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    簾 臭子

    業の塊
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    POIPOI 72

    簾 臭子

    TRAININGちあしのSS
    特にオチのない話です。
    途中で投げたのとほぼ地の文のやつ。繋がってそうだけど時系列は別です。

     深夜3時。夜遅くまで仕事が入るのは珍しいことではないとはいえ、ここまで遅い時間に寮に帰ってくるのは久しぶりだった。
    流石に皆寝ているだろう。いつもは飛び込むように開ける玄関も、音を立てないようにそおっと開けてそおっと閉めた。

     玄関を抜けて廊下に向かおうとする足が止まる。共有ルームの電気がついたままになっていた。まだ誰か起きているのか?
    チラリとそちらに目を向けると、ソファの背もたれから頭が少しのぞいている。誰がいるのかまでは判別ができない。
    一瞬、怖いことを考えてしまったが、寮生の誰かならもう寝たほうがいいと伝えるべきだろう。
    恐る恐るソファに近づき、後ろから覗き込む。

     そこには忍が座っていた。うたた寝をしている様子で、膝には書類が置かれている。
    読んでいるうちに寝てしまったのか、そのまま放っても置けないので隣に腰掛ける。
    「ん……」
    千秋が座った振動で起こしてしまった。寝起きのぼんやりとした顔でこちらを向く。
    「こんなところで寝ていたら風邪をひくぞ」
    「あ……守沢殿、おかえりなさあい」
    そう言い忍はふにゃりと微笑む。舌足らずの声で出迎えられ、頬が緩む。
    「ああ、ただいま 2882