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    tang_brmy

    @tang_brmy

    画像小説を移したのは健全なおはなし。
    気まぐれに書いたえろいのはフォロ限です。

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    tang_brmy

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    初めて書いたぶれまい。節見さんと衣都ちゃんの、カプ未満なジュンブラ会話に纏わる短いおはなし。夜の事務所でふたりきりで事務処理でもしているシチュでお読み頂けると幸いです。節見さんの最後の台詞は、聞いた衣都ちゃんの反応を見たくてわざと冗談で言っています。「それってどういう意味で」と慌てたり、「新開さんに私が試されるやつじゃないですか……」とドン引きされたりとか、真顔以外の衣都ちゃんを引き出したい

    #bymy男女CP
    #節見静
    #節衣都
    #静衣都

    competitive ブライダルフェアに感化されたのか、弥代が「もし結婚するなら……」と小さく呟いたのが耳に届いた。
    「何?」
    「もし節見さんが結婚するなら、お相手はどんな方だろうって」
    「自分の結婚じゃなくて、俺の話? 俺は一人が楽で好きなんだ。誰かと一緒にいたいって思う未来は……今の所見えない。どう考えても弥代の方が先でしょ」
    「……そうなんでしょうか。今回の依頼でこれだけ色々調べたり準備したのに、自分が結婚するってイメージ、全然できませんでしたし。あ、でも、新開さんに『お前にそう言うやつができたら、俺より強いか試してやるから連れてこい』って言われたのはちょっと面白かったです」
     面白いと思っているとは見えない顔で告げられた内容は、確かに少し面白い。
    「……あいつより強いやつなんて、滅多にいないだろ」
    「ですよねえ。新開さん、同い年なんですけど、なんだかお兄ちゃんみたいな心配のされ方と言いますか……。『しょーもないやつだったら追い返す』とも仰ってましたし……」
    「追い返されないハードル高すぎだろ」
     静の呆れた声を最後に、不意にふたりの言葉が途切れた。

     静は決して口数が多いタイプではない。仕事以外の会話を膨らませるのにはあまり向いていない自覚があるし、いつもは周りが勝手に喋って勝手に満足してくれるから、自分と似たタイプの弥代と二人きりの時に沈黙が訪れることは珍しくない。
     今も、聞こえるのは時計の針の音だけ。しかし、出会ったばかりの頃とは違い、長い沈黙が訪れても、しりとりで場を繋ぐようなことをせずとも、弥代は焦ったり居心地悪く感じたりしないようだ。
    (沈黙とか間とか気にしない弥代みたいなタイプなら、一緒にいても――)
     具体的に彼女を思い浮かべた自分に驚いていると、ぽつりと「そういえば」と切り出される。
    「一緒にいるうちに、似てくるって言いますよね」
    「ん?」
    「夫婦とか、恋人とか、友達とか。口調だったり食べ物の好みだったり癖だったり、似てくるって言うなら、節見さんと一緒にいるうちに、私も激辛好きになったりするのかな……と」
    「……」
     反応が、一瞬遅れる。そこに何か深い意味が含まれている訳ではなく、彼女なりに世間話を膨らませただけ。何と返そうか言葉を探していると、彼女の目線がこちらを向いていた。

    「……節見さんもそういう顔するんですね」
    「ん?」
    「いい顔、見せて頂きました」
     そう言う弥代の方が、珍しい顔をしている。いつかミカが言っていた、ギャップとも少し違うし、穏やかとも少し違う。心なしか嬉しそうで、でも、それだけではなくて――。
    (ああ、「綺麗」なんだ)
     纏う空気と、眼差しと。それが何故か、綺麗だと思った。
    「……」
     こんな感情が自分の中にあるのを初めて知って、少なからず動揺する。今この時ほど感情が顔に出難いタイプで良かったと思うと同時に、もし「綺麗」と告げたら、彼女の見たことのない表情を引き出せるのだろうかと脳裏に浮かぶ。
    (……それよりも)
     負けず嫌いが顔を出して、つい口を吐いて出た。

    「もし俺が弥代の結婚相手だって名乗り出たら、新開どうすんだろな」
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    tang_brmy

    PAST吏来さん、お誕生日おめでとうございます🥃
    お誕生日十日くらい前のとある夜の、立衣都/吏衣都のおはなし。「好きになりそう」と思う吏来さんと全く意識していない衣都ちゃんだけど、前途ある二人だといいなという願いを込めて。
    どうしても夏ボイスを組み込みたくてこうなった。本気になった吏来さんにたじたじの衣都ちゃんもいつか読みたいですね。
    ⚠️カドスト読む前に書いたので公式との齟齬があります
    admire 冷房の効いた涼しい自宅に引きこもっていたい――心の底からの願いも虚しく、どんな猛暑日でも仕事があればそうも行かない。そして酷暑の中、せっかく重い腰を上げて外に出たのに、仕事を終えて真っ直ぐ帰宅するのも味気ない。
    (いつものバーって気分でもないし、久し振りにAporiaに行くとしますか)
     確実にミカは居るし、運が良ければ衣都も居るかも知れない――そんな考えが脳裏をよぎった数十分後。思い浮かべた顔とは、予想とは違う場所で出会った。

    「あれ、衣都」
    「吏来さん……! お疲れ様です」
     Aporiaが入居するビルのエレベーター。そこから降りて来たのは、会えたらいいなと思っていた相手で。名前を呼べば、不意をつかれたように大きな目をほんの一瞬だけ更に丸くした彼女は、こちらを見上げて挨拶してくれた。
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    tang_brmy

    PAST⚠️交際後捏造
    ひょんなことから付き合い始めた節衣都/静衣都の静さんは、どんな思考と行動をするかなと考えたらこうなった。
    名前呼びに切り替えるタイミングに意外と悩みそうとか。彼の負けず嫌いなところを垣間見たいという、己の需要を満たすためだけに書いた話です。地の文の衣都ちゃんの表記が前半は「弥代」、後半は「衣都」になっているのは静さんの意識や心中が変わったから。初めてCP成立している話を書きました
    pleasant 静が誰かの名前を呼ぶのは、基本的に苗字だ。呼ばれる当人からの自己申告がない限り、年上も年下も同性も異性も関係なく苗字で呼んで来たし、これからもそれは変わらない――と思っていた。

     ひょんなことから職場の人間から恋人へと関係が変わった相手を、どう呼ぶか。デスクに頬杖をついて悩みともいえない些細な思案にふけっていると、インターホンが鳴り、静は顔を上げた。
    「遅くにすみません」
    「いや、大して遅くもないだろ」
     ドアを開けて迎え入れたのは、恋人である弥代。静が所有している本を彼女が探していると知り『今日は終日在宅してる。夜、取りに来れば』と連絡したのは数時間前のこと。本部で残業があるという彼女の来訪が二十時過ぎになるとは事前に知らされていたし、寮飲みの時はもっと遅い時間に新開や樋宮の部屋に行くのだから、遅い時間だとは感じない。
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    tang_brmy

    PAST初めて書いたぶれまい。節見さんと衣都ちゃんの、カプ未満なジュンブラ会話に纏わる短いおはなし。夜の事務所でふたりきりで事務処理でもしているシチュでお読み頂けると幸いです。節見さんの最後の台詞は、聞いた衣都ちゃんの反応を見たくてわざと冗談で言っています。「それってどういう意味で」と慌てたり、「新開さんに私が試されるやつじゃないですか……」とドン引きされたりとか、真顔以外の衣都ちゃんを引き出したい
    competitive ブライダルフェアに感化されたのか、弥代が「もし結婚するなら……」と小さく呟いたのが耳に届いた。
    「何?」
    「もし節見さんが結婚するなら、お相手はどんな方だろうって」
    「自分の結婚じゃなくて、俺の話? 俺は一人が楽で好きなんだ。誰かと一緒にいたいって思う未来は……今の所見えない。どう考えても弥代の方が先でしょ」
    「……そうなんでしょうか。今回の依頼でこれだけ色々調べたり準備したのに、自分が結婚するってイメージ、全然できませんでしたし。あ、でも、新開さんに『お前にそう言うやつができたら、俺より強いか試してやるから連れてこい』って言われたのはちょっと面白かったです」
     面白いと思っているとは見えない顔で告げられた内容は、確かに少し面白い。
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    tang_brmy

    PAST⚠️交際後捏造
    ひょんなことから付き合い始めた節衣都/静衣都の静さんは、どんな思考と行動をするかなと考えたらこうなった。
    名前呼びに切り替えるタイミングに意外と悩みそうとか。彼の負けず嫌いなところを垣間見たいという、己の需要を満たすためだけに書いた話です。地の文の衣都ちゃんの表記が前半は「弥代」、後半は「衣都」になっているのは静さんの意識や心中が変わったから。初めてCP成立している話を書きました
    pleasant 静が誰かの名前を呼ぶのは、基本的に苗字だ。呼ばれる当人からの自己申告がない限り、年上も年下も同性も異性も関係なく苗字で呼んで来たし、これからもそれは変わらない――と思っていた。

     ひょんなことから職場の人間から恋人へと関係が変わった相手を、どう呼ぶか。デスクに頬杖をついて悩みともいえない些細な思案にふけっていると、インターホンが鳴り、静は顔を上げた。
    「遅くにすみません」
    「いや、大して遅くもないだろ」
     ドアを開けて迎え入れたのは、恋人である弥代。静が所有している本を彼女が探していると知り『今日は終日在宅してる。夜、取りに来れば』と連絡したのは数時間前のこと。本部で残業があるという彼女の来訪が二十時過ぎになるとは事前に知らされていたし、寮飲みの時はもっと遅い時間に新開や樋宮の部屋に行くのだから、遅い時間だとは感じない。
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    tang_brmy

    PAST静さんSR『緑に癒されて』の絵のシチュを捏造。Floristイベ以降ジュンブライベ以前の、とある平日のカプ未満な静衣都のおはなし。静さんがあれこれ考えているだけですが、未来の二人の何かきっかけになった日かも知れないと妄想。衣都ちゃんは平均身長(158cmくらい)をイメージしているので、フラットシューズだと静さんに見下ろされる身長差かなという妄想です。カプ未満の手探りな時期も好き。
    green 平日の午後三時。昼食には遅く、終業後には早いこの時間だが、今日の静は後者だ。
    (……体が固まってる)
     イレギュラな案件で、日が昇る前の早朝からずっとパソコンと向かい合っていたせいで、目も肩も重く、軽く伸びをしただけで体のそこかしこからパキパキと音が鳴る。
     仕事中に絶えずコーヒーを飲んでいたからで、起床時間の割に眠気はない。作業の片手間にシリアルバーを齧っていたお陰で空腹感もないが、窓の外に目を向ければ抜けるような青さに澄み切った空で、昼寝をするのもこのまま引きこもるのも勿体なく感じる。
    (腹は空いてないけど……外、出るか)
     ふう、と息を吐くと机に両手をついて立ち上がり、もう一度グッと伸びをしてから身支度を整えるべく動き始めた。
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