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    かりゅ

    @k_is0816

    思いついたけど長文書くほどの頭がなかったやつをぽいぽい投げてます。ゆる〜〜く更新予定

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    かりゅ

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    思いついたとこだけ。なんでこれに至ったとかこの先とか色々書きたいけど脳が無かった。

    #一左馬
    ichizuma
    #ヒ腐マイ小説
    hifutsuMaiNovel
    #ヒ腐マイ
    hypmic bl

    性癖に従ったイサ。眩しくも温かい朝日で目を覚ました。

    隣で安心しきったように眠る左馬刻に思わず笑みがこぼれる。

    昨日、もう無理だっていう左馬刻を意識飛ばすまでぐちゃぐちゃに抱いた。泣き腫らした痕がうっすら残る頬を優しく撫でればむず痒そうに左馬刻が呻く。

    俺の隣ですやすやと起きない左馬刻も、起きて多少文句は言うが本気で怒るわけではない左馬刻も、お前も飲むかよ、なんて俺の分の珈琲を淹れてくれる左馬刻も。

    何だか現実離れしてるようで、でも確かにある幸せ。

    とても充実してて、これを永遠に守りたいと思う。


    「ん……、いちろぉ?」

    休みなのに起きんのはえぇな、なんて言いながら煙草に火をつけて俺の顔をじぃっと見ながらふっと笑って

    「…はよ、朝飯食べるだろ?」

    なんて朝の挨拶もしてくれる。

    きっと、左馬刻もこんな何でもないありふれた日常に慣れなくても幸せを感じてくれていると信じたい。

    なのに。

    「なぁ、左馬刻。」

    さん付けろやっていつものお決まりの文句が飛んでくるのを聞きながら俺は左馬刻と決別したあの日を思い出す。

    「んで、どーしたんだよ。」
    「……もし、俺が別れてくれって言ったら左馬刻どうする?」


    目を見開き煙草の煙を思い切り吸い込んで、げほげほと咳き込む左馬刻は怒りを顔に浮かべたあと何かに気付いて怒りをしずめ、気まずそうに悲しそうに。最後には何かを諦めたように目を伏せる。

    「てめーが別れてぇなら別れてやんよ。」
    「…俺じゃなくて、左馬刻は?」

    その質問が意外だったのか、目をぱちぱちさせた後気恥ずかしそうにきょろきょろと目を泳がせて今度は拗ねたような顔をした。

    「嫌に……決まってんだろこのダボ。」

    すっかり短くなった煙草を灰皿に押し付けて、もう話は終わりだと言うように朝飯を作りに行くでもなく布団をかぶり直してしまう左馬刻を見て、俺は満たされる。

    「うん、ごめん。」

    そんな左馬刻を後ろからぎゅぅと抱き締めてあの時どこにも行かないと言ってくれた、憧れていた男の温もりがまだ今もここにある事を確かめた。





    (温かい春のある日、少しだけ不安になる一郎の話。)

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    甘やかされてふわふわしてぼんやり眠くなる話。※実際にある睡眠導入法を軽くアレンジしています。
    「ふーふーちゃんのばか」

    足を抱えて小さく丸まった浮奇の声は、深く潜り込んだベッドの中でくぐもって響いた。ファルガーがドッゴの夜の散歩から帰ってきた直後という、浮奇にとっては有り得ないほど早い時間にベッドへ入っているのは低気圧に負けて痛みを訴える頭のせいだった。

    外の雨が強くなるにつれて突き刺すような痛みが徐々に強くなってきたこめかみをさすりながら眉根を寄せていた浮奇は、見兼ねたファルガーに鎮痛薬を飲むよう促された。当然の対応だとは分かっていたが昼前から痛んでいた頭は疲れ切って正常な思考を保てず、浮奇は鎮痛薬を差し出すファルガーの手を拒否した。ふーふーちゃんが抱きしめてくれれば治るだとか、脳みそを取り出して壁に投げたいだとか、キスして甘やかしてよだとか。とにかく悪態をついた覚えはあるが何を口走ったのか記憶にない。ただ、話を受け流しつつ浮奇の手を引いてキッチンへと向かったファルガーが唐突に顎を掴んできて、優しく重なる唇に安心したのと同時にぬるい水と薬が口内へ流れ込んできたことで浮奇はようやく正気を取り戻した。
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