再撮影も修正も却下されました。「ビィーーーーーーーマ!!! 聞けぇい!!」
「うるっせ……」
「わし様、なぁんとぉ! 今回のウィンターキャラバンに出演が決まったのだ!! 羨ましいだろう? 羨ましいよな?!」
「……」
「なーっはっはっは! 羨まし過ぎて声も出んか!! 」
「ぁー……」
「ま、それも仕方なかろう。うんうん。ま、わし様100人も弟と妹がおるからな、年少サーヴァントの保護者もお手の物というわけよ」
「あ、ヨダナちゃーん! キャラバンのポスターできたよ!!」
「おおマスター、本当か! 見せよ見せよ!」
「うるせぇのが増えた……」
「ビーマも見る? ポスターのヨダナすっごいかわいいよ」
「可愛いとはなんだ可愛いとは。かっこいいと言えマスターよ」
「それにほら、おっぱいすごい強調されてる。えっちじゃん」
「ぁ?!」
「「ヒョエッ?!」」
「見せろ」
「ハッハイ!!」
「……チッ」
「あ、あの……ビーマさん……?」
「なにコイツ……こっわ……」
「おいマスター」
「はい! 何でしょう!!」
「再撮影を要求する。誰に言えばいい、ゴルドルフか? ダ・ヴィンチか? それともシオンか?」
「えっえ〜? さすがに今からは無理だよ〜」
「何を言っておるビーマ貴様。何だ何だ、ポスターのわし様が美麗すぎて嫉妬か?」
「黙れトンチキ王子」
「とりあえず再撮影は無理だよビーマ」
「なら修正を」
「ワガママを言うなビーマよ。ポスターを見てからおかしいぞ貴様」
「……クソッ」
「(なんとなくわかっちゃったけどマスターかしこいから黙っておくんだ)」
「まったく。自分がキャラバンに参加できんからと駄々をこねるんじゃないわ」
「……違ぇよ」
「違わんだろ。さてマスター、わし様は今からこのポスターをカルナとアシュヴァッターマンめに自慢してくるぞ!」
「あっおい」
「はーい行ってらっしゃい!」
「……マスター」
「ビーマさん睨まないで」