クンツァイトに願いを込めて虎杖悠仁、十五歳。運動神経抜群で地元の高校に通ってた頃は良く運動部の助っ人をしていて、その明るい性格ゆえに好かれる事もしばしば。しかし当の本人にはそんな自覚なんてなく、ただ困っている人を助けずにはいられない。ただそれだけの話だとお礼も断ってきた。
例の夜、所属している部活の先輩やその場で出会ったばかりの伏黒を助ける為に特級呪物である両面宿儺の指を飲みこみ、適合したのか宿儺をその身に宿した悠二は秘匿処刑が決まった。
守られるべき一般人、しかも未成年を宿儺の指を飲み込んだというだけで恐れの対象にし、処刑を望むとは…と五条や、それを聞いた伏黒が聞いて呆れるという顔をしても当の本人はケロリとした顔で「なるほどな」と冷静だった。
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