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    しの❄️🍑

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    DONEユキモモ♀のまるっと1章
    ユキモモ♀ ①憂鬱なラッキーピーチコンポート

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    オレは割と、怖いもの知らずと評されることが多い。
    確かに、一般的に「怖い」と言われるものは、オレにとってそんなに怖くはない。例えばどんなバラエティ番組のでもアイドルのイメージを損なうものだって面白ければOK!と思って引き受ける。大抵のガラの悪いお兄さんたちとはコミュニケーションでなんとかする自信があるし(それは体を張ったコミュニケーションであってもだ)、虫や生き物だって怯える対象ではないし、心霊現象だとか幽霊とだって昔住んでたボロアパートでは仲良くやっていた。
    もしひとつだけオレに「怖いもの」があるとしたら、を考えてみる。すると、ひとつの光景が見えてくる。
    明るい秋の静かな午後。晴れやかな光が指す庭を携えた教会に入ると、世にも美しい花婿が立っている。純白のタキシードで正装を着こなした殿上人のような彼はオレに振り返ってひとつ、覚悟をするみたいに息を吸う。そして一言、とろけるような笑顔でオレに言葉をつける。「モモ、今までありがとう」そうして、世界一美しい花婿は、世界一幸せな花嫁をさらに幸せにしようと、客席にオレを残して赤い絨毯をひとり進むのだ。
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