いつだって、魅了されるのは、「類、待たせたな。これでいいか?」
「うん。ありがとう、司くん」
太陽光に照らされたプールできゃっきゃとはしゃぐえむくんと困惑している寧々の声をバックに、二人で苦笑しながら手に持ったそれを飲んだ。
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日中の気温が30度を越え始めた、ある日の休日。
僕はワンダーランズ×ショウタイムの面々と、郊外にあるレジャー施設に遊びにきていた。
様々な施設が備わっているけれど、郊外にあるのでピーク時を迎えなければあまり混むことがない、いわば穴場スポット。
そんなここのオーナーは、古くから鳳家と親交があるらしく、えむくんはしょっちゅう訪れている場所なんだそうだ。
ちょうどピークを迎える前で、且つ大規模なショーを成功した後、ということもあり。
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