Recent Search

    簾 臭子

    業の塊
    フォロワー限定のものはpixivかR-18アカに上げているのでそちらから見ていただければ幸いです🙇‍♀️
    🔞アカ→@erotsmell
    pixiv→https://www.pixiv.net/users/23020921

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 72

    簾 臭子

    TRAININGちあしのSS
    特にオチのない話です。
    途中で投げたのとほぼ地の文のやつ。繋がってそうだけど時系列は別です。

     深夜3時。夜遅くまで仕事が入るのは珍しいことではないとはいえ、ここまで遅い時間に寮に帰ってくるのは久しぶりだった。
    流石に皆寝ているだろう。いつもは飛び込むように開ける玄関も、音を立てないようにそおっと開けてそおっと閉めた。

     玄関を抜けて廊下に向かおうとする足が止まる。共有ルームの電気がついたままになっていた。まだ誰か起きているのか?
    チラリとそちらに目を向けると、ソファの背もたれから頭が少しのぞいている。誰がいるのかまでは判別ができない。
    一瞬、怖いことを考えてしまったが、寮生の誰かならもう寝たほうがいいと伝えるべきだろう。
    恐る恐るソファに近づき、後ろから覗き込む。

     そこには忍が座っていた。うたた寝をしている様子で、膝には書類が置かれている。
    読んでいるうちに寝てしまったのか、そのまま放っても置けないので隣に腰掛ける。
    「ん……」
    千秋が座った振動で起こしてしまった。寝起きのぼんやりとした顔でこちらを向く。
    「こんなところで寝ていたら風邪をひくぞ」
    「あ……守沢殿、おかえりなさあい」
    そう言い忍はふにゃりと微笑む。舌足らずの声で出迎えられ、頬が緩む。
    「ああ、ただいま 2882

    簾 臭子

    TRAININGちあしのSS新しくドラマの出演が決まったと千秋から連絡が入った。撮影現場が寮から通うには遠かったため、ウィークリーマンションを借りることにしたらしい。そう連絡があった数日後、忍達はそのドラマ撮影の見学に来ていた。無事その日の収録は終わり、千秋が3人の元に駆け寄って来る。今晩部屋に泊まっていかないかと誘われたが、鉄虎と翠は次の日に用事があると断る。一人暮らしが寂しいのだろうか、露骨にしょんぼりする千秋を不憫に思った忍は誘いを了承し、1人で泊まることになった。

     ワンルームの狭い部屋には家具が備え付けで置いてあるようで、ある程度の電化製品も揃っていた。
    「う、ウィークリーマンション?って便利でござるね」
    「ああ……ただ、他人の部屋にいるみたいでなんだが落ち着かないんだけどな」
    千秋は苦笑いで答える。言われてみれば、千秋の私物はほとんどなく妙に生活感のない部屋だった。キョロキョロと部屋を見渡すと、キッチンの隅に置かれているゴミ袋に目がつく。中にはカップ麺の容器が重なっている。
    「守沢殿、もしやちゃんとご飯食べてないでござるな?」
    ぎくりとした表情で振り返る千秋。
    「そのだな、撮影が忙しくて…」
    「そん 1423