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    招@03

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    招@03

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    モブhp中心のdnhp、mshpになるはずだったやつ。時間がかかり過ぎてるので供養ー!

    #モブhp
    mob-hp
    #dnhp

    この勝負が終わったらトレーナーを辞めよう。


    初めてジムチャレンジに挑んだ時からはや数年。気付いたらジムバッチもろくに集められないまま、そこいらに居るモブトレーナーと成り下がってしまった。
    うまくいかないバトル。
    不安そうに寄り添う相棒たち。
    バトルに負ける度、減っていく貯金。
    歳を重ねるごとにみえる自分の天井に嫌気がさす。しかもこのチャレンジの先にいるのは、あの【無敗のダンデ】だ。
    彼が現役でいる限り、新しいチャンピオンなんて現れないんじゃないかなんてのはもっぱらの噂だ。
    逆立ちしたって敵いっこない。
    ごめんな、と言って相棒たちの頭を撫でる。
    上手く勝たせてあげれなくて。
    もっと良いトレーナーなら、もっと強く育てられたんだろうか。
    答えの出ないもしもに嫌になる。だから、これで最後にしよう。
    次のバトルで負けたら、負けてしまったらもうバトルはこれっきり。
    そう思って、たまたま見つけた新米であろうトレーナーに声をかけた。
    ウールーを連れたまだ子供と言って差し支えない少年。
    結果は、惨敗。
    わかっていたことだけど、身体が重い。
    やさぐれた心のまま、財布から金を取り出す。
    少年に差し出そうと手を伸ばした時、がっしりと手を掴まれた。
    何事かと思って少年をみる。キラキラと飴色に輝く金の眼。

    「おじさんのポケモン、凄かったぞ!」

    特にあの技なんかー、と褒め言葉が続き、耳が熱くなる。俺を?褒めてる?この負け続けの俺を?少年の手が熱い。だけど、心地よい。ひだまりみたいだ。まだ褒めてる。恥ずかしい。でもそれ以上に嬉しい。相棒たちも嬉しそうだ。もっと聞いていたい。ころころと鈴のような声が愛らしい。

    次の瞬間、衝動的に少年を拐ってしまった。


    ****


    わかってる。誘拐なんて上手くいくはずないなんて。でもさ、これはないだろ!

    あれから数時間後、俺は人生最大の修羅場を迎えている。あの時、とっさにキレイハナに【ねむりごな】を命じた後、急いで少年を拘束し、車に詰め込んだまでは良かった。
    順調だった。あれ、もしかして俺こっち方面の方が才能あるんじゃない?ってぐらい鮮やかな手際だった。

    偶然通りすがったマダムに通報されるまでは。


    そこからはもうおまわりさんに追われながら必死のカーチェイスだ。賑やかな赤ランプが追い立ててくる。こんなに警察って集まるの速いの?あっちに飛んでるのは取材用の空飛ぶタクシーか?あぁ!田舎の父さん母さんごめんなさい!俺犯罪者になっちゃうかも!
    だがここはエンジンシティの外れ。足場に岩も増えてきた。もうすぐ鉱山に入れば暗闇で撒けるだろう。いや、撒いてみせる!
    そう意気込んで、アクセルを踏み込んだ先に、車に並走する影がひとつ。
    エンジン音ではない、風を切り裂くような飛行音がすぐそばにせまる。
    特徴的なオレンジ色の体躯が視界に入る。
    え?リザードン??
    ガラル警察はいつから追跡にリザードンを使うようになったんだ?
    俺の困惑を他所に、リザードンの上に乗っている青年が紫色の髪を靡かせながら、声をかけてくる。

    「すまないが、俺の弟を返してほしいんだぜ!」

    その男の顔は、今まで散々テレビで観たことある顔で。
    さらに言うならば現役チャンピオン様のご尊顔で。

    うそだろ!この子チャンピオンの弟かよ!!!

    通りで警察の数が尋常じゃないと思った!
    先に言ってくれ!言ってくれたらもっと計画的に誘拐した!いやしちゃダメなんだけど!

    「……返さないなら、容赦はしないぞ。」

    ダメだこれ止まったら死ぬやつ。

    こっっっわ真顔のチャンプこっっっわ!!
    あんな低い声人間出るの!?
    いつも笑顔が眩しいチャンピオンはどこ行った!
    俺が混乱している間にリザードンが口元に力を入れ、空気が震える。心なしか周囲が熱くなり、肌がチリチリと粟立つ。
    なにあれ火球作ろうとしてない?かえんほうしゃ?だいもんじ?どちらにせよ、アレ食らったらこんなオンボロの車、一瞬で廃車だ!

    ぶわっと周りの空気が爆ぜるのを感じ、急いでハンドルを切る。急な動きに間一髪救われたのか、リザードンの攻撃は先ほどまでの車の進行方向に向かって放たれており、鉱山地帯の岩肌を抉り取っているのが見える。
    高熱でクリームの様に溶け出してる大岩に泣きそうになる。

    俺はただこの子ともっとお喋りしたかっただけなのに!

    そんなことを思っても後の祭り。車体が悪路で跳ねた影響か、後ろで小さく呻き声が聞こえる。まずい?起きたか?
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    招@03

    MAIKINGモブhp中心のdnhp、mshpになるはずだったやつ。時間がかかり過ぎてるので供養ー!この勝負が終わったらトレーナーを辞めよう。


    初めてジムチャレンジに挑んだ時からはや数年。気付いたらジムバッチもろくに集められないまま、そこいらに居るモブトレーナーと成り下がってしまった。
    うまくいかないバトル。
    不安そうに寄り添う相棒たち。
    バトルに負ける度、減っていく貯金。
    歳を重ねるごとにみえる自分の天井に嫌気がさす。しかもこのチャレンジの先にいるのは、あの【無敗のダンデ】だ。
    彼が現役でいる限り、新しいチャンピオンなんて現れないんじゃないかなんてのはもっぱらの噂だ。
    逆立ちしたって敵いっこない。
    ごめんな、と言って相棒たちの頭を撫でる。
    上手く勝たせてあげれなくて。
    もっと良いトレーナーなら、もっと強く育てられたんだろうか。
    答えの出ないもしもに嫌になる。だから、これで最後にしよう。
    次のバトルで負けたら、負けてしまったらもうバトルはこれっきり。
    そう思って、たまたま見つけた新米であろうトレーナーに声をかけた。
    ウールーを連れたまだ子供と言って差し支えない少年。
    結果は、惨敗。
    わかっていたことだけど、身体が重い。
    やさぐれた心のまま、財布から金を取り出す。
    少年に差し出そう 1858

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    招@03

    MAIKINGモブhp中心のdnhp、mshpになるはずだったやつ。時間がかかり過ぎてるので供養ー!この勝負が終わったらトレーナーを辞めよう。


    初めてジムチャレンジに挑んだ時からはや数年。気付いたらジムバッチもろくに集められないまま、そこいらに居るモブトレーナーと成り下がってしまった。
    うまくいかないバトル。
    不安そうに寄り添う相棒たち。
    バトルに負ける度、減っていく貯金。
    歳を重ねるごとにみえる自分の天井に嫌気がさす。しかもこのチャレンジの先にいるのは、あの【無敗のダンデ】だ。
    彼が現役でいる限り、新しいチャンピオンなんて現れないんじゃないかなんてのはもっぱらの噂だ。
    逆立ちしたって敵いっこない。
    ごめんな、と言って相棒たちの頭を撫でる。
    上手く勝たせてあげれなくて。
    もっと良いトレーナーなら、もっと強く育てられたんだろうか。
    答えの出ないもしもに嫌になる。だから、これで最後にしよう。
    次のバトルで負けたら、負けてしまったらもうバトルはこれっきり。
    そう思って、たまたま見つけた新米であろうトレーナーに声をかけた。
    ウールーを連れたまだ子供と言って差し支えない少年。
    結果は、惨敗。
    わかっていたことだけど、身体が重い。
    やさぐれた心のまま、財布から金を取り出す。
    少年に差し出そう 1858