itigatsu
DONEカーディガンの行方は那翔
ライナスの毛布「ねぇ翔ちゃん。カーディガン知らない?」
「カーディガン?」
読んでいた雑誌から目をあげて翔が首を傾げれば、那月はうんと頷いて、数日前から見当たらないのだと伝えた。
「今日みたいに仕事終わってから翔ちゃんの家に来た時に着ていたんですけど、覚えてません?もしかしたら、その時に忘れて帰ったのかなぁって思ったんだけど」
「…………さぁ」
どこか素っ気なさ感じさせる返事をして翔は再び雑誌に目を落とす。その様は、なんだか自分の視線から逃げようとしてるように見えて、那月は軽く首を傾げた。
「多分もうちょいしたらひょっこり出てくるんじゃね?お前、そういうの多いじゃん」
「……もう少ししたら」
「ほら、言うだろ。少し時間をおいたら出てきたとか。なんか、そんなとこにあったのかー的に出てくるんじゃねぇの」
1425「カーディガン?」
読んでいた雑誌から目をあげて翔が首を傾げれば、那月はうんと頷いて、数日前から見当たらないのだと伝えた。
「今日みたいに仕事終わってから翔ちゃんの家に来た時に着ていたんですけど、覚えてません?もしかしたら、その時に忘れて帰ったのかなぁって思ったんだけど」
「…………さぁ」
どこか素っ気なさ感じさせる返事をして翔は再び雑誌に目を落とす。その様は、なんだか自分の視線から逃げようとしてるように見えて、那月は軽く首を傾げた。
「多分もうちょいしたらひょっこり出てくるんじゃね?お前、そういうの多いじゃん」
「……もう少ししたら」
「ほら、言うだろ。少し時間をおいたら出てきたとか。なんか、そんなとこにあったのかー的に出てくるんじゃねぇの」
itigatsu
DONE七夕にアップしたかったのに全く間に合わなかった短冊に願いをシャラシャラと聞こえる心地よい音。風に揺らされ、紙が触れあい、笹が触れ合い、軽やかな音色を奏でる。時折、チリンと高い音が聞こえるのは、笹の合間に飾られた風鈴の音色。夏特有の心地よい音、翔はハァと大きく息を吐くとトンネルになるように飾られた笹にニッと口角釣り上げて、楽し気な表情でその中を歩み始める。
「すっげぇ」
頭上でシャラリと音を立てる短冊。チリンと音色を奏でる風鈴。
たまたま目にした七夕祭りのポスター、待ち合わせの時間までは少しあるしと足を向けて正解だったと翔は彩られた光景に瞳を眇める。
少しばかり不満があるとすれば、「立ち止まらないでください」と終始流れ続けている無粋な機械音声。
音声が流れていても足を止め、風鈴の音色に耳を傾ける者は多い。
2430「すっげぇ」
頭上でシャラリと音を立てる短冊。チリンと音色を奏でる風鈴。
たまたま目にした七夕祭りのポスター、待ち合わせの時間までは少しあるしと足を向けて正解だったと翔は彩られた光景に瞳を眇める。
少しばかり不満があるとすれば、「立ち止まらないでください」と終始流れ続けている無粋な機械音声。
音声が流れていても足を止め、風鈴の音色に耳を傾ける者は多い。
おふとん
DONE2023.06.09 Twitterにて公開分以下、原文ママ
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はぴばだよ那翔ちゃん!!!🌕🌸
・砂月統合後のナチュラル同棲那翔ちゃん
・本編√を書く前に復習してなくて申し訳ないです…謎時空です…
・なんでも許せる人向け 4