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    sayatoo0

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    『それを罪だというなら』という10字のお題を使って漫画または小説を描いて/書いてほしいです。
    #shindanmaker #10字のお題
    https://shindanmaker.com/974665

    アンケで那月さんのセリフになったので、おもいついたネタメモを出しておきます。
    漫画で描くとこのままのストーリーにならないのがいつも不思議

    それが罪だというのなら今、僕は恋をしている。
    僕の中の僕に。
    それが罪だというのなら
    自分を愛するってどんなことなのだろう。

    ***
    翔ちゃんが教えてくれた。
    僕にはもう一人の僕がいる。
    名前は砂月。
    きれいな名前だ。
    でも、思い出したくない言葉だった。

    僕と僕の記憶は
    ひとつに繋がって。
    僕は、気付かずに失っていた時間を
    僕は、閉じ込めておかなければならなかった感情を
    取り戻した。
    ***

    僕が眠るときには眼鏡を外す。
    外した後は本当に眠ってしまうことも
    起きていて僕のその後の行動を見ていることもできる。

    これまでに意識したことの無い感情。
    叩きつける拳や蹴り上げる足の甲に伝わる破壊の感覚。
    どれも自分のものなのに、
    どこか自分のものでないような不思議な感覚。
    水の中に居るみたいだと、いつも思う。

    僕は眠ったまま、僕を護る人の目で世界を見る。
    世界はこんなにも様々な感情に溢れている。
    これまで読み取れなかった細かな感情が見える。

    眼鏡越しの世界は以前と変わらず穏やかで、悲しいことも、不安なこともない。
    みんなにこにこしている。

    同じ僕なのに
    向けられる感情も与えられる言葉も態度も
    こんなにもちがってしまう。
    世界はおだやかで、世界はこわい。

    いつからか、僕は眼鏡を外すのをやめていた。
    こわいから、僕は僕を閉じ込めた。
    あの日のように。
    でも、今度は眼鏡を渡して、僕にもちゃんと世界が見えるようにした。
    押し付けるみたいな入れ替わりは、もう、しなくていい。

    僕に護られている世界がすき。
    ここから見える世界は、悲しいことも不安なことも、水の中の出来事の様で、穏やかな世界だと思う。
    僕は、僕と一緒に居る時間が一番幸せ。

    今、僕は恋をしている。
    僕の中の僕に。
    それが罪だというのなら、その罰を喜んで受けようと思う。
    自分を愛するために。
    僕と半分こで。

    僕たちはひとりで、僕達はふたり。
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    DOODLE一緒にいても何とも思わないけど一緒にいなかったらなんとなく不安になる夜帳と比鷺
    #お題ガチャ #男ふたりの色んなシーン https://odaibako.net/gacha/1739?share=tw

    早野の夜鷺さんへ贈るタイトルお題は、『書を捨てよ、此処を発とう』 です。
    #shindanmaker #同人タイトルお題ったー
    https://shindanmaker.com/566033
     浪磯の部屋を引き払って別の部屋を借りる予定だと聞いたのは、その部屋を明け渡すほんの数日前の事だった。というかつまり、今日初めて知った。
     萬燈夜帳が契約している部屋はいくつか存在しており、浪磯にあるマンションの一室もそうだった。バルコニーから海が見えるその部屋に、比鷺は何度か足を運んだ。山ほど本やCDがあるんだろうと思ったが、それほど物はなかった。当然だ。彼の自宅は別にあるのだから。広くてシンプルなのに殺風景ではない、趣味の良い部屋だと思った。
     良い風じゃん、日当たりも良さそう、トマトでも育てれば? なんていい加減なことを言いながら不思議な気分になったのをよく覚えている。出会ったばかりの頃はずっと萬燈に怯えていた。今は……今はどうだろう? 怯えたって仕方がない相手だとは思う。怖い部分もあるし、可愛い部分もある。人間らしいな、と思うときも人間らしくないな、と思うときもある。まあだから、つまり、慣れたんだろう。慣れた比鷺はふかふかのソファに寝そべってテレビで洋画を見たりもした。自分が介入できない映像を二時間も見続けるのは大変だな、と思って、次はあまり使ってないゲーム機を持ち込んだ。萬燈と対戦して、勝ったり負けたりする。……まあ、トータルでは俺が勝ったけどね。
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