ふじのすけ
DOODLE無双OROCHI2をプレイしてたら描きたくなったもふもふ頭の三成🎨あと中国ドラマのコクジュ夫人に出てるウィリアム・チャンのオープニングの下向いてる姿が格好良くてそれをちょっとイメージして目閉じてます。
隅幸(すみゆき)
DOODLE「無双OROCHI」16周年おめでとうございます!!!(2023年3月21日)「全知全能たる私に任せて頂こう」(魔王再臨)の頃からOROCHI組の推しは太公望さん。尊大かわいい。
凪子 nagiko_fsm
MAIKING【ふっさこ】珍しく真面目でシリアス寄りな伏犠→←左近。おぼろげな記憶とイメージで書いたら時間軸はOROCHI2だけど、古志城ステージは無印という代物に。実際はこんな場面無いです。この後エロ付けてpixivに出す予定。
【ふっさこ】別れは直ぐ側に 思った以上に戦況が悪い。
黒く不気味にそびえる古志城を見上げながら、左近は無意識に顔を歪め舌打ちしていた。
「どうしたんじゃ? お主らしくもなく苛立っておるのう」
左近の隣で、伏犠がいつものように余裕のある口調で言う。だが、その表情はいつになく硬かった。
左近と伏犠の二人は、呉軍を主とする一軍を率いて古志城東側の攻略に当たっていた。
広大な戦場は見通しも悪く、西、南、北門にそれぞれ布陣している友軍の状況は目視できない。しかし、時折やってくる伝令の報を総合すれば、どこも似たりよったりの苦戦ぶりのようだった。
特に東側には敵の戦力が一際厚く配置されていたようで、最初に斥候を放ってから、左近は攻めあぐねていた。力技で押し切るには予想される犠牲が大きすぎる。かといって、いつまでも手をこまねいているわけにもいかない。策を巡らせて散発的に仕掛けてみるものの、あまり大きな戦果は得られなかった。それもそうだろう。軍略を巡らせ戦術を駆使しても、大きすぎる戦力差はそれだけでは埋まらない。
9917黒く不気味にそびえる古志城を見上げながら、左近は無意識に顔を歪め舌打ちしていた。
「どうしたんじゃ? お主らしくもなく苛立っておるのう」
左近の隣で、伏犠がいつものように余裕のある口調で言う。だが、その表情はいつになく硬かった。
左近と伏犠の二人は、呉軍を主とする一軍を率いて古志城東側の攻略に当たっていた。
広大な戦場は見通しも悪く、西、南、北門にそれぞれ布陣している友軍の状況は目視できない。しかし、時折やってくる伝令の報を総合すれば、どこも似たりよったりの苦戦ぶりのようだった。
特に東側には敵の戦力が一際厚く配置されていたようで、最初に斥候を放ってから、左近は攻めあぐねていた。力技で押し切るには予想される犠牲が大きすぎる。かといって、いつまでも手をこまねいているわけにもいかない。策を巡らせて散発的に仕掛けてみるものの、あまり大きな戦果は得られなかった。それもそうだろう。軍略を巡らせ戦術を駆使しても、大きすぎる戦力差はそれだけでは埋まらない。
凪子 nagiko_fsm
DONEふっさこ現パロ バーテンダーの伏犠と客の左近。ふっさこだけどキスすらしてない。ふっさこ現パロ あの日のカクテルグラス 深夜も喧騒に包まれる繁華街から一本路地を入ると、けばけばしいネオンとは無縁の落ち着いた雰囲気に包まれる。
明るい雰囲気のイアリアンバルと、いささか高級な雰囲気をもった和風居酒屋に挟まれた場所にそのオーセンティックバーはあった。
揃えているアルコールの種類の多さに定評がある店は、マスターの伏犠が一人で営んでいる。席はカウンター十席のみで、一人静かに酒を傾けたい大人向けの店だった。
夜七時。今夜も店の入り口の看板がライトアップされて開店を告げる。早速仕事帰りのサラリーマンが来店し、四席が埋まった。
この店のフードメニューには簡単なつまみ程度しかない。そのかわり、両隣の店からデリバリーが取れるようになっていた。今日の客も、まずはデリバリーを取って軽い夕飯代わりにしている。伏犠はそれを見ても嫌な顔一つしない。客と楽しく会話をしながらロック用のアイスを削ったり、グラスを磨いていたりする。客の頼みで食前酒や食事とのペアリングを考えて酒を用意することもよくあった。
4593明るい雰囲気のイアリアンバルと、いささか高級な雰囲気をもった和風居酒屋に挟まれた場所にそのオーセンティックバーはあった。
揃えているアルコールの種類の多さに定評がある店は、マスターの伏犠が一人で営んでいる。席はカウンター十席のみで、一人静かに酒を傾けたい大人向けの店だった。
夜七時。今夜も店の入り口の看板がライトアップされて開店を告げる。早速仕事帰りのサラリーマンが来店し、四席が埋まった。
この店のフードメニューには簡単なつまみ程度しかない。そのかわり、両隣の店からデリバリーが取れるようになっていた。今日の客も、まずはデリバリーを取って軽い夕飯代わりにしている。伏犠はそれを見ても嫌な顔一つしない。客と楽しく会話をしながらロック用のアイスを削ったり、グラスを磨いていたりする。客の頼みで食前酒や食事とのペアリングを考えて酒を用意することもよくあった。
粟已(あわい)
DONE2021年の節分に書いた悟空と景勝の話。後編は悟空視点です。朋友の咲み、花の春(後編) ポリポリとした歯ごたえに、舌鼓を打つ。
「うんめぇ~! ウッキキー!!」
やっぱ、煎りたての豆は最高だぜ!
「…………」
ん? 何だ、景勝?
いつも眉間にしわが寄っててゴツゴツした岩みてえな顔が、今、ほんのちょっとだけ動いた。
「……悟空、年は……?」
「ん? 年ぃ? 何だよ急に」
口の中で噛み砕いた豆を、一気に飲み込む。うん、うめえ。
「……節分には、年の数だけ豆を食う。そうして、一年の無病息災を願うのだ」
ひゅーっ、マジかよ!? 節分最高! 人間も、なかなか面白れぇこと考えんじゃねーの!
年の数、ねぇ……ちょーっと遊んでやっか! ウキキッ!
「ふぅ~ん……まあ、ちゃんと数えたことねーけど……軽く五百はいってるかなぁ~?」
1494「うんめぇ~! ウッキキー!!」
やっぱ、煎りたての豆は最高だぜ!
「…………」
ん? 何だ、景勝?
いつも眉間にしわが寄っててゴツゴツした岩みてえな顔が、今、ほんのちょっとだけ動いた。
「……悟空、年は……?」
「ん? 年ぃ? 何だよ急に」
口の中で噛み砕いた豆を、一気に飲み込む。うん、うめえ。
「……節分には、年の数だけ豆を食う。そうして、一年の無病息災を願うのだ」
ひゅーっ、マジかよ!? 節分最高! 人間も、なかなか面白れぇこと考えんじゃねーの!
年の数、ねぇ……ちょーっと遊んでやっか! ウキキッ!
「ふぅ~ん……まあ、ちゃんと数えたことねーけど……軽く五百はいってるかなぁ~?」
粟已(あわい)
DONE2021年の節分に書いた悟空と景勝の話。前編は景勝視点です。朋友の咲み、花の春(前編) パチパチと、豆が爆ぜる音がする。
とても静かで、心地よい――
「よう、景勝! なーにやってんだ……って、豆だあ~!」
静寂は、雲に乗って現れた友によって吹き飛ばされた。
悟空は大豆を煎っているのを見るや否や、きらきらと瞳を輝かせ、鍋の中の豆に手を伸ばす。
わしは、その手を叩き落とす。
「……まだだ。しばし、待て」
「お、おう……悪りぃな……」
言い終えてから、これはしたりと息を呑む。少し、厳しい言い方になってしまったやもしれぬ。別に、静かな空間を壊されて怒っている訳ではない。
豆が焦げぬよう菜箸でかき回しながら、ちらりと横を見る。悟空はそわそわと待ちきれない様子で豆を見たり、鼻を鳴らして匂いを嗅いだりしている。少し、安堵する。
1391とても静かで、心地よい――
「よう、景勝! なーにやってんだ……って、豆だあ~!」
静寂は、雲に乗って現れた友によって吹き飛ばされた。
悟空は大豆を煎っているのを見るや否や、きらきらと瞳を輝かせ、鍋の中の豆に手を伸ばす。
わしは、その手を叩き落とす。
「……まだだ。しばし、待て」
「お、おう……悪りぃな……」
言い終えてから、これはしたりと息を呑む。少し、厳しい言い方になってしまったやもしれぬ。別に、静かな空間を壊されて怒っている訳ではない。
豆が焦げぬよう菜箸でかき回しながら、ちらりと横を見る。悟空はそわそわと待ちきれない様子で豆を見たり、鼻を鳴らして匂いを嗅いだりしている。少し、安堵する。