住めば都
DOODLEあくねこ。ナックとハンバーグの話。友情出演、ロノとテディ。執事たちの話題に上がるだけですが、美味しいもの大好き自称食いしん坊の女性主様がいます。
後日、お礼を伝えられた主様は「私が食べたかっただけだから」と苦笑したそうです。
お肉が苦手なナックに豆腐ハンバーグとか大根ステーキとか食べさせてあげたい気持ちで書きました。
美味しいは正義 今日に夕食のメニューは、ハンバーグだ。
食堂に向かう道すがらで会ったテディが、鼻歌混じりで嬉しそうに言うのを聞いて、ナックは落胆の気持ちを曖昧な笑顔で濁した。
ナックは肉全般が苦手だ。メインが肉料理の日は食べられるものが少なく、空腹のまま夜を過ごすことも多い。
だが、ハンバーグを心から楽しみにしているらしい同僚に、それを伝えることは憚られた。食事は日々の楽しみだ。テディには心置きなく、好物を味わってほしい。
食事の時間は一応決まっているが、執事たちは全員揃って食事を取るわけではない。一階や地下の執事たちはそろって食べることが多いようだが。
決められた時間内に厨房へ顔を出し、調理担当に、食事に来たことを告げる。そうして、温かい料理を配膳してもらうのだ。
2130食堂に向かう道すがらで会ったテディが、鼻歌混じりで嬉しそうに言うのを聞いて、ナックは落胆の気持ちを曖昧な笑顔で濁した。
ナックは肉全般が苦手だ。メインが肉料理の日は食べられるものが少なく、空腹のまま夜を過ごすことも多い。
だが、ハンバーグを心から楽しみにしているらしい同僚に、それを伝えることは憚られた。食事は日々の楽しみだ。テディには心置きなく、好物を味わってほしい。
食事の時間は一応決まっているが、執事たちは全員揃って食事を取るわけではない。一階や地下の執事たちはそろって食べることが多いようだが。
決められた時間内に厨房へ顔を出し、調理担当に、食事に来たことを告げる。そうして、温かい料理を配膳してもらうのだ。
住めば都
DOODLEお菓子作りをするハウレスと、先生役のロノの話概ねギャグだけどヤマもオチ深い意味もない
夢小説じゃないつもりで書いたけど、香りくらいはするかも
デビルズパレスは今日も平和です 主人のためにお菓子を作れるようになりたいハウレスは、今日も今日とて厨房で練習をしていた。だが、どうしても卵をボールに割り入れるところでつまづいてしまう。
割り入れる、というか……力が強すぎて卵を持つなり握りつぶしてしまうのだ。
見かねたロノがアドバイスをした。
「卵を主様だと思って触ってみたらどうだ? いいか、今からこの卵は主様だからな」
ハウレスはりんごも軽々と握り潰せる馬鹿力の持ち主だ。だが、ロノは今までハウレスに触れられた主人から、痛いという言葉が飛び出すのを聞いたことがない。
ということは、主人に対してはうまく力加減ができているのだ。なぜそれを他の物に応用できないのかとロノは思ってしまう。だがその辺りが、ハウレスが不器用たる所以なのだろう。
659割り入れる、というか……力が強すぎて卵を持つなり握りつぶしてしまうのだ。
見かねたロノがアドバイスをした。
「卵を主様だと思って触ってみたらどうだ? いいか、今からこの卵は主様だからな」
ハウレスはりんごも軽々と握り潰せる馬鹿力の持ち主だ。だが、ロノは今までハウレスに触れられた主人から、痛いという言葉が飛び出すのを聞いたことがない。
ということは、主人に対してはうまく力加減ができているのだ。なぜそれを他の物に応用できないのかとロノは思ってしまう。だがその辺りが、ハウレスが不器用たる所以なのだろう。
住めば都
DONE #aknk版深夜の創作一本勝負 よりお題をお借りしました。使用お題「魔法みたいだね」
ロノ夢。美味しい料理を作ってくれるロノの手は魔法の手だね、という話です。
魔法の手 自身の城とも言うべき厨房で、包丁を握り、フライパンを振り、お玉で鍋をかき混ぜる。ロノにとっては、悪魔執事となり調理担当の仕事をもらってからというもの、毎日繰り返した作業だ。
慣れた手つきで料理を作りながら、ロノは落ち着かない気持ちだった。厨房内をくるくると動き回る彼の背は、じっと注がれる視線を受け止めている。視線の主がほかの執事たちであれば歯牙にもかけないが、ロノの動きを熱心に見つめているのは、彼にとって唯一無二の主人だ。
ロノは浮ついてしまいそうな気持ちを押さえつけるために、平常心、平常心と口の中で唱える。しかし正直に言えば、効果は無いに等しかった。
「主様、お待たせしました! 簡単なもので申し訳ないですけど、夜食ができましたよ」
2761慣れた手つきで料理を作りながら、ロノは落ち着かない気持ちだった。厨房内をくるくると動き回る彼の背は、じっと注がれる視線を受け止めている。視線の主がほかの執事たちであれば歯牙にもかけないが、ロノの動きを熱心に見つめているのは、彼にとって唯一無二の主人だ。
ロノは浮ついてしまいそうな気持ちを押さえつけるために、平常心、平常心と口の中で唱える。しかし正直に言えば、効果は無いに等しかった。
「主様、お待たせしました! 簡単なもので申し訳ないですけど、夜食ができましたよ」