いておりましたねえ…。
    ユリオくんが成人してるくらいの未来設定です。
    3.夜のはなし


    マッカチンは、びっくりするくらい長生きだった。

    元々利口な犬だったが(まぁ食い意地に関しては別だが)アイツは死ぬときすらも利口で、オフシーズンの、オレたち三人ともがピーテルにいるタイミングで、しかもオフの日に、きちんと死期をさとらせて、その上で逝った。

    「もう今晩あたりでお別れかもしれない」

    と、ヴィクトルから連絡が入ったときに真っ先に心配したのはカツドンのことで、(なにせ二度目の愛犬の死だ)いてもたってもいられなくなったオレは、とりあえずすぐに奴らの家に向かうことにした。

    息を切らせているのを悟られないよう、ゆっくりと部屋に入ると、想像に反して、穏やかな顔をしたカツドンがいて、マッカチンの腹をなでながら、たわいもないことを話しかけていた。

    「あ、ユリオだ。マッカチン、ユリオがきたよ」

    と、ほとんど撫でるかのように、ポンポン、とマッカチンの腹を叩きながら、カツドンが声を上げる。
    「おう、」と、出した声は、随分と囁くようなボリュームになった。カツドンの背後からそっと覗き込むと、マッカチンはゆるりと目を開けて、オレを見て、そしてまたゆっくりと目を閉じた。

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    sgm

    DONE曦澄ワンドロお題「看病」
    Twitterにあげていた微修正版。
    内容に変わりません。
     手足が泥に埋まってしまったかのように身体が重く、意識が朦朧としている中、ひやりとした感覚が額に当てられる。藍曦臣はゆっくりと重い瞼を開いた。目の奥は熱く、視界が酷くぼやけ、思考が停滞する。体調を崩し、熱を出すなどいつぶりだろうか。金丹を錬成してからは体調を崩すことなどなかった。それ故にか十数年ぶりに出た熱に酷く体力と気力を奪われ、立つこともできずに床について早三日になる。
    「起こしたか?」
     いるはずのない相手の声が耳に届き、藍曦臣は身体を起こそうとした。だが、身体を起こすことが出来ず、顔だけを小さく動かした。藍曦臣の横たわる牀榻に江澄が腰掛け、藍曦臣の額に手を当てている。
    「阿、澄……?」
     なぜここにいるのだろうか。藍家宗主が体調を崩しているなど、吹聴する門弟はいないはずで、他家の宗主が雲深不知処に来る約束などもなかったはずだ。仮にあったとしても不在として叔父や弟が対応するはずだ。当然江澄が訪れる約束もない。
    「たまたま昨夜この近くで夜狩があってな。せっかくだから寄ったんだ。そしたら貴方が熱を出しているというから」
     目を細め、伸びて来た江澄の指が額に置かれた布に触れる。藍曦臣の 1972

    sgm

    DONE江澄誕としてTwitterに上げていた江澄誕生日おめでとう話
    江澄誕 2021 藍曦臣が蓮花塢の岬に降り立つと蓮花塢周辺は祭りかのように賑わっていた。
     常日頃から活気に溢れ賑やかな場所ではあるのだが、至るところに店が出され山査子飴に飴細工。湯気を出す饅頭に甘豆羹。藍曦臣が食べたことのない物を売っている店もある。一体何の祝い事なのだろうか。今日訪ねると連絡を入れた時、江澄からは特に何も言われていない。忙しくないと良いのだけれどと思いながら周囲の景色を楽しみつつゆっくりと蓮花塢へと歩みを進めた。
     商人の一団が江氏への売り込みのためにか荷台に荷を積んだ馬車を曳いて大門を通っていくのが目に見えた。商人以外にも住民たちだろうか。何やら荷物を手に抱えて大門を通っていく。さらに藍曦臣の横を両手に花や果物を抱えた子どもたちと野菜が入った籠を口に銜えた犬が通りすぎて、やはり大門へと吸い込まれていった。きゃっきゃと随分楽しげな様子だ。駆けていく子どもたちの背を見送りながら彼らに続いてゆっくりと藍曦臣も大門を通った。大門の先、修練場には長蛇の列が出来ていた。先ほどの子どもたちもその列の最後尾に並んでいる。皆が皆、手に何かを抱えていた。列の先には江澄の姿が見える。江澄に手にしていたものを渡し一言二言会話をしてその場を立ち去るようだった。江澄は受け取った物を後ろに控えた門弟に渡し、門弟の隣に立っている主管は何やら帳簿を付けていた。
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