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    Satsuki

    短い話を書きます。
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    Satsuki

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    煤闇時空後のレトユリレト妄想。ユーリス士官学校に帰って来てくれ……の気持ちで書きましたがユーリスがろくな目にあってなさそうです。なんでも許せる方向け。そんなにえっちではないです。

    #レトユリレト
    letoYuri-leto.

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    Satsuki

    DOODLE「あんまり見てると金取るぜ?」のセリフ、私も大好きです!!と言いたかっただけの文章。多少メタい。レトユリレト。
    「あんまり見てんなよ、先生。あんた相手でもそろそろ金取るぜ」
     ユーリスの挑発的な言葉に、ベレトはピクッと体を揺らして驚きを表現した。表情が全く変わらないので、一部の生徒達から気味が悪いと遠巻きにされていることを気にしているのだろう。釣り針に魚がかかっても、同じように表情を変えずちょっとだけピクッと体を揺らした後に何食わぬ顔で釣り上げていることをユーリスは知っている。そして、釣り上げた後はすこし満足そうに見える顔をしていることも。
    「金か……」
     困ったように呟いて、ベレトはごそごそとポケットを探り始めた。いや半分冗談だったんだが……ユーリスは腕を組み、ひとまずベレトがどうする気なのか観察することにした。毎節の課題を手伝う代わりに授業を受けさせてもらっている身とはいえ、舐められるわけにはいかない。取れるものは取っておいてもいいし、受け取らずに何が交換条件を飲ませてもいい。例えば、次回の個別指導でのメニューをこちらから指定するとか、アビスに住む子供達に灰狼学級を開放して、簡単な計算や読み書きの授業をさせる、とか。
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    Satsuki

    DOODLE雪女パロ的なシルとフェリ。書いた人はフェリを美人だと思っています。
    山の天気は変わりやすい。サク、と、踏み出した足は膝までパウダースノーに埋まり、幼いシルヴァンは自分の吐き出した息の白さに視界を阻まれ途方に暮れた。
     数を教えてくれたのは兄上だった。1から1000まで数えられるようになったから、ウサギを見に連れて行ってやる。そう言う兄の温かな手に引かれて、シルヴァンは父や母に黙って家を遠く離れる不安に蓋をしていたのだが、マイクランが山の中腹で手を離したので途端にさびしくなった。
    「いいか、俺がうさぎを巣から追い立ててくるから、お前が捕まえるんだ。ここで、1000を1000回数えて、待ってろよ」
    「1000を1000回も?」
     シルヴァンはびっくりした。そんなに数えられるだろうか。両手の指は10本しかないのに。しかし泣き言を言ったら兄は怒り出してしまうかもしれない。マイクランはどうも、弟がわがままを言うのが世界で一番嫌いらしいのだ。仕方なく、シルヴァンはマイクランの背を見送って、数を数え始めた。だんだん心細くなってきて、どうして兄について行かなかったのだろうと後悔し始めた。そのうちに天気が変わって、ちらちら雪が降り始め、シルヴァンは自分がいくつまで数えたのか分からなくなってしまった。
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    Satsuki

    DOODLE「あんまり見てると金取るぜ?」のセリフ、私も大好きです!!と言いたかっただけの文章。多少メタい。レトユリレト。
    「あんまり見てんなよ、先生。あんた相手でもそろそろ金取るぜ」
     ユーリスの挑発的な言葉に、ベレトはピクッと体を揺らして驚きを表現した。表情が全く変わらないので、一部の生徒達から気味が悪いと遠巻きにされていることを気にしているのだろう。釣り針に魚がかかっても、同じように表情を変えずちょっとだけピクッと体を揺らした後に何食わぬ顔で釣り上げていることをユーリスは知っている。そして、釣り上げた後はすこし満足そうに見える顔をしていることも。
    「金か……」
     困ったように呟いて、ベレトはごそごそとポケットを探り始めた。いや半分冗談だったんだが……ユーリスは腕を組み、ひとまずベレトがどうする気なのか観察することにした。毎節の課題を手伝う代わりに授業を受けさせてもらっている身とはいえ、舐められるわけにはいかない。取れるものは取っておいてもいいし、受け取らずに何が交換条件を飲ませてもいい。例えば、次回の個別指導でのメニューをこちらから指定するとか、アビスに住む子供達に灰狼学級を開放して、簡単な計算や読み書きの授業をさせる、とか。
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