okeano413
MEMO藍燐といろいろDom/Subユニバースパロ含まれるもの
メイン
藍燐 後天性Dom×Sub
ちょっと
巽ひめ SwitchSub×Dom
ニキマヨ Dom×SwitchSub
「燐音先輩、おれ、ほかのひととPlayしてきたって浮気なんて思わないからね」
「なに? 急に。俺っちべつに欲求不満じゃありませんけど〜」
「……でも、必要なことだって。本能的なものだから、がまんしすぎるとよくないって……聞いたよ」
「心配どうもォ。まじで平気だよ。燐音くん我慢は得意なの」
「燐音先輩が我慢強いのは知ってるけど……つらくなるまえにクリニックいってね? お医者さんに通いづらいなら、マヨさんがいいお店紹介してくれるって……」
「……なんだよ、さっきから」
「へ?」
「よそでPlayしろって……俺の欲を他人に預けろって? どういう意味かわかってんの」
2173メイン
藍燐 後天性Dom×Sub
ちょっと
巽ひめ SwitchSub×Dom
ニキマヨ Dom×SwitchSub
「燐音先輩、おれ、ほかのひととPlayしてきたって浮気なんて思わないからね」
「なに? 急に。俺っちべつに欲求不満じゃありませんけど〜」
「……でも、必要なことだって。本能的なものだから、がまんしすぎるとよくないって……聞いたよ」
「心配どうもォ。まじで平気だよ。燐音くん我慢は得意なの」
「燐音先輩が我慢強いのは知ってるけど……つらくなるまえにクリニックいってね? お医者さんに通いづらいなら、マヨさんがいいお店紹介してくれるって……」
「……なんだよ、さっきから」
「へ?」
「よそでPlayしろって……俺の欲を他人に預けろって? どういう意味かわかってんの」
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DONE藍燐 芳しき人「ツイてねえなあ、まったく」
返事はない。誰に宛てたものでもないので、落胆もなかった。少しは落ち着くだろうかと鎖骨のあたりを数度叩いてみても、動悸の収まる様子もない。タッピング療法がアルコールの分解に繋がるわけもなく、早々に腕はソファの外へ投げ出した。
燐音がふらつく足で寮まで帰り着き、ひと気のないブックルームに籠もり始めてから、既に幾ばくかの時が過ぎている。良い子の就寝時間だって超えているし、同室の二人は今頃夢の中だろう。
「どうせ飲むなら楽しい酒を、つって。あちらさんも、そろそろお開きの時間かねェ」
虚空に向けて嘆息を一つ。降りてくる息はどうにも酒臭い。大半が未成年の寮にこれを持ち帰りたくはなかったけれど、副所長サマ直々に野宿を禁じられているし、ホテルの手配も億劫で、合鍵はあっても家主不在のニキ宅で休む気にもならず。必然、馴染み深いブックルームを頼ったのだった。
6061返事はない。誰に宛てたものでもないので、落胆もなかった。少しは落ち着くだろうかと鎖骨のあたりを数度叩いてみても、動悸の収まる様子もない。タッピング療法がアルコールの分解に繋がるわけもなく、早々に腕はソファの外へ投げ出した。
燐音がふらつく足で寮まで帰り着き、ひと気のないブックルームに籠もり始めてから、既に幾ばくかの時が過ぎている。良い子の就寝時間だって超えているし、同室の二人は今頃夢の中だろう。
「どうせ飲むなら楽しい酒を、つって。あちらさんも、そろそろお開きの時間かねェ」
虚空に向けて嘆息を一つ。降りてくる息はどうにも酒臭い。大半が未成年の寮にこれを持ち帰りたくはなかったけれど、副所長サマ直々に野宿を禁じられているし、ホテルの手配も億劫で、合鍵はあっても家主不在のニキ宅で休む気にもならず。必然、馴染み深いブックルームを頼ったのだった。
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DONE藍燐 ハビダブルゾーン 腹の虫をなだめながら共有ルームの食品庫を眺めている。ぎゅるると底から響くような音の原因は、朝からろくに食べていないせいだった。
同室の先輩はどちらも数日前から泊まり込みの仕事でおらず、朝食を抜きがちな藍良の腹にも優しい食事を整えてくれる年長二人は朝から夕方までの収録で、同じくオフの一彩は朝から出かけているはず。部長からの誘いがあったんだよと嬉しそうに教えてきたものだから、どこへ向かうのだとか、昼食もどこで食べるつもりだとかの、大体の予定も藍良の頭に入っている。こちらも帰りは確か、夕方になると言っていたか。予定が合えばよく一緒に出かけるこはくもHiMERUとの仕事だと言っていた。燐音は知らない。筆まめなくせに、会えない日はとことん音信不通だから。
5444同室の先輩はどちらも数日前から泊まり込みの仕事でおらず、朝食を抜きがちな藍良の腹にも優しい食事を整えてくれる年長二人は朝から夕方までの収録で、同じくオフの一彩は朝から出かけているはず。部長からの誘いがあったんだよと嬉しそうに教えてきたものだから、どこへ向かうのだとか、昼食もどこで食べるつもりだとかの、大体の予定も藍良の頭に入っている。こちらも帰りは確か、夕方になると言っていたか。予定が合えばよく一緒に出かけるこはくもHiMERUとの仕事だと言っていた。燐音は知らない。筆まめなくせに、会えない日はとことん音信不通だから。
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DONE藍燐 共夢歩き2024.04.11
「あ〜いちゃん」
すやすや。くうくう。平和な寝息が燐音の胸をくすぐっている。
「おおい。マジで寝ちまったの?」
囁きかけながら、まるっこくなった背中を撫でる。普段よりずいぶんあたたかい。すっかり寝入っているようだ。幼い頃に共寝した一彩はもっと熱かったような。あれは今も平熱の高い子だから、比較対象にはならないだろうか。
「……ね、せんぱぃ……」
「ん、起きた?」
「んぅゥう」
「あァ、寝言ね。ハイ」
呻きながら、静かにしろと言いたげにぐりぐりと頭をこすり付けてくる。あまりにも無防備であどけない。恋人になってしばらく経つが、こうして身を預けてもらえるというのは、なんともくすぐったいものだ。今は物理的にも。
1712「あ〜いちゃん」
すやすや。くうくう。平和な寝息が燐音の胸をくすぐっている。
「おおい。マジで寝ちまったの?」
囁きかけながら、まるっこくなった背中を撫でる。普段よりずいぶんあたたかい。すっかり寝入っているようだ。幼い頃に共寝した一彩はもっと熱かったような。あれは今も平熱の高い子だから、比較対象にはならないだろうか。
「……ね、せんぱぃ……」
「ん、起きた?」
「んぅゥう」
「あァ、寝言ね。ハイ」
呻きながら、静かにしろと言いたげにぐりぐりと頭をこすり付けてくる。あまりにも無防備であどけない。恋人になってしばらく経つが、こうして身を預けてもらえるというのは、なんともくすぐったいものだ。今は物理的にも。
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DONE藍燐 あの空中庭園で2024.04.06
「やめやめ! 止まれ、止まれって」
黙って眺めていた燐音先輩がするどい声を上げる。頭のなかの音楽に夢中になっていたおれは反応しきれず、二、三歩よけいに踏み出して、ようやく止まることができた。
汗を手でぬぐおうとすると、ばさりとタオルをかぶせてくれる。さっぱりかわいて気持ちいいそれに顔を埋めると、重たくって脱いでいたジャージも着せてくれた。これは十分ぐらい休憩していいって合図。あと、指摘してくれたことを反芻するのと、自分で反省をしてみろって時間。
「決めンとこグダるなってェ。藍ちゃんだけのんびり動いちゃ、おたくらの統率が台無しだろ」
「う、わ、わかってる、よォ……」
「頭もカラダも言うこと聞いてねえっしょ。覚えきってねえのに、そんなんでもわかってるなんて言えるか?」
2081「やめやめ! 止まれ、止まれって」
黙って眺めていた燐音先輩がするどい声を上げる。頭のなかの音楽に夢中になっていたおれは反応しきれず、二、三歩よけいに踏み出して、ようやく止まることができた。
汗を手でぬぐおうとすると、ばさりとタオルをかぶせてくれる。さっぱりかわいて気持ちいいそれに顔を埋めると、重たくって脱いでいたジャージも着せてくれた。これは十分ぐらい休憩していいって合図。あと、指摘してくれたことを反芻するのと、自分で反省をしてみろって時間。
「決めンとこグダるなってェ。藍ちゃんだけのんびり動いちゃ、おたくらの統率が台無しだろ」
「う、わ、わかってる、よォ……」
「頭もカラダも言うこと聞いてねえっしょ。覚えきってねえのに、そんなんでもわかってるなんて言えるか?」