リリ小屋
DONEひらいてのタグ祭りの再編集です。シリーズ1.2と別世界線なDom/Subパロです。Sub加藤(攻)Dom神戸(受)。
もっと長く書きたかったけれど力尽きたので書きたいところだけ。
褒美をやる、来い走れと言われれば、走る。
飛べと言われれば、飛ぶ。
行って来いと言われれば、行って来る。
待っていろと言われれば、ずっと待っている。
張り込みをしろと言われれば、何日だろうが張り込みをする。
加藤春、という男は、そうした向こう見ずで真っ直ぐな男であった。
だが。
撃てと言われれば、撃つ。
それが出来なくなってどれぐらい経っただろうか。
あの日を境に、加藤の性質はがらりと変わってしまった。
加藤の持つSub性は閉じ、そして花開くことは無くなった。
加藤の未来に、主人を得る無二の幸福を味わう瞬間は永遠に訪れない。
◆
さてこの世でダイナミクス性を持つ者は幸せだ。他人に身を預ける喜び。信頼という名の支配を与える喜び。
ダイナミクスの代償行為でSMが流行っているが、そんなものはダイナミクスのもたらす本当の支配・被支配の崇高さに比べたら何ということはない。
5621飛べと言われれば、飛ぶ。
行って来いと言われれば、行って来る。
待っていろと言われれば、ずっと待っている。
張り込みをしろと言われれば、何日だろうが張り込みをする。
加藤春、という男は、そうした向こう見ずで真っ直ぐな男であった。
だが。
撃てと言われれば、撃つ。
それが出来なくなってどれぐらい経っただろうか。
あの日を境に、加藤の性質はがらりと変わってしまった。
加藤の持つSub性は閉じ、そして花開くことは無くなった。
加藤の未来に、主人を得る無二の幸福を味わう瞬間は永遠に訪れない。
◆
さてこの世でダイナミクス性を持つ者は幸せだ。他人に身を預ける喜び。信頼という名の支配を与える喜び。
ダイナミクスの代償行為でSMが流行っているが、そんなものはダイナミクスのもたらす本当の支配・被支配の崇高さに比べたら何ということはない。
リリ小屋
DONE前作Dom/Subパロのスピンオフ的な、スパンキングプレイにまつわる話。本編には書かれていませんが行為の匂わせがあります。
頭隠して尻隠さず──俺は今、かの神戸家御当主のナマ尻を目の前に、セルフオアズケを食らっている。
「…おい、何をしている、早くしろ」
詳細は省くが、紆余曲折あってこいつは両親の死の真相に辿り着き、途中なんやかんやと喧嘩したりもしたものの。
今のところ、神戸と俺は定期的なプレイメイト、という立ち位置に落ち着いていた。
ま、俺はもう少し先に進みたいところなんだが、お堅いお坊ちゃんを急かすつもりはねえ。崩れやすい肉じゃがと同じ、じっくりコトコト、って火加減で気づいたらすっかり味が染み込んでるってのが肝心だ。
っと、話が逸れたな。
ついさっき、ロンドンからすっ飛んできた神戸はまた犯人と橋ごと俺をぶっ飛ばし、川に落ちずぶ濡れで戻るのを待ってくれていたと思ったら俺はあれよあれよと言う間にヘリの中に突っ込まれ、ブロンクスから最も近い五つ星ホテルのスイートに問答無用で運び込まれた。
9064「…おい、何をしている、早くしろ」
詳細は省くが、紆余曲折あってこいつは両親の死の真相に辿り着き、途中なんやかんやと喧嘩したりもしたものの。
今のところ、神戸と俺は定期的なプレイメイト、という立ち位置に落ち着いていた。
ま、俺はもう少し先に進みたいところなんだが、お堅いお坊ちゃんを急かすつもりはねえ。崩れやすい肉じゃがと同じ、じっくりコトコト、って火加減で気づいたらすっかり味が染み込んでるってのが肝心だ。
っと、話が逸れたな。
ついさっき、ロンドンからすっ飛んできた神戸はまた犯人と橋ごと俺をぶっ飛ばし、川に落ちずぶ濡れで戻るのを待ってくれていたと思ったら俺はあれよあれよと言う間にヘリの中に突っ込まれ、ブロンクスから最も近い五つ星ホテルのスイートに問答無用で運び込まれた。
let_it_tei
CAN’T MAKE近未来ガジェット警察富豪刑事なら神林長平『帝王の殻』のPABだっていけるよな!?という謎の勢いで書いた。見返したら冲方丁シュピーゲルシリーズも入ってた。
春大
脳みそとか死んだりするとかいろいろある 7650
SonDai11
DONE相方を褒め合う研修に出ることになった神戸と加藤。ぎこちない加藤を見かねた亀井は合コンで女の子を褒めるとの同じやり方ですればいいとアドバイスするが高めよ、さらば得られん「神戸警部の行動力にはいつも大変驚かされます。自分もああいう、かっt…いえ、果断な行動力を心掛けたいと思います」
「加藤警部補の身体能力には目を瞠るものがあります。格闘にも優れ、高所作業にも耐えるずば抜けて頑健な肉体は警察官の資質として貴重なものです」
現在犯罪対策本部準備室のソファースペースで、神戸大助と加藤春は背筋を伸ばして向かい合っていた。
「なんです、あれ?」
亀井新之助は清水部長にそそっと寄って小声で尋ねた。
「研修の課題だよ。働き方改革の一環で、相手のいいところを言葉に出して褒め合って、コミュニケーションを高めるっていう。警察は減点主義で悪くすると足の引っ張り合いになるからね。その辺の意識改革を狙ってるみたい」
2785「加藤警部補の身体能力には目を瞠るものがあります。格闘にも優れ、高所作業にも耐えるずば抜けて頑健な肉体は警察官の資質として貴重なものです」
現在犯罪対策本部準備室のソファースペースで、神戸大助と加藤春は背筋を伸ばして向かい合っていた。
「なんです、あれ?」
亀井新之助は清水部長にそそっと寄って小声で尋ねた。
「研修の課題だよ。働き方改革の一環で、相手のいいところを言葉に出して褒め合って、コミュニケーションを高めるっていう。警察は減点主義で悪くすると足の引っ張り合いになるからね。その辺の意識改革を狙ってるみたい」