clarchuman35d
PROGRESS芸人ミスター×ドラマー荼毘。抱かれたい芸人ランキング常連の本気のセックスを見せてやるぜ! という気持ちで書いています。
PW:18歳以上ですか? yes/no 2037
clarchuman35d
PROGRESS芸人ミスター×ドラマー荼毘ミスターはピアノを弾きます。エンターテイナーなのでそれくらいは朝飯前。
迫荼芸能パロ進捗② 始まりは、フォービートのシンバル・レガート。基本形のリズムで相手の出方を窺う。するとあちらも、仮面の下からこちらの様子を見るように、シンプルなコード進行で応えた。リズムに寄り添って歩く彼のメロディはコードから逸脱しない動きで、しかしまもなく遊びが入る。
CisとDのトリル。マジシャンのシルクハットから飛び出した、真っ白な鳩が羽ばたくようだ。
左手は落ち着いた和音を奏でていて、しっとりと水分を含んだメロディが鍵盤の中程で動いている。それにもかかわらず、異質なトリルは高音で鳴り続ける。
なにそれどうやって弾いてんの?
もしかすると彼には腕が三本あるのかもしれない。義手でも生やしているのだろうか。手元が見えなくて残念だ、と燈矢が笑うと、手先の器用なピアニストの右手は半音階で高音を下り、ト音記号の五線の下で明朗に歌い始めた。
1728CisとDのトリル。マジシャンのシルクハットから飛び出した、真っ白な鳩が羽ばたくようだ。
左手は落ち着いた和音を奏でていて、しっとりと水分を含んだメロディが鍵盤の中程で動いている。それにもかかわらず、異質なトリルは高音で鳴り続ける。
なにそれどうやって弾いてんの?
もしかすると彼には腕が三本あるのかもしれない。義手でも生やしているのだろうか。手元が見えなくて残念だ、と燈矢が笑うと、手先の器用なピアニストの右手は半音階で高音を下り、ト音記号の五線の下で明朗に歌い始めた。
clarchuman35d
PROGRESS芸人ミスター×ドラマー荼毘始まりの朝。覚えのないホテル。
ミスターは最近人気が出てきてまあまあ忙しい。昨夜のことを覚えていない。
荼毘くんはV系バンドのメンバーで、普段は火傷で爛れた特殊メイクをして活動している。昨夜のことを覚えている。
迫荼芸能パロ進捗① 迫は、焦っていた。
見慣れない風景、全裸の自分。
壁一面の窓、一部だけブラインドの上がったところからは眩しい朝の光が射し込んでいて、肌触りの良いシーツに包まれたキングサイズのベッドは、ただ寝ただけにしてはずいぶんと乱れている。起き上がった視線の先には猫脚のテーブルと、革のソファ、床はおそらく毛足の長いワインレッドの絨毯だ。人の家、というような生活感はなく、おそらくは手入れの行き届いた宿泊施設。それもかなりランクの高いホテルと見えた。
何か手懸かりがないかと見渡す。ベッド横のゴミ箱には蓋がしてあって、埃一つ載っていないそれをそろりと開けると、案の定、丸めたティッシュでいっぱいだった。ピンク色の、口を結ばれたゴムの存在には、一旦気づかなかったことにする。
3556見慣れない風景、全裸の自分。
壁一面の窓、一部だけブラインドの上がったところからは眩しい朝の光が射し込んでいて、肌触りの良いシーツに包まれたキングサイズのベッドは、ただ寝ただけにしてはずいぶんと乱れている。起き上がった視線の先には猫脚のテーブルと、革のソファ、床はおそらく毛足の長いワインレッドの絨毯だ。人の家、というような生活感はなく、おそらくは手入れの行き届いた宿泊施設。それもかなりランクの高いホテルと見えた。
何か手懸かりがないかと見渡す。ベッド横のゴミ箱には蓋がしてあって、埃一つ載っていないそれをそろりと開けると、案の定、丸めたティッシュでいっぱいだった。ピンク色の、口を結ばれたゴムの存在には、一旦気づかなかったことにする。
clarchuman35d
PROGRESSタイムトリップ前、ミスターとマグ姉が喋ってるとこに、荼毘が入ってくる場面。ミスターと荼毘の、始まるきっかけ。強がりな荼毘が不穏な台詞を吐いてますが迫荼です。ひっくり返ることはないです。
迫荼タイムトリップ本進捗③「盗むんなら、コソコソせずに金持ちを殺しちゃった方が早いと思わないの?」
死人に口なしだから、うまくやれば証拠も残らないわよ、とマグネは言った。あれはまだ神野区のバーをアジトにしていた頃で、他のメンツは出払って、何ともなしに、二人でカウンターに座ってちびちびと酒を呑んでいたときだった。
「せっかくの観客を、殺しちまうのは勿体ねえだろ」
「どういう意味?」
「エンターテイメントは、観客がいないと成り立たないってこと」
大袈裟に肩を竦めてやると、マグネもまたコンプレスの真似をして同じポーズを取る。
「……へえ。あんたって変わってるわよね」
「変人だって貶してる?」
「褒めてるのよ。アタシ好きよ、そんな男」
そうして、こちらを見つめてマグネは言うのだ。
3459死人に口なしだから、うまくやれば証拠も残らないわよ、とマグネは言った。あれはまだ神野区のバーをアジトにしていた頃で、他のメンツは出払って、何ともなしに、二人でカウンターに座ってちびちびと酒を呑んでいたときだった。
「せっかくの観客を、殺しちまうのは勿体ねえだろ」
「どういう意味?」
「エンターテイメントは、観客がいないと成り立たないってこと」
大袈裟に肩を竦めてやると、マグネもまたコンプレスの真似をして同じポーズを取る。
「……へえ。あんたって変わってるわよね」
「変人だって貶してる?」
「褒めてるのよ。アタシ好きよ、そんな男」
そうして、こちらを見つめてマグネは言うのだ。
clarchuman35d
MEMO「バッドエンドに花束を」のその後、迫が腕を失くしたときの燈矢の話。
パスワードは、本編最終章(Ⅲー4)のサブタイトルです。本の目次または298ページ以下をご覧ください。 1057
clarchuman35d
DONE2022年11月発行の同人誌「バッドエンドに祝福を」の後日談です。本のあとがきで触れた記者会見の全文と、それから数年後の1月18日のふたりの話。
パスワードは、本編最終章(Ⅲー4)のサブタイトルです。本の目次または298ページ以下をご覧ください。 5455
clarchuman35d
PROGRESSカジノに潜入捜査中です。ヒーローであることを隠すために、燈矢は黒髪黒目に偽装している。
ミスターは前世の記憶あり。燈矢は記憶なし。
【迫荼】怪盗×ヒーロー原稿進捗② 広いフロアを、ヒーローと警察で手分けして探す。ルーレットのテーブルのそばを通ったところで、二つ先のテーブルに、迫がいるのを見つけた。
≪こちら蒼穹。ホシを発見。E2エリアの中央付近の台。近づいて様子を見ます≫
立てた襟に付けているマイクで報告した。無線で連動した右耳のイヤホンから、了解、とスナッチの声が返る。
他の客に紛れながらさりげなく近寄って、目だけで迫を窺った。カードゲームをよく知らないので、何のゲームかは不明だが、迫はディーラーに向けニヤリと笑って、トランプを二枚場に出した。
「上がり」
「おめでとうございます」
ディーラーはにこやかに、場に積んだチップをT字のレーキで迫へ渡す。
「半分もらって、もう一ゲームいいかな」
1367≪こちら蒼穹。ホシを発見。E2エリアの中央付近の台。近づいて様子を見ます≫
立てた襟に付けているマイクで報告した。無線で連動した右耳のイヤホンから、了解、とスナッチの声が返る。
他の客に紛れながらさりげなく近寄って、目だけで迫を窺った。カードゲームをよく知らないので、何のゲームかは不明だが、迫はディーラーに向けニヤリと笑って、トランプを二枚場に出した。
「上がり」
「おめでとうございます」
ディーラーはにこやかに、場に積んだチップをT字のレーキで迫へ渡す。
「半分もらって、もう一ゲームいいかな」