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    sush1_yakiniku

    @sush1_yakiniku

    カップリングとか置くところ

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    sush1_yakiniku

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    スイート・ヘルス・プランのご提案で没にしたところたち スケベ導入とか築40年に浄がいたりちょっとずつ違う細切れたち どれも大した量はないのでタグの賑やかし程度に見てください

    #浄紫

    浄紫SS供養
    「そうなんですね。それなら、良ければうちで食べませんか?」
    地区内だから、うちの方が近いと思うんです。ほら、もうお腹ぺこぺこでしょう?と深水は、準備を終えて立ち上がった。
    「いいのかい?君たちの家だろう」
    「よく伊織くんや魅上くんもご飯を食べに来るので、たくさん作るのは問題ないです」
    それなら、甘えさせてもらうかな。浄は自分を待つ深水に追いつくために大股で近づいた。


    その日の深水家の食卓は、それはそれは豪華だった。
    断る深水に半ば強引に材料費を渡した浄は、普段深水が使う格安スーパーではなく、駅前の高級スーパーに連れて行き、様々なスパイスや調味料をカゴに入れていったのだ。
    「いいんですか、浄さん…?こんなにたくさんのスパイス…」
    「君の手料理が食べれるだなんて、またとない機会だろう?偶には奮発させて貰えないかな」


    「なにか面白いことがあったのかい?」
    気付くと水音は消えて、タオルを肩に掛け、ドライヤーを持った浄が出てきた。いつもハーフアップにしている髪の毛を後ろで一つ結びになっているのが新鮮だった。
    「いえ、もう上がったんですね」
    「烏の行水かもしれないけどね。それより、ドライヤーの場所を教えていなくて申し訳ない。これでは風邪を引いてしまうよ」
    そう言って浄は、ソファの下に伸びている延長コードをひっぱり、かちりとドライヤーの電源をつけた。
    やはりこんなところで使われてるドライヤーって静かなんだな。と思うまもなく横に座られた浄に深水は髪の毛を乾かされた。
    「えっ、あ、浄さん。これくらい自分で乾かせます」
    「髪の毛を乾かすのは得意なんだ」
    それって、女の人にやってきたからかな。と深水はどきりとする。こうやって女の人を連れこんでいるのかと思うと、深水はもやもやした。
    「それでも、自分でやれますから!」
    タオルドライで半分以上乾いていた深水の細い髪の毛は、浄が軽くドライヤーをあてただけで、ほぼほぼ乾いていた。それでも、最後は自分で乾かしたい。半ば強引かもしれないが、深水は浄からドライヤーを取って、髪の毛を乾かしきった。
    風音が消え、遠くから洗濯機の音だけがする。沈黙を破る為に深水は口を開いた。
    「…いつも女の人にもそうしてるんですか?」
    「そんなことはないさ。ギリギリまで寝坊して、急いでシャワーを浴びることなんてザラだからね」
    見え透いた嘘はさらりと流す。深水は横に座る浄に拳一個分近づいた。
    「かわいい後輩をこうやって心配させるのは、あまりいい先輩じゃないんですか?」
    「深水」
    「それに、食後の運動だなんて文言をそのまま受け取るほど僕も子供じゃないんです」
    一応、お付き合いしてるんですよね。と深水はまた更に浄に近づく。
    「何をしたいのか教えてください」
    今度は浄から距離を詰めた。
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    sekkai_sinchoku

    MEMOEeeeさんの、こちらのツイートとメモを見て、いつのまにか書かれていたものになります
    https://x.com/eeee13ttuce/status/1837729486886129960?s=46&t=nFfA_N5LoKWlUWeESV89oA
    メモの方を先に見た方が多分わかりやすいです。
    素敵なアイデアありがとうございます😭
    Eeeeさんのメモ浄紫に感化されたもの 怒りとは燃え上がる熱い感情だと思っていた。怒りを知らない紫苑にとってそれは今まで触れてきたフィクションによる想像に過ぎず、それが如何に空虚で薄いチャチな想定に過ぎなかったかと痛感する。

    「許されるかどうか、直接聞いてみたらどうですか。会えるかどうか分かりませんが。」

     大切な人を殺した罪人の首を絞めながら、紫苑は怒りで震える声で告げた。これだけの力が湧き上がってくるというのに心は氷のように冷え切っていて、凍えた時のように声も体も震えていた。これが怒りだというのなら、この感情は冬の寒さより酷く残酷な冷たさで他者を殺すのだろう。
     その憎き相手は今はぐったりと紫苑の手の中で力無く項垂れていた。普段なら整髪料できちんとセットされた髪はぐしゃぐしゃに解け、顔を隠し、きちんと着こなしたジャケットは紫苑からの暴行によって一部破けていた。酸欠でもはや紫苑の声が聞こえているのかいないのか、そもそも襲った瞬間から今に至るまで、彼は──浄さんは、一度も抵抗をしなかった。一度驚いたように目を見開いて、紫苑の姿を確認して、それきり顔を伏せて一切の無抵抗だ。それが気に食わなくて、紫苑は更に絞める力を強めた。それにも一度背筋を痙攣させたかのように動かしただけで、抵抗する気配は見せなかった。
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