「創、たまには遠回りしてみないか?」
それは、夢ノ咲学院から星奏館へと向かう学校帰りの道程でのこと。授業が終わると一旦寮へと戻り着替えてからESへ向かう、そのいつもどおりの流れに沿って二人で歩き出した時、友也はそう創へ切り出した。
「遠回り、ですか?」
「うん、今日はESに行ってもお互いサークルの活動もない日だろ。光もに~ちゃんもそれぞれ用事があるみたいでユニット練習もできなさそうだし……ほら、天気もいいしさ!たまには二人で、制服のままどこか遊びに行くのもどうかな、と思って……」
友也は遠回りの理由をまるで台詞のように語りながらも、内心はドキドキと鼓動を上げていた。それはこれが、恋人への超久々のデートの誘いだからだ。
親友同士という関係から勇気を振り絞って想いが通じ合い、交際が始まったというのに二人はなかなか二人きりの時間を取れないでいた。特に活動の拠点が夢ノ咲学院からESになってからというのもの、ユニットだけじゃなく個人の活動も増えて、より多忙な日々を過ごしていたのだ。
偶然にもスケジュールがお互い空いていることに気付いたのは、つい先程のこと。これは二人で出掛けるしかない!と思って友也は声をかけてみているのだが、創はどうやら
時生の友創さんには「たまには遠回りしてみようか」で始まり、「それだけで充分」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば13ツイート(1820字)以内でお願いします。
#書き出しと終わり #shindanmaker
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