こんぺいとう
DOODLE朔唯 : ……君と……君と二人なら※ 朔夜カドストネタバレあり
式後の二人
昔もらったブーケに、もう一度誓う話
朔唯Webオンリー時のネップリ再掲
あの日、君がくれた幸せを「終わったね~…でも、まだ夢の中にいるみたい」
本人の言うとおり、未だどことなく夢見心地な彼女の声音。彼女の言うことも分からなくはない。あんなにも華やかで、煌めいて、幸せを具現化したような時間。まさか自分が、しかも彼女の隣でそれを体験するとは思ってもみなかった。自分でも、柄にもなく浮き足立っているのが分かる。
「いやー、緊張したなー…コンサートより緊張したかも」
「君が?あんなに楽しそうにしてたのに」
「そりゃあ、もちろん楽しかったけど…おそらくたぶんきっと、一生に一度の晴れ舞台だよ?緊張もするよー」
「……」
冗談冗談、と彼女が悪戯っぽく口の端を上げて笑う。
「断じて絶対間違いなく、最初で最後の晴れ舞台だよ。……朔夜も、そうだと嬉しいな」
2557本人の言うとおり、未だどことなく夢見心地な彼女の声音。彼女の言うことも分からなくはない。あんなにも華やかで、煌めいて、幸せを具現化したような時間。まさか自分が、しかも彼女の隣でそれを体験するとは思ってもみなかった。自分でも、柄にもなく浮き足立っているのが分かる。
「いやー、緊張したなー…コンサートより緊張したかも」
「君が?あんなに楽しそうにしてたのに」
「そりゃあ、もちろん楽しかったけど…おそらくたぶんきっと、一生に一度の晴れ舞台だよ?緊張もするよー」
「……」
冗談冗談、と彼女が悪戯っぽく口の端を上げて笑う。
「断じて絶対間違いなく、最初で最後の晴れ舞台だよ。……朔夜も、そうだと嬉しいな」
こんぺいとう
DONE朔唯 : それは二人だけの秘密の、周年祝い(とは全く関係ない自分の書きたかっただけの)SS
スタオケ2周年おめでとうございます!!
秘密の『 I love you 』「かの人は、『 I love you 』を『月が綺麗ですね』と訳したわけだけれど…そこの辺り、朔夜くんはどう思うかね?」
「なんなんだ、その口調……それに、別にどうとも思わないが」
学院から、菩提樹寮への帰り道。
日が長くなってきたとは言え、熱の入った練習を終えた今、空は隙間なく濃紺に塗りたくられ、星は無数に瞬いている。
朝日奈の言葉を受け空へ視線を投げるが、新月なのか、今宵の空に月は見当たらない。
ますます何故彼女がその話題を出したのか、ただ謎が深まるばかりだった。
「『月が綺麗ですね』も、もちろんロマンチックで素敵なんだけど…これには唯一、けれど最大の弱点があるのだよ…」
「…弱点?」
隣を歩く朝日奈が、鼻息荒く拳を握る。
1698「なんなんだ、その口調……それに、別にどうとも思わないが」
学院から、菩提樹寮への帰り道。
日が長くなってきたとは言え、熱の入った練習を終えた今、空は隙間なく濃紺に塗りたくられ、星は無数に瞬いている。
朝日奈の言葉を受け空へ視線を投げるが、新月なのか、今宵の空に月は見当たらない。
ますます何故彼女がその話題を出したのか、ただ謎が深まるばかりだった。
「『月が綺麗ですね』も、もちろんロマンチックで素敵なんだけど…これには唯一、けれど最大の弱点があるのだよ…」
「…弱点?」
隣を歩く朝日奈が、鼻息荒く拳を握る。
こんぺいとう
DONE朔唯 :「わ、すごーい!!ぴったりだ!!どうして分かったの!?」
「……」
「え、なにその不可解なものを見る目!?」
#九条朔夜BDカウントダウン 企画
なのに、バースデー全く関係ない(笑)
新恒常SRのネタがほんの少しあります
唯朔っぽいかも…?
スパダリ、漢前な唯ちゃんになってしまった…
Reserved 48.2凝視、という表現がぴったりなほど熱心に、その視線は真っ直ぐこちらに注がれていた。
紙面を踊る文字に、それを紡ぐ指先に。
勉強を始めてからしばらく、その視線に気づいた朔夜は内心居心地の悪さを覚えながら、正面に座る視線の主-朝日奈を眼鏡越しにチラリと見遣る。
ただひたすらに朔夜の手元を見続けている朝日奈の周りだけ、完全に時が止まってしまっている。
彼女の目の前に広げられたノートに書かれているのは、今日の日付、ただそれだけである。
朔夜は大げさに溜め息を吐き、「朝日奈」と呆れたように名前を呼んだ。
ハッと我に返った朝日奈は、けれど、すぐにへらっと緊張感の欠片も無い笑みを浮かべ「なに?」と問い返してきた。
「なに?じゃない…勉強、全然進んでるように見えないが。君が泣きついてきたから、ここにいるのに…他に気を取られて集中できないなら、今日はもう終わりにしよう」
1635紙面を踊る文字に、それを紡ぐ指先に。
勉強を始めてからしばらく、その視線に気づいた朔夜は内心居心地の悪さを覚えながら、正面に座る視線の主-朝日奈を眼鏡越しにチラリと見遣る。
ただひたすらに朔夜の手元を見続けている朝日奈の周りだけ、完全に時が止まってしまっている。
彼女の目の前に広げられたノートに書かれているのは、今日の日付、ただそれだけである。
朔夜は大げさに溜め息を吐き、「朝日奈」と呆れたように名前を呼んだ。
ハッと我に返った朝日奈は、けれど、すぐにへらっと緊張感の欠片も無い笑みを浮かべ「なに?」と問い返してきた。
「なに?じゃない…勉強、全然進んでるように見えないが。君が泣きついてきたから、ここにいるのに…他に気を取られて集中できないなら、今日はもう終わりにしよう」
pagupagu14
DONE手を引くわけにはいかない/朔唯←慧ずっと寝かせていた朔夜好きな朝日奈から恋愛相談受ける月城のトライアングルです。朔夜が朝日奈取られそうになってむむむとなって本気になるとこ見たい。し、憧れの人に恋愛相談する朝日奈のタフさが見たかった
手を引くわけにはいかない 「――朔夜が、――で、――の時なんか――」
「…………君は朔夜のことが本当に好きなんだな」
しみじみとそう零せば嬉しそうに朝日奈さんは笑った。
「はい、大好きです!…あ、月城さんは別枠で大好きですからね!?憧れというかなんというか…」
そう弁明する姿がおかしくて笑ってしまう。
(散々朔夜が好きだの言っておいて……)
「俺からは充分仲良く見えるが…君たちは付き合ってないのか?」
そう問えば表情が曇り、それだけでそこまで至ってないことが見て取れる。
「告白はしていないのか?」
「してますよ!『大好き』とか『好きだよ』とか」
「……思うに、君の言葉が軽すぎて朔夜に本気と取られていないんじゃないか?」
ガーン、といった効果音が聞こえて来そうな表情をする朝日奈さん。
902「…………君は朔夜のことが本当に好きなんだな」
しみじみとそう零せば嬉しそうに朝日奈さんは笑った。
「はい、大好きです!…あ、月城さんは別枠で大好きですからね!?憧れというかなんというか…」
そう弁明する姿がおかしくて笑ってしまう。
(散々朔夜が好きだの言っておいて……)
「俺からは充分仲良く見えるが…君たちは付き合ってないのか?」
そう問えば表情が曇り、それだけでそこまで至ってないことが見て取れる。
「告白はしていないのか?」
「してますよ!『大好き』とか『好きだよ』とか」
「……思うに、君の言葉が軽すぎて朔夜に本気と取られていないんじゃないか?」
ガーン、といった効果音が聞こえて来そうな表情をする朝日奈さん。
こんぺいとう
DONE朔唯 : 『おみくじ』運命 ≒ 奇跡のような偶然の確率…?
#朔唯Webアンソロ
先月のお題ですが、ネタが思い浮かんだので…
微笑む運命論者と、足掻く確率論者。「…せーのっ、」
唯の掛け声に合わせて、その手の折り畳まれた白い紙を開く。
唯は急くように、朔夜は緩慢な動作で。
開いた紙面をパッと覗き込み、探していた特定の“単語”をいち早く見つけた唯は、その瞳を一際輝かせた。
「やった、大吉朔夜は」
「大吉」
唯に遅れてその“単語”を見つけた朔夜は、淡々と書かれた通りを告げる。
特に何の感慨も湧かない、ただの文字。
しかし、唯は嬉しそうに親指を立てる。
「お、さすが相棒!これでスタオケの未来は安泰と言っても過言ではないね」
「…それは過言だろう」
溜め息をつきながら、朔夜はチラリと開いたおみくじを一瞥した。
細々と書かれた文字が紙面を踊る。
たかが紙切れに印刷されただけの文言に一喜一憂できるなんて、朔夜には正直理解できない。
1908唯の掛け声に合わせて、その手の折り畳まれた白い紙を開く。
唯は急くように、朔夜は緩慢な動作で。
開いた紙面をパッと覗き込み、探していた特定の“単語”をいち早く見つけた唯は、その瞳を一際輝かせた。
「やった、大吉朔夜は」
「大吉」
唯に遅れてその“単語”を見つけた朔夜は、淡々と書かれた通りを告げる。
特に何の感慨も湧かない、ただの文字。
しかし、唯は嬉しそうに親指を立てる。
「お、さすが相棒!これでスタオケの未来は安泰と言っても過言ではないね」
「…それは過言だろう」
溜め息をつきながら、朔夜はチラリと開いたおみくじを一瞥した。
細々と書かれた文字が紙面を踊る。
たかが紙切れに印刷されただけの文言に一喜一憂できるなんて、朔夜には正直理解できない。
こんぺいとう
MOURNING祝生誕にアップするのは憚られた、一線は越えてそうな雰囲気の二人(雰囲気)(この話では越えてません)
誕生日にアップしたお話の、最後が違う没ver.です
気付いたら、こんなことに…💦💦
私は無意識下で朔唯をイチャイチャさせたがっている…?
朔唯はどこまでイチャイチャさせていいか分かんない…
唇を塞がれる。
彼の、形の良い唇に。
文字通り目と鼻の先にきた、彼の整った顔をまじまじと見つめる。
今は伏せられている琥珀色の瞳も、羨ましいほど長いまつげも、さらりと流れる髪も、彼を彼として形成する、全てのパーツが愛おしい。
そして、永遠に続けばいいと願うほど、この瞬間がたまらなく好き。
私の視線に気付いたのか、ふっと瞼が押し上げられ、まあるい月のような瞳が現れる。
不満そうに、目を閉じろ、と言いたげに。
間近で私だけを映すその綺麗な瞳をもう少し見ていたかったけれど、素直に目を閉じれば、後ろ髪に手を差し込まれる。
ああ、これは、
とびきり甘い口づけに変わる合図だ。
上気した頬、濡れた唇、浅い呼吸。
じっと絡み合う視線に帯びる熱。
650彼の、形の良い唇に。
文字通り目と鼻の先にきた、彼の整った顔をまじまじと見つめる。
今は伏せられている琥珀色の瞳も、羨ましいほど長いまつげも、さらりと流れる髪も、彼を彼として形成する、全てのパーツが愛おしい。
そして、永遠に続けばいいと願うほど、この瞬間がたまらなく好き。
私の視線に気付いたのか、ふっと瞼が押し上げられ、まあるい月のような瞳が現れる。
不満そうに、目を閉じろ、と言いたげに。
間近で私だけを映すその綺麗な瞳をもう少し見ていたかったけれど、素直に目を閉じれば、後ろ髪に手を差し込まれる。
ああ、これは、
とびきり甘い口づけに変わる合図だ。
上気した頬、濡れた唇、浅い呼吸。
じっと絡み合う視線に帯びる熱。
こんぺいとう
MAIKING書き出してみたはいいものの、途中で飽きて、自分の書きたいところを先に書いていってるけど、後で絶対収拾がつかなくなるパターンどこまで原形を留めたまま、書き続けられるか…
そもそも、書き終わるのか…!?
こんぺいとう
MOURNING初期に書いたスタオケ処女作Twitterに初めてアップした作品が3月ホムボ話で、そちらを優先させてしまったが故、日の目を見ることがなかった作品…
今となれば、解釈違い過ぎツラい
唯ちゃんは「あーん」くらいじゃ照れません!!!!
せっかく最後まで書き上げているので供養…
私はエコな人間なので…
文面も当時のままなので、誰コレ感…💦
良薬、口に 〈 朔唯 〉ふと目が覚めて、重たい瞼を押し上げる。
結構な時間を眠っていたらしく、いつの間にか窓の外は暗くなっていた。
熱は下がったようで、いくらか楽にはなったけど、依然として体は気怠い。
意を決して、ゆっくりと重たい上体を起こす。
少し、節々が痛い。
溜め息を一つ零した時、静かにドアを叩く音。
返事をすれば、ゆっくりとドアが開かれた。
「朝日奈…もう起きて平気なのか?」
心地良い低音の主は確かめるまでもなく。
「朔夜」
朔夜は持っていたお盆を傍らに置き、じっとこちらを見つめる。
その瞳に心配の色が見えて、少しだけ気恥ずかしさを感じる。
「まだ怠いけど…熱は下がったみたい。今夜一晩寝てれば、大丈夫だと思う」
安心させるように微笑めば、朔夜はほっと目元を緩ませた。
2231結構な時間を眠っていたらしく、いつの間にか窓の外は暗くなっていた。
熱は下がったようで、いくらか楽にはなったけど、依然として体は気怠い。
意を決して、ゆっくりと重たい上体を起こす。
少し、節々が痛い。
溜め息を一つ零した時、静かにドアを叩く音。
返事をすれば、ゆっくりとドアが開かれた。
「朝日奈…もう起きて平気なのか?」
心地良い低音の主は確かめるまでもなく。
「朔夜」
朔夜は持っていたお盆を傍らに置き、じっとこちらを見つめる。
その瞳に心配の色が見えて、少しだけ気恥ずかしさを感じる。
「まだ怠いけど…熱は下がったみたい。今夜一晩寝てれば、大丈夫だと思う」
安心させるように微笑めば、朔夜はほっと目元を緩ませた。