すぐちゃんの恋 幼児期編 すぐちゃんはマンションの隣に住む女の子。
お母さんが言うには、すぐちゃんは春から通う附属幼稚園に行くためにこの町に引っ越してきたんだって。「春っていつ?」って母さんに聞いたら桜が咲く頃だよ、と教えてくれた。今はまだ咲いてない、マンションの近くの公園に桜が咲いていて、桜の下でお弁当を食べるのが俺の楽しみだから俺は春を知っているんだ、すごいでしょ。
すぐちゃんはマンションの隣に住む女の子。
家族三人で引越しの挨拶にやってきた夏油さんと言う家の女の子、元気で気さくにあいさつをしてくれた、ちょっと照れくさくて母さんの後ろに隠れちゃった俺にも、俺の目を見つめて、やさしく声をかけてくれた女の子。
「げとうすぐるです、春から幼稚園生になるの」
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