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    #丹星

    단스텔

    もぐ🍣

    DONEそういう強めの描写はないですがそもそも特殊設定なのでご自衛下さい。
    今後用の叩き台です。
    ケーキバース丹星 獣のような荒い呼吸が聞こえる。目の前にいる青年──丹恒は星がその姿を驚いたように見ていることに気づくと普段は見せない乱暴な仕草で肩を強く押した。
    「でていってくれ」
     震える声の懇願だと星は理解したが、動かない。呼吸をするたびに丹恒の表情は険しくなり、ずるりと崩れ落ちると大きく口を開け自分の腕へと噛みついた。ぼた、と血が流れても気にせずにただ星がいなくなる時間を稼ぐ為にされて行為。……星は己が『ケーキ』と呼ばれる存在で、丹恒が『フォーク』なのだと知ったのはつい最近のことだった。降り立った惑星で変な絡まれ方をする、とは思っていたものの振り返ればいつでも丹恒がそれから庇ってくれていた気がする。遠ざけられ、ひた隠しにされていたものがこうして明らかにされたのは丹恒が列車の中で星をあからさまに拒絶するようになったからだ。アーカイブを見る為に資料室へ入る事も拒まれ、食事すら共にすることがなくなった。それがおかしいと当然気づいた星は最初はなのかに、次はパムに、そうして最後姫子とヴェルトに一つずつ答えをもらって、辿り着いた。
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