syako_kmt むざこく30本ノック用です。成人向けが多いと思うので、20歳未満の方はご遠慮下さい。 ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 193
syako_kmt☆quiet followTRAININGむざこく30本ノック②28日目 #むざこく30本ノック random30Knocks #むざこく unscrupulousCountry Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④後夜祭1日目17日目、18日目の話の続き 2308 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④延長戦最終日毎晩大正解するむざこく 6359 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④延長戦8日目USJに行く二人USJに行く二人「ユニバに行ったことがない!?」 黒死牟は一斉に言われ、後ろに仰け反った。 「そんなに珍しいことか?」 「え? 修学旅行とかで行きませんでしたか?」 「中学はカナダで、高校はオーストラリアだった」 忘れていた。こいつも無惨に負けず劣らずのセレブのボンボンだった……と皆が内心舌打ちしている時に無惨が登場した。 「無惨様はユニバに行ったことがありますか?」 「ない」 「え!?」 京都生まれ京都育ちなのにない!? と皆が驚いていると、オープン当時は興味がなく、その後東京の大学に進学、海外留学などがあったので、行くタイミングがなかったという。 「そもそもテーマパークなど興味ない。私を何歳だと思っているのだ」 驚く皆の反応に冷ややかな言葉を返す無惨に皆が黙り込んでしまう。 1891 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④延長戦7日目シンプル、カジュアル、ラフなペアコーデで、公開用のオフショットを撮影するむざこくシンプル、カジュアル、ラフなペアコーデで、公開用のオフショットを撮影するむざこく 無惨と黒死牟が仕事上だけでなく私生活でもパートナーであると公表してから、どれくらいマスコミに囲まれ、あることないこと書かれるかと心配していたが、取り立てて大きな生活の変化はなかった。 職場は二人の関係を元から知っていたし、世間も最初は騒ぎ立てたものの「鬼舞辻事務所のイケメン秘書」として有名だった黒死牟が相手なので、目新しさは全くなく、何ならそのブームは何度も来ては去っている為、改めて何かを紹介する必要もなく、すぐに次の話題が出てくると二人のことは忘れ去られてしまった。 そうなると納得いかないのが無惨である。 「わざわざ公表してやったのに!」 自分に割く時間が無名に近いアイドルの熱愛報道よりも少ないことに本気で立腹しているのだ。あんな小娘がこれまたションベン臭い小僧と付き合っていることより自分たちが関係を公表した方が世間的に気になるに決まっていると思い込んでいるのだが、職場内だけでなく国内外でも「あの二人は交際している」と一種の常識になっていた上に、公表を称えるような風潮も最早古いとなると、ただの政治家の結婚、それだけなのだ。 2157 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④延長戦6日目平安の鬼化後イケイケム様と鬼狩り兄上平安の鬼化後イケイケム様と鬼狩り兄上 鬼になってから頗る調子が良い。 薬師を殺してしまったので半端な状態での回復となり、いくつかの問題点が残った。日の光の下を歩けないことが最も大きな問題だった。それ以外に不便な点と言えば、食べる物だ。これまでの食べ物は酷い味がして受け付けられなくなった。しかし、体調が悪い時はいつも糊のような粥しか食べていなかったので、元より旨いものなど食ったことがない。だから食事については何が旨いのか解らなかったが、女を抱くようになってから、その肌に無性に噛み付きたいと思ったのだ。 薄暗い御簾の中で乱れた呼吸と共に汗ばんだ胸が揺れる。その白い乳房に噛み付くと、普段は聞き取れないほど小さな声で話す女が気色悪いほど甘ったるい嬌声をあげた。下品な女だと思いながら、そのまま肉を噛み千切ると、それは悲鳴に変わった。 2486 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④延長戦5日目平安の病弱ム様と幼兄上(同い年設定)平安の病弱ム様と幼兄上(同い年設定) 本来であれば貴族の御子息と友達になれるような身分ではない。父が上手く取り入って、親しくなれば中央への登用もあるかもしれないと期待して、歳が同じであった自分を送り込んだが、そんな父の目論見は外れそうだ。 その貴族の御子息は病弱で、御両親からも見捨てられ、元服して間もない自分と同じ歳でありながら大きな屋敷をひとつ与えられ、数少ない使用人と薬師のみの出入りしかない寂しい暮らしぶりであった。 どこぞの姫君との縁談もすべて破談になっているのは病弱さが理由ではなく、その気難しさであることは初日で解った。 「本日より鬼舞辻殿の側仕えをすることに相成りました。継国の長子、巌勝と申します」 御簾の向こうは横になっている人の姿しか見えない。かなり病状が重いのか、返事は聞こえないのに咳き込む声だけが聞こえるのだ。 2814 related works syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック28日目※ダンスのマナーは適当なので、ふわっと雰囲気で読んでください。ボールルーム「Shall we dance?」 シャンパンを飲みながら談笑している鬼舞辻にダンスを申し込んだのは、秘書の黒死牟だった。 「どうした、いきなり」 「いえ……」 鬼舞辻が真顔で聞き返すと、耳まで真っ赤になっているのが解る。鬼舞辻から面白がって誘うならまだしも、あの堅物の秘書がこんな気障な真似をするのは珍しい。ボーイにグラスを渡し、黒死牟の差し出した手を取って、ダンスフロアの中央へ行く。二人の登場に会場の視線が一気に集まる。周囲に手を振りながら、鬼舞辻は黒死牟と向かい合い姿勢を正す。 「お前、フォローは出来るのか?」 「いえ……ダンスは不得手で……リード役の基本的なステップくらいしか……」 「だよな……よくそれで、私にダンスを申し込んだな」 1601 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④延長戦1日目桜にさらわれる桜にさらわれる 皆さん、こんにちは。 同人作家「れいよし」こと零余子です。 私の勤め先はブラックもブラック、漆黒のような職場で、パワハラ上司ふたりを妄想の餌食にした小説をネットで公開したら、それがまさかの空前の大ヒット。 うっかり上司にバレてしまい、新刊を出す度にお説教を食らうという地獄が待っているのですが、楽しみにしてくれている読者の方がいらっしゃるので、これからも頑張って書きたいと思います。 さて、今回、いただいたお題ですが、「桜にさらわれる」ですね。 くぅー! 腐女子の好きなやつ!! 因みに皆さんは、どちらが攫われる方だと思います? 個人的にはやっぱり秘書かなって思ったんですよね。多分、そうお考えの方も多いかな……と思うんですよ。黙っていたら、ものすごく薄幸そうな薄命の美人に見えるじゃないですか。実際はゴリラなんですけど。まぁ、それはおいといて、ちょっとサムライみたいな高潔さや、凛とした佇まいが桜を思わせ、花吹雪と共に攫われちゃうような感じがしますよね。 2462 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック③17日目黒死牟が髪をバッサリ切った時の無惨様のリアクション黒死牟が髪をバッサリ切った時の無惨様のリアクション 何か理由があって髪を伸ばしているわけではない。 長い髪って手入れが大変ですよね、と言われるが、実はそうでもない。短い髪の時は月に一度は散髪に行かないといけなかったが、長い髪は自分で毛先を揃えるくらいでも何とでもなる。女性と違って髪が傷むだの、枝毛がどうだのと気にしたことがないので、手入れもせず、濡れた髪を自然乾燥させることにも抵抗がない。それに短い髪と違って、括っておけば邪魔にならないので意外と便利だし、括っている方が夏場は涼しいのだ。 つまり、ずぼらの集大成がこの髪型だった。 特殊部隊に入った時、長髪であることにネチネチと嫌味を言われたこともある。諜報活動をする時に男性のロングヘアは目立ち易く、相手に特徴を覚えられやすいから不向きだと言われ、尤もだなと思ったが、上官の物言いが気に入らなかったので、小規模な隠密班を編成する際の長に選ばれた時、全員、自分と背格好が近く、長髪のメンバーだけで編成し、危なげもなくミッションを成功させたことがある。だが、自分の長髪にそこまでこだわりがあったわけではなく、単なる反発心だけである。 2382 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック29日目長期休暇 きっかけは鳴女たち女性スタッフからのストライキだった。 「休みをください!!!!」 悲痛な叫びだ。仕事で趣味、休養、勉強、彼氏と遊ぶ時間、様々なものを犠牲にしているという訴えだった。 「勝手に休めば良いだろう」 「貴方がたが休まないと、他の者が休めませんから!」 ブチ切れた鳴女に言われ、鬼舞辻と黒死牟は国会閉会中の暇そうな1週間に、まとめて休暇を取ることにした。以降、他のスタッフも交代で長期休暇を取るそうだ。 いつも「休みが欲しい」と騒ぐ鬼舞辻だったので、さぞかし喜ぶかと思いきや、初日は泥のように眠ると、それからは何をしたら良いのか解らず、テラスでぼんやりと読みかけだった小説を読んでいた。 黒死牟も同じように鬼舞辻と初日は寝ていたが、翌日はこっそり持ち帰った仕事をして過ごすなど、二人揃って何をすれば良いのか解らない状態だった。 1381 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④延長戦2日目水も滴る無惨様を乾かしてフワフワにするシボ水も滴る無惨様を乾かしてフワフワにするシボ 一緒に風呂に入った後、濡れた髪を乱雑にまとめて寝ようとする黒死牟を捕まえて、無惨が銀色のシャレオツなドライヤーで地肌や髪を労わりながら、ツヤツヤになるように乾かすことが二人の一日の終わりなのだが、この日は無惨がかなりお疲れだったようで、「乾かしてくれ」と頼み、黒死牟はヘアケア用のタオルで自分の長い髪をターバンのように包み、椅子に座った無惨の髪を乾かすこととなった。 無惨の髪を乾かすなど畏れ多すぎて、ドライヤーを持つ手が震えてしまうが、そんな黒死牟が気にならないくらい、無惨は今にも眠ってしまいそうな状態である。 そんな無惨の負担にならないように手早く、そして髪を傷めないように仕上げなくてはいけない。無惨の髪はやや癖が強いのだが、艶とコシがあり、とても綺麗な黒髪だ。水気をしっかりタオルで吸い、てのひらで温めたヘアオイルを、毛先を中心に揉み込んでいく。爪の先で髪を傷付けないように丁寧に手櫛を通し、手を洗ってからドライヤーの風を遠くから当てる。 1168 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック④延長戦3日目幼少巌勝くんを引き取ることになった無惨さまが自分好みに育てようと試みるお話幼少巌勝くんを引き取ることになった無惨さまが自分好みに育てようと試みるお話 鬼舞辻無惨30歳。ある日突然、10歳男児の父親になった。 人生、何が起こるか解らない。勿論、身に覚えのあることは沢山してきたが、子供が出来たなんて一度も聞いたことはなく、認知してくれと迫られたことはない。 この子は純粋に赤の他人であり、縁もゆかりもない子供だ。 友人が突然うちにやってきて「暫く預かって欲しい」と子供を置いて姿を消したのだ。 そう言えば、最近店が上手くいっていないと言っていた。夜逃げするのに子供が邪魔だったのだろう。置いていった鞄を見ると母子手帳まで入っていたので、これは本気で迎えに来る気がないな……と眩暈がした。 「えっと……巌勝君」 「はい」 動揺するこちらとは正反対に、落ち着いた子供だった。両親どちらにも似ず、めちゃくちゃ美形だし、利口そうな顔をしている。 2910 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック③14日目らんま1/2の呪泉郷に落ちるむざこくらんま1/2の呪泉郷に落ちるむざこく だから嫌いなのだ、確定していない情報は。 「どうやら清の国辺りに、変わった泉がある」 ざっくりした情報である。普段の無惨なら酒の席の話だと聞き流すのだが、その泉で水浴びをすれば不老不死になる、若返る等、様々な伝説があるそうだ。しかし、泉のある藩部辺りはかなりの田舎であり、清の統治下にあるものの政治的に不安定な地域の為、なかなか誰も行きたがらないので真偽不明とのこと。 「だが、日本にも、その泉に似た場所があるようでね……」 男がそう言った瞬間、無惨は身を乗り出した。いつも何をしても眉ひとつ動かさない美貌の芸妓が自分の話に食いついたので、男は気を良くしている。 「その泉に落ちたら、むさ苦しい熊のような男でも、君のような美女になるらしいぞ」 2916 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック③15日目陽光のもとに並んで立てるようになった二人が、それぞれ何を思って何を語らうのか「ほら見たか!これで恐れるものなぞ何もないわ!」とかつてないほど昂るのか、「案外大したことないわ、つまらんな」と吐き捨てるのか、「太陽の方がやはりお好きで?」「白昼にも月は出ておるわ馬鹿者」みたいな気楽な会話になるのか陽光のもとに並んで立てるようになった二人が、それぞれ何を思って何を語らうのか それは初恋の憧れに似ていた。 手の届かない遠い存在という意味か、遠い昔の燦爛とした断片的な記憶のせいか、その強い「憧れ」が根底にあるから黒死牟とは意気投合したのかもしれない。 自分たちにとって太陽とは最も忌むべき存在であり、その反面、強く憧れ、恋い焦がれた存在であった。 今でも朝日を見ると、今際の際を思い出し身構える。しかし、その光を浴びても肌が焼け落ちることはなく、朝が来た、と当たり前の出来事だと思い出すのだ。 「今日も雲ひとつない晴天ですね」 黒死牟が車のドアを開けると、その隙間から日の光が一気に差し込む。こんな時、黒死牟のサングラスが羨ましいと思うのだが、まさかサングラスをしたまま街頭に立ち、演説をするわけにはいかないので日焼け止めクリームを丹念に塗り込む程度の抵抗しか出来ない。 2129 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック③13日目零余子、上司共へのストレス発散にBL同人誌にしてしまう零余子、上司共へのストレス発散にBL同人誌にしてしまう 今日もやっと1日が終わった。 朝から晩まで、あの鬼上司2人に扱き使われたのだ。 「おい、零余子!」 「はい!」 「零余子!」 「はいー!!!!」 多分、この数年で確実に親より名前を呼ばれている。これまで割と要領良く生きてきたので、こんなに怒鳴り散らされることはなかった。 初めは鬼舞辻事務所に就職が決まり大喜びした。 今をときめくイケメン政治家、鬼舞辻無惨の下で働けるなんて……その上、彼は独身。もしかして、もしかする、未来のファーストレディになれるようなルートが待っているかもしれない!? と馬鹿な期待をして入職したのだが、それは夢どころか大きな間違いだった。 毎日怒鳴り散らされ、何を言っても否定され、無惨だけでも心がバキバキに折れそうなのに、これまたイケメンの秘書、黒死牟が更にエグイ。まず行動原理が「無惨様のため」なので、無惨の怒りを買った時点で、どんな言い訳をしても通用しない。こちらに非が無くても、無惨に怒鳴られ、黒死牟にネチネチと嫌味を言われ、最悪のコンボが待っている。 3210 recommended works syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック4日目モーニングコール 何度呼び出そうと、電話で起きたためしがない。 朝弱いくせに夜遊びが好きで、帰ってそのまま寝てくれたら良いのに、何故か翌日の答弁の資料に目を通す。根拠となる資料まで頭に叩き込んでくれるので、隙の無い答弁をしてくれるから助かるが、寝坊して遅刻したら何にもならない。 「さっさと起きてくれよ」 ステアリングリモコンの終話ボタンを押す。GPSで居場所を確認すると、プライベートのマンションにいるようだ。 議員宿舎で寝起きしていることになっているが、夜中にべろんべろんに酔い潰れて、廊下で他の議員と顔を合わせるのが気まずいだの、女を連れ込みにくいだの、それよりも他の議員の妻にちょっかいを出した前科が何犯もあり、なかなか議員宿舎で生活しづらい理由が多く、夜遊びしては、そちらに戻ることが多い。議員宿舎ならこんなお出迎え作業は不要なのに、どこまでも迷惑な話である。 1882 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック8日目口紅 あぁ、まただ。 彼がプライベートで車を使用すると、必ずシートの下から口紅が出てくるのだ。 毎度毎度、黒いケースにココマークが入った口紅だ。ただ、今回は白いケースで金色のココマークが入っている。 このブランドを使うような女性とばかり付き合っているのか、それとも、ずっと同じ人と交際が続いているのか。 小さな口紅が己の存在を主張するかのようで不愉快なので、見つけた時は問い詰めもせず速やかに捨てていた。 しかし、こうして度々出てくると気が滅入る。それに一本五千円もすると知り、捨てるのがちょっと勿体無いな……と思っていた。 ネットで調べた時、値段にも驚いたが、その深い赤の妖艶さに胸が痛んだ。 女はたかが口紅一本に五千円も払う。彼に美しいと言われたいがためだけに。そして、その赤い唇で彼に愛の言葉を囁くのだ。 1782 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック18日目下手な嘘 鬼にした者たちの思考を読み取れることは、便利だが不愉快なことも多い。 目の前で媚び諂っている慇懃無礼な雑魚の内心は恐怖、憎悪、野心、どす黒いものに満ち溢れ、同じ空気を吸うのも不愉快なので、気に入らない鬼は即刻処分した。 そんな配下の中で、唯一、自分に必要以上の恐れを持たず、敬意を持って接してくれる男がいた。 元鬼狩りの黒死牟だ。 主の首を持って、こちらに寝返った男だ。いつ寝首を掻かれるか解らない、信用ならない男だと警戒していたが、この男の胸の内は口に出して言う言葉とほぼ同じであった。 「私が恐ろしくはないのか?」 「その強さには……畏敬の念を抱いております……」 それは世辞などではなく、本心のようだ。 1504 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック23日目お互い浮気相手として遊びで始まった二人が本気になっていくむざこく「黒死牟、お前は付き合っている相手がいるのか?」 「え?」 突然の質問に持っていたスマホを落とした。 それを今、聞くか? と黒死牟は思った。それは三度目のセックスが終わった、ベッドの中で聞かれた。 「あの……」 「いや、いい。お前は好い男だからな、付き合っている女のひとりやふたり、いてもおかしくはないな」 煙草を吸いながら自己完結する鬼舞辻だが、どうして今更、そんなことを聞いてきたのか解らない。 「おりますが……」 数ヶ月前、付き合いで行った合コンで知り合った女性と交際していたが、結婚したいという向こうの熱量が酷すぎて、黒死牟の感情がついていかず疎遠になっていた。 「そういう先生もいらっしゃいますよね?」 2042 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック26日目秘書のサングラスからチラッと覗く切れ長の目にイライラムラムラする無惨様 人前で絶対にサングラスを外すな。 それは鬼舞辻からの一番初めに出された命令だった。勿論、理由など尋ねるわけもなく「御意」の一言で終わり、黒死牟は何の疑問も抱かず実行している。 黒死牟という名前も鬼舞辻が名付けた偽名で、彼の素性の解るものは全て隠されている。 秘密主義の鬼舞辻らしいと思い、黙って従っているのだが、夜間のサングラスだけは実に鬱陶しいこと、この上ない。 しかし、鬼舞辻の許可なく外せず、目上の人間相手でもサングラス姿なので無礼だと叱られることもあるが、鬼舞辻が睥睨することで黙らせることが出来てしまうので、サングラスを外す理由がどんどん減ってしまい、四六時中サングラスをするはめになってしまった。 1082 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック②11日目 7499 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック②12日目※注意※むざこくだけど、むざこくなシーンはなく、かがこくだけど、まぁ、そういうシーンもなく、かがむざ要素も含みます。 4377 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック②21日目心臓を掴む どうか、これ以上、私の心に入ってこないでくれ。 そう思うようになったのは、いつの頃からだっただろうか。 人との距離の取り方が解らない。それは自分の生い立ちに問題があった。しかし、それは社会に出てから気付いたことで、その環境で育っている時に、それが問題であるとは思いもしなかった。 その歪な家庭環境で育ったが故に、他人と接すると、その不可解な言動に心を乱された。 どうして、この人は自分にこんな親切にしてくれるのだろうか? 幼い自分にとって、それは最大の謎だった。 誰の利益になることもしていない、誰の役にも立っていない幼い自分に対し、誰もが我が事のように喜怒哀楽を表現してくれる。 その心の機微に触れる度に吐き気がした。 5023 syako_kmtTRAININGむざこく30本ノック②30日目※注意※モブ女と浮気する無惨様です。議員に秋波を送るホステスに向かって止せば良いのにマウントを取るような事を言ってしまう秘書 馬鹿いってんじゃないよ お前と俺は ケンカもしたけどひとつ屋根の下暮らして来たんだぜ 馬鹿いってんじゃないよ お前の事だけは 一日たりとも 忘れた事など無かった俺だぜ 本当に「馬鹿いってんじゃないよ」である。 付き合い始めて3年目。これまでも、ちょこちょこ怪しい動きはあったが、恐らく今、正に「浮気に発展する瞬間」を自分は見届けている状態なのだ。 付き合いで来た銀座の高級クラブ。「付き合いで」と言っているが大嘘である。常連だ。何度もクレジットカードの明細で名前を見ているし、交際費で落とせと領収証を渡されている。 たまたま「付き合いで」連れてこられたのは黒死牟の方である。普段、黒死牟の目を搔い潜って来ているのに、今日に限って「お供致します」と黒死牟は着いてきたのだ。 2664