夜明けをのぞむ かんすうじのイチにマコトでカズマです!
彼は、そう名乗った。
仕立ての良い上質の子供服に、濃い青の子供用棒ネクタイ。
誰かの手で、丁寧に整えられた黒髪。あどけない表情の中、理知的な光を宿す、印象的な薄茶の目。
年齢は、4歳になったばかりという。
彼は………
***
「御手洗くん。子どもは好きですか?」
「いえ別に」
唐突な主任からの問いに、御手洗は即答した。
5スロットの見張り当番を終え、部屋から一歩出たその瞬間。
急な上司の出現と質問だったにも関わらず、回答に要した時間はコンマ5秒以下。この上ないほどの、完璧な即答。
ただ、即答はしたものの、さすがに上司が相手にしては簡潔に過ぎたか?と3秒ほど考え直す。
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