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    ko8sub

    @ko8sub

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    ko8sub

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    レオと一歌2

    学校終わりに路上ライブをやるとは言わなかった。今日は休日だけども、バンド練習前に路上ライブで3曲歌ってから行こうとしていた。時間もそうだけど、何処でやるなんて伝えていない。果たして彼は来るのかも分からない状態で行うライブ。その来るか来ないかと頭を悩ませたけども、来るわけないと首を横に振る。
    だって、相手が相手だ。知ってる前提で話をしてたけども、これは私が知識なかっただけ。あんなに有名な人なのに。ステージから出て衣装を脱ぎ、彼が私服に着替えても普通ならわかるはずなのに、知らなかった。あの月永レオだったんだ。音楽をやっている上できっと出会うことがある。方向性も違うから会わないかもしれないけども…。


    「うっちゅ〜⭐︎」
    「……な、なんで、いるんですか…」


    なのに、何故か時間と場所を伝えていないのに私より先に場所に着いていた噂の人。私に気づき、ぶんぶんと手を振る。そして、改めて彼を知った時に彼特有の挨拶があることも知った。えむちゃんでいう「わんだほい⭐︎」だ。戸惑う私に、彼はあの夜のようにギターを見たい様子でそわそわしている。


    「プライベートだ!」
    「あなた、目立つ方でしょう!?」
    「お?さてはついに、おれの正体に気づいたか〜?」
    「知らないって言ってすみせんでしたっ」


    ようやく気づいたとイタズラに笑う彼は、私をイジろうとしている。彼がただ私の隣で話をしているだけかと思いきや、音楽関係者らしく、ライブの準備を手伝おうと、私に何すればいいか聞いてきた。アンプは使ってないから、ギターくらいしかないので、すぐ終わっちゃうんだけども…。


    「ただ待ってるだけじゃ霊感(インスピレーション)湧かないし、つまらないから、手伝う!」


    フードを深く被っているとはいえ、風が吹いたり、準備している時に動くから何かの拍子でフードが取れちゃうんじゃ…とは思ったけども、彼の言うインスピレーションが湧くなら手伝いをしてもらおうと黙る。何かと刺激が欲しいようだけども、このライブで刺激になるものがあるのかな。だったら、嬉しいけども…。


    「何曲歌うんだ?」
    「3曲ですね」
    「えっ、短っっ!なんでだ?もっと歌ってるだろ〜?」
    「むしろ、なんでもっと歌ってるの知ってるんですか」


    以前ライブ見てたんですか。フードを深く被ってるとは言え、オレンジは目立つ。


    「だって、あの夜で路上ライブやってた時もおれ、ここにいたからな」


    いや、どこにいたんですか!?
    信じられないと月永さんを見やれば、「おまえ、ファンの顔くらい覚えないと悪い奴だな〜?」とニマニマする。ファンの顔くらいって、何ですか。貴方、覚えてるんですか。いや、覚えないとまずいよね…それ、くらい…か。さすがというか、なんというか…。


    「覚えた方がいいですよね…」
    「そりゃあ、愛しているから見にきてくれるお姫様たちだからな」
    「お姫様って、貴方のユニットのですよね…?」
    「あぁ。一番星の方はなんて呼んでるんだ?」


    一番星…それは彼の私に対する呼称だろうか。私は月永さんのことを呼べないから貴方と呼んでいるけども…、気にしないでおこう。一番星は先のお兄さんの方が似合うと思うけども。といっときながらも、私にとっての一番星は咲希や志歩、穂波にミクたちって言いたくなるから、みんなが一番星になる…だれがなんて決められない。


    「そういえば…何だろう。決めてなかった…」
    「へぇ〜。決めてなかったんだ。なら、そのうち、教えてくれよ」
    「多忙な人にですか」
    「雑誌に載せても良いならいいぞ」
    「それはどう言う意味で」
    「今おれが推してるアーティストは一番星って」
    「やめてください」


    必死になって講義すれば、「わはははっ⭐︎」と笑う。彼がいつどの雑誌に載るかはわからない。けど、ファンは私が思うより多い。多すぎてSNSで噂になる。噂になれば消えるまでが長い。良い方向で売れだすのはいい。売れたいかと聞かれたらそれは確かに売れたい。けど、私は志歩と…咲希に穂波と一緒にやりたいだけ。志歩に追いつきたい。隣に立っていたい。だから、彼に引っ張られて上へと行くのだけはだめだ。


    「ーーで?手伝いっていっても、物はギターだけだったから、準備は終わったか?」


    「本当なら、アンプとか色々やりたいけどもさ〜」と不満を漏らす彼に笑ってしまう。こだわりにこだわる彼なら、やるかもしれないけども、これでいい。


    「はい。あとはチューニングしてって、感じですね。って、スマホで音源必要な物拾ってくださったじゃないですか。それだけでも、ありがとうございます」
    「おまえがそれでいいなら構わないけども、礼なら、おれが刺激を受けるライブしてくれ」


    「期待してる!」と言うが、これはレグルスのことだろう。私個人じゃない曲。一応念のため、「レグルス、路上ライブでやってもいい?」と確認をとったから、歌ってもいいよと許可を得ている。珍しいことだったから、何かあると勘付かれてるだろうし、なんなら、遠目でなくてもわかる。金髪にピンクのグラデーションのツインテールが見える。咲希がいる。志歩はいないようだけど、穂波が隣にいるかも…なんだか、授業参観を思い出してしまう…。2人がいるならこちら側に連れてこようかと考えるけども、お忍び?でいる彼を遭遇させてはまずいだろう。やめよう。


    「では…」


    路上ライブを始めた。最初は軽く。まだ人がちらほらといるだけだから。ミクの曲で緩やかな感じの曲。軽くといえど、本気で。ミクのことを知らなくても、ああ、聴いたことがあるなと数人に1人の高確率で知っているような曲。ミクが地上波で流れる時にVOCALOIDとはでよく使用される曲。2曲目でかっこよく印象つける。ここでレグルスにしよう。あの人のリクエストを。スマホで音源も探してくれたのを流して。3曲目、最後もミクの曲。最近気になる曲がある新しい曲を歌う。昼だけども、夜になったら思い出して欲しい曲。結局、私は星が好きなんだ。みんなで見た夜空に浮かぶ星々。


    「!」


    ギターの弦をピックで弾き、歌を歌う。この声届くといいなではなく、届けという意思で。ああ、がなってはいけないところだったな、抑えてないと、汚い音になってしまう。ミクはただ叫ぶように歌を歌っていないでしょう?


    「♪ーーー」


    1曲目で気になって、時間もあるお客さんが近寄ってきて2曲目も聴いてくれる。立ち止まって、最後まで聴いてくれる。3曲目に入る時には既にたくさんのお客さんがいた。2曲目で私のことを、レグルスという曲のことを知っているお客さんが月永さん以外にもいた。
    私は字面を頭に入れてて、顔を覚えてなくて名前と顔が一致してなくて、有名な作曲家兼アイドルを忘れていた。申し訳なかったのに。聞いたことがあるけども、知らなかったなんてこの先が思いやられるだろう。
    3曲目があと少しで終わってしまう。少し飲み物を飲んだりして、休憩を入れたのに。手を止めたくない。けど、このあとはバンド練習だ。この路上ライブではこんなことあったよって話そうにしても、視界にはさっきまでいなかった志歩までもいたから、分かるだろう。


    「〜っ、」


    ーー終わった。終わってしまった。ふぅ、と上がった息を整える。すると拍手の音があちらこちらで聞こえ始める。2箇所から目立つ拍手の音の正体はあの人と咲希に違いなくて、両方を見やれば、満面な笑み。咲希は分かるけども、月永さんは目立たないことをしないでって心配になってしまう。困ったように笑ってから、周囲を見渡して、終わりの挨拶。


    「ありがとうございましたー!」


    そして、さらに増える拍手にお辞儀して撤収作業に移る。そうすれば、周りは自分のペースでこの場から離れていくから。


    「手伝うぞ」


    けど、彼は黙っていなくならないらしい。またしても、隣に来てわたしに「まずはどこからやるんだ?」と訊ねる。撤収作業は人によって順番違うのか訊いてくるあたりに慣れている。


    「んで、おまえはあっち。まだファンは足りないから応えてこいよ」
    「ぐえ、」


    これがファンをお姫様と言っている騎士系アイドルユニットの一員がやることですか。
    襟首掴まれて、回れ右をさせられる。回れ右させられたその先に小さな子供たち。3人が集まって、こちらを見ていた。子供達に近寄れば、真ん中の子が両手を握って私の様子を伺っている。怖がらせてしまったかな。


    「ライブ見てくれてありがとう。楽しめたかな」


    目線に合わせるように、子供達の前でしゃがむ。そうすると、両サイドの子は、首をこれでもかってくらいに縦に頷く。真ん中の子も頷かせるけども、「あ、あの…」と何か言いたげな様子だった。少し待ってみようと首を傾げて続きを待つ。


    「かっ、かっこよかった…です、」
    「本当?」
    「う、うん!」
    「ふふ、嬉しいな…かっこいいって君から感想貰えるの。もっとかっこよくなれるように頑張るね」
    「!」


    かっこいいとかかわいいとか言われると嬉しい。それも、小さな子供からの「かっこいい」は純な心だから、尊敬の目としてもあるだろう。素直に伝えれば、目を開かれる。「次も来ていい、です、か?」と辿々しくも聞かれれば、「もちろんだよ」と返す。憧れと話すのは緊張するよね。


    「次のライブはいつかーって決めてないけども、ここら辺で歌ってるから、また来てね」


    安易に次の日程を言わない。この子がずっと待ってる可能性がある。お家に帰ってこないという最悪の可能性を考えて場所だけ伝えれば、元気よく頷いてくれた。両サイドの子達も顔を綻ばせて、3人一緒に手を振りながら、ここを立ち去っていく。
    子供たちが見えなくなったところで、作業に戻ろうかなと機材の方に向かおうとすれば、片付けをしている彼の目が私が次向かうべきの方向を指していた。まだ戻らないでファン対応するんだ、ということだろう。彼から課された課題みたいだ。次は…とスマホを持って、私を見ている女性だった。


    「あの…、」
    「は、はいっ!」
    「間違えてたらすみません、お写真ですか?」
    「間違えてないです!!お願いします!!」
    「本当ですか?こちらこそ、」


    インカメかな。咲希がいつも率先してるやってくらることを思い出しながら、彼女の隣へと移動する。肩を跳ねさせるほど驚かせてしまったようだけど、気にしない。


    「よろしければ、シャッター押してもいいですか?」
    「ぴゃっ!?だ、大丈夫です!」
    「そう、ですよね…。あ、ポーズとかは」
    「あぁ、違うんですっ。かっこよすぎて…っ、ちかっ、ま…ううっ、指ハートしてください」


    やりすぎたかな。急に距離が近いってびっくりさせてしまう時あるのを思い出した。指ハートもハートポーズの種類の確認でやったことがある。ファンサ大事だよって話でやれるものを増やそうって。


    「指ハート…こう、ですか?」
    「しんでもいい…私入らないで、一歌様のお写真だけでもいいですか?」
    「うーん…、貴方も一緒だと嬉しいです。ダメですか?」
    「だめじゃないですっ!」


    ミクを前にした私はこうなるだろう。私がその立場になるとは思わなかったけども、バンド活動でこういったファンがいるのが少しずつ増えていたから、なんとか対処法?を志歩に教わり、上手くやれてると思う。なんとか、女性ファンとの写真撮影を終えて、次はと探す前に声をかけられた。


    「今日のライブも良かったです」
    「ありがとうございます」


    それを皮切りにその言葉をくれる方の後ろにまたライブにいたお客さんが並ぶ。次々と軽く言葉を交わしていけば、見知った顔に辿り着く。


    「お疲れさま、いっちゃん!」
    「咲希、」
    「私もいるよ」
    「うん。穂波も志歩も来てくれてありがとう」
    「レグルス、歌ってたね」


    やっぱり聞いてくるかーと内心苦笑したけども、気づいたことがあって、口を開く。


    「ものは試しにって思ってやったけども、レグルスは私だけじゃ物足りないよ」


    ものは試しではないけども、リクエストがあったから。一応は音合わせしたときに録音したものを再生して、ギターをかき鳴らした。生音がいいんだ。咲希のピアノに志歩のベース。穂波のドラム…セカイではカイトともやって。


    「一歌ちゃん…」
    「だから、今日は特別。この曲はLeo/needのみんなでいる時に歌うよ」
    「えへへ、それなら、今すぐスタジオ行こう!」


    私の手を引っ張る咲希に、そうしたいのは山々だけど出来ないんだよね。「ごめん」と口に出す前に、志歩が口を開く。穂波もにこにこと咲希と私のやりとりを見守っていたけども、志歩と同じ気持ちでいたのかもしれない。


    「…っていうか、あの人誰」


    私の撤収作業を手伝っていた男性を警戒している。私のギターケースの上で譜面を書き始めていた。今日で会うのは2回目なのに全くの遠慮がなく自由奔放的で彼らしさが伝わってくる。曲を聴いた後にトークバラエティに出てる動画を見たけども、あれはテレビだから求める騎士らしさを出しているんだろうか。スタジオではあんな様子はなかった。といっても、見た動画の本数はまだ少ないから、ちゃんと探せばあるかもしれない。


    「ええっと、」


    なんというべきか…。志歩の綺麗な顔の眉間に皺がよるのは避けたい。穂波は心配そうに見ているけども、咲希はうきうきと続きを待っている。正体を言ってはいけないのはわかっている。志歩だからこそ、自分のベースの上で自分ではなく別の人が作業しているのは嫌だ。私じゃなくてもあのギターは一歌のだ。一歌は平気なのかという思いもあるだろうからこそ。

    本当は嫌だけども、あの人は仕方ないかなと思ってしまうのは、もう諦めも入っている。だって、電柱を机がわりにしていたり、あちらこちらに書いた譜面を落としていたのだから。地べたよりは…。


    「音楽に詳しい人かな、」
    「音楽に…」
    「詳しい…」


    穂波と志歩がそれぞれ呟く。あの人は誰と聞かれたから、苦しいけども答えられた。これなら、いい、はず。「ふぅん…」と志歩の目が細まる。

    やばいかも。音楽のことに対して志歩は本気なんだから。


    「し、志歩、たちは先にスタジオに行ってて!」
    「…」
    「片付けがあるから!ねっ?」
    「終わってるでしょ」


    私とは目が合わず、後ろを見る志歩。あの人を志歩から隠すように志歩の前にとずれる私に、また志歩は訝しげに私を見る。


    「一歌」


    静かに私の名前を呼ぶ彼女。これはあとで説明をよこせという意味合いだ。隠したいけども、彼に説明してもいいか聞かなければ…。


    「はい…」


    私が返事をしたのを聞いた志歩は「じゃあ、先に行ってる」と歩き出す。そんな様子の志歩を見て、流石に心配になったのか、「いっちゃん、元気出して!あたしも気になるけども…またあとでね!」と手を振って志歩の隣へと駆け出す咲希。最後に、「わたしも…心配だけども、一歌ちゃんが一緒にいてもいいって思うなら、いい人だって信じてるよからね。また、あとで」と控えめに手を振って穂波も志歩の方へと、この場から去っていった。

    やっと…終わった気がする。周りにはもうファンではなく、駅の方に向かう人たち。街中へと向かう人たち。待ち合わせで、そのままいる人たちだといったいつもと変わらない風景。彼の元に戻ろうと、霊感(インスピレーション)が沸きまくってちょっとフィーバー中の彼の元へ歩く。周りにはまた譜面。今回はおかしの家みたいに一つ一つわかりやすく落ちているわけではなく、雑に重なっていってるから順番が前よりもっとわからない。この前は声をかけて止めてしまったこともあるから、完成するのを待ってようと彼の横にしゃがむ。


    「♪〜♪♪〜」


    あの夜とは変わらない綺麗な鼻歌。
    楽しげに旋律を奏でる彼に、これで会うのは流石に終わりなんだろうなと2回しか会ってないのに寂しいと感じる。いつかは仕事で一緒になるだろうけども、きっとその頃には覚えてないんじゃないかとさえ考えてしまう。ファンのことは覚える彼でも。


    「ん?なんださみしんぼか?」
    「え、」


    彼の横で譜面を見ていたはずなのに、気づけば彼の手は止まっていた。逆に声をかけられて気づくなんて。


    「曲は完成したんですか?」
    「ああ!この曲はな!」
    「完成したんですね。よかった」
    「おまえの演奏のおかげだ。もっと書きたいけど、これ以上書き連ねても綺麗な曲が汚い曲になっちゃうかもしれないし、我慢我慢!」


    「だから、こっちはこっち。あっちはあっちって別の曲をたくさん書くんだ」と笑う。我慢と楽しげに言うから、後悔はしてないようだった。曲を手掛けているからこそ、どこで手を止めればいいのか分かるんだろうな。
    月永さんは散らかっている楽譜をかき集めて拾い上げる。その隙に、名残惜しいけどもギターを背負わなきゃなと、私はギターケースに手を伸ばして、立ち上がった。


    「このあと、スタジオ練習なんだっけ?」
    「…着いてこないでくださいね?」
    「さすがに今日はお暇するって!」


    「プライベートとはいえ、おれもこのあとレッスンがあるからさ〜」としょほくれたフリをしている。本当は楽しいと思っている。
    に、しても…聞き逃してはいけない言葉が聞こえたな。今日は??


    「今、今日はって言いました?」
    「言った!」
    「これで終わりかと思ってました」
    「は〜〜〜??おまえ、やっぱハクジョーだな!」


    「がるるる」とまたしても、あの時のように唸る月永さん。本当に年上なのか、この人…とネット情報を引っ張り出して歳のことを考えてしまう。個性ですと司さんのことを思い出そう。

    高い位置にいる人だからこそ、そう思っていただけなのに、向こうから言われるとは思わないから正直嬉しかった。信じられなくて、返してしまったからいけないんだってことはわかってる。そんな反応されるよねって。


    「おまえの路上ライブも愛しているから通える範囲は通う!」
    「貴方のお仕事の方放ってこないでくださいね」
    「そりゃそうだ〜!まぁ、そこらへんはセナやママが迎えに来てくれるし、なんならスオ〜が来るからへーき!」


    「1ヶ月後までのライブは国内にいるから、通えるぞ〜!」と嬉しそうに言うが、そんな高頻度でライブやってないですよと内心で訴える。ライブはやりたいけども、場所を押さえておくことが必要だ。まぁ、でも…「3週間後にある」って言ったらどんな反応するだろうか。箱は彼からしたら小さいが、私たちからしたら、大きな箱。ここからまた大きな箱になると思うと楽しみで仕方ない。


    「Leo/needのライブチケットも取れたしな」
    「ーーは?」
    「Knightsのみんなで行くぞ〜!そこでも、さいっこうのライブを見せてくれ!」
    「ハードル上げないでくださいよ!?」


    あと、チケット制限あって、ひとりでそんなに買えないはずなんですけど!?



    END

    (くしゅんっ)(うわ。ちょっとぉ、風邪とかやめてよねぇ〜?)(セッちゃん、安心してよ…。うんうん、誰か俺の噂をしてくれてるんだねぇ…♪)(はぁ?っていうか、レオくん遅くない?)(噂の一番星見にいってるんじゃないのかしらぁ?今日、路上ライブあるかも〜!!って騒いでたわよ)(あの人は本当に日本に帰ってきたと思ったら、自由奔放すぎます!)(まぁまぁ、俺らだって、ライブ前に人様のライブ見に行くんだからいいでしょ)(王さまが気になるって言ってたバンドよね)(だからとはいえ、ライブ控えてる.1週間後ですよね!?)(そのあとフィレンツェ戻るけどねぇ〜)(パスポート無くさないでね、セッちゃん)(無くすわけないでしょ〜!!?)


    (あ、別れる前に聞きたかったんですけど、)(ん?あぁ。おまえ下手っぽいし、言ってもいいよ)(…そんなこと、)(他のメンバーには他言無用でって伝えといてくれ⭐︎)(伝えますって!)(あと、これ!あげる!)(…!)(表向きには黙ってて、歌詞はお前が書けよ〜?仕事は仕事だけど、おれが書いたメロディーをあげることなんて滅多にない!このライブの時じゃなくてもいい。おれは自分が作った曲分かるから、出来たら投稿するなり、ライブに使うなりしてほしい。そうしたら、おれの耳に入ってくる)(それ、ゴーストライターって言うんですよ)(知ってる。それに、ゴーストライターなんてそのへんにうじゃうじゃいるんだから、おれだってなる時もあるよ)(
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