しんした @amz2bk主に七灰。文字のみです。原稿進捗とかただの小ネタ、書き上げられるかわからなさそうなものをあげたりします。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 88
しんした☆quiet followPROGRESS七灰原稿進捗(2021.04.25頒布予定の生まれ変わり本)気に入った部分を細切れにあげていく予定。上から新しい→古い順になってます。七海視点2021.03.01〜 *また巡り会えた。やっと思い出せた。二度と失いたくない。絶対、放したくない。「灰原、頼むから」──もう、どこにも行かないでくれ。七海がそう囁くと、灰原は一瞬大きく目を見開いた。濡れた頬を拭い、そこへ静かに唇を寄せる。黒い瞳からまた涙の雫がこぼれたが、七海はそのまま、薄く開いていた灰原の唇をゆっくりと塞いだ。2021.03.11*彼は暗く澱んだ世界で見つけた、唯一の明かりのようだった。ハキハキとよく通る声で名前を呼ばれると、頬が勝手に緩んでいく。くるくると表情を変える瞳に見つめられると、胸の奥があたたかくなる。大きな口から発せられる言葉はいつも前向きで、自然と背中を押されていた。彼のそばにいると、世界が鮮やかに見えた。辛さや苦しさが、少し楽になる気がした。いつの間にか特別になった。誰よりも大切にしたいと思った。ずっと共にありたいと望むようになった。2021.03.07*メッセージだけでも嬉しいというのに、わざわざ写真まで送ってくれたことに胸の奥があたたかくなる。七海は手早く『綺麗に咲きそうだな。明日でも大丈夫だけど灰原はどうだ?』と送った。本当は今すぐにでもしたい。というよりも、今すぐ灰原に会いたい。流石にそんなことは言えないが、七海は灰原からの返事を内心そわそわしながら待っていた。2021.03.06*最初、声をかけてきたのは灰原だ。次に出会った時もそうだった。きっと、灰原が人違いをしなければ、自分は今こんな風に過ごせていない。ならば、名前の同じ『昔の友だち』に感謝しなければならないのだろう。しかし、灰原が咄嗟に呼び止めてしまうほどの仲だったのかと考えた時、ほんの少しだけ『ななみ』が羨ましくなった。灰原と『ななみ』がどんな風に過ごしていたのか、もちろん知らない。そもそも『ななみ』という人物が本当にいるのかも分からない。気にならないと言えば、嘘になる。ただ、そのことを灰原へ聞いてみるのは、何故かいけないような気がしていた。2021.03.03*灰原とする何でもない話に苦を感じたことはなく、むしろ灰原の口から知らない話題を聞くことは楽しくて、灰原自身についての話を聞けることは嬉しく感じた。こんなに誰かと親しくしたことは初めてだった。時間を共有することが心地よかった。2021.03.02*結局、彼が自分の名前を知っていた理由は分からずじまいになってしまった。しかしそんなことよりも、これをどうしようかと七海は手のひらに乗ったままの薄桃色の花びらを見つめた。ああ、せっかくなら彼の名前を聞いておけばよかった。あんな出会い、そうないのだから。今度は迷わずたどり着いた講義室で、桜の花びらをちぎったノートに挟んでいた時ふとそう思ったが、講義開始のチャイムで思考はかき消されていた。2021.03.01Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow しんしたPROGRESS6月七灰原稿進捗。生存if七灰が南国の海でウェディングフォトを撮るお話。冒頭に全てが集約されています。※推敲していないので諸々ご了承ください。6月七灰原稿進捗①. 眩しい太陽。真っ白な砂浜。どこまでも続いていそうなエメラルドグリーンの海。 その中で満面の笑みを浮かべる、この世界で一番、愛おしい人。 もし天国なんてものがあるのなら、こんな場所なのかもしれない。 そんな馬鹿なことを考えてしまうくらい、いま目の前にある光景は美しくて、穏やかで、幸せに満ち溢れていた。 真っ直ぐに海の向こうを見つめる彼の名前を口にすると、こちらを向いた彼はふわりと顔を綻ばせ私の名前を呼んだ。笑みを浮かべる彼の額へ、そっと唇を寄せてみる。いつも降りている前髪が今日はふんわりとセットされていて、普段明るい陽の光の下ではあまりお目にかかれないまん丸な額へ、なんだか無性にキスをしてみたくなったからだ。 918 しんしたDONE死後の七灰。呪専時代の約束をこれから果たそうとするお話。七灰ワンドロワンライ50.『未来』. 灰原は、よくこんなことを口にしていた。 「また来年も、一緒に来ようね」 わざと先輩たちからはぐれた夏祭りの会場で、食べ歩きを楽しんだ中華街からの帰り道で、人でごった返すイルミネーションの下で。 それから、どこまでも続いていそうな桜並木の中で。手を繋ぎながら、こっそりと内緒話をするように。 先のことなんて誰にも分からない。呪術師なんてしていたら尚のこと。 けれど、はにかんだ笑みを浮かべる灰原を見ていると、自分も当たり前のように肯定の言葉を返していた。 来年だけじゃなく、再来年もその次も。もっと先の未来も、きみの隣にいたいと。 そんな欲張りな願望すら心に秘めて、繋がった手のひらをぎゅっ、と強く握り返していた。 1436 しんしたDONE呪専七灰。入学して間もない授業中のひとコマ。些細なやりとりから仲良くなっていったらいいなぁ、という幻覚です。七灰ワンドロワンライ49.『手紙』. 珍しく午後からも座学が詰まっている日だった。 いつもなら午後は身体を動かす実技が中心で、昼食後特有の眠気など感じる暇もなくあっという間に時間は過ぎていく。しかし、春の陽射しでぬくもった教室は時間の流れが外よりもゆっくり流れているのか、黒板の上にあるアナログ時計の針はさっきからほとんど進んでいるように思えない。慣れない任務で疲労が積み重なってきたことと、教科があまり得意ではない日本史であることも、時間の流れを遅く感じさせる要因の一つだった。 睡魔が眠りの世界へ誘おうと、瞼をどんどんと重くしていく。シャーペンを持つ右手はなんとか板書を続けているが、肘をついている左の頬は体重がかかって不格好な形に歪んでいることだろう。 2220 しんしたDONE生存if七灰。大人になって自分なりの甘え方を身につけた七海の小話。じゃれてるというよりもただいちゃついてます。七灰ワンドロワンライ48.『戯れる』. 思い返すと、随分と不器用な子どもだった。 誰よりも大好きなくせに、その気持ちを上手く言葉にできなくて。 もっと近くにいたいくせに、自分から行動に移すことがなかなかできなくて。 そのくせ、彼の方から来られると、気恥ずかしさからなんでもないような態度を取る始末。 本当に不器用で面倒な子どもだったと思う。 それが、今となれば。 * 久々に重なった休日の昼下がり。 普段なら午前中に家のことを済ませ、買い物がてら灰原とふたりで外出するところだが、ここ数日は今期一番の寒波が襲来していることもあって、家でのんびり過ごすことになった。 コーヒーを淹れて、貰い物のお菓子も開けて、ふたり一緒にリビングのソファへ身体を預けた。灰原の傍らには、まとめて読もうと思っていたらしい漫画が何冊も重なっている。こちらも任務の移動時間に読むには少々荷物になるハードカバーの単行本を本棚から取ってきた。 2112 しんしたDONE呪専七灰。七海と付き合うようになってから自分の中に生まれた新しい気持ちに気づいた灰原くんの小話。甘酸っぱい感じです。七灰ワンドロワンライ47.『独占欲』. 昔から何かに執着することは少なかった。 好き嫌いもあまりなく何でも食べたし、いろんなことに興味を持つ子供で何でも遊び道具にしていたらしい。こだわりがなかったと言ってもいいのかもしれない。 妹が生まれてからはおやつやおもちゃをよく妹に譲っていた。自分としてもお兄ちゃんとして褒められることが嬉しかったから、苦に思ったこともなかった。 だから、自分の中にこんな感情があるなんて知らなかったのだ。 任務終わり。 「疲れたねー」 最寄駅から高専までの帰り道。 「ああ。でも思っていたより早く終わってよかった」 疲れたねと話しながら七海とふたりで歩く。 「ほんとだね。これなら晩ご飯ちゃんと食べれそう!」 こんな些細な時間が特別好きになったのはいつの頃だったか、よく覚えていない。 2529 しんしたDONE呪専七灰。もっと甘えてくれていいのになぁ、と思ってる灰原くんの小話。ラブい感じです。七灰ワンドロワンライ46.『足音』. ふと、意識が浅いところまで浮上した。 重たい瞼はなかなか上がっていかないが、なんとなく起きなければならない気がして懸命に目を開けていく。視界に入るのは真っ暗な部屋の中だが、視線を少し頭の方に移すと、カーテンの向こうは薄っすらと明るくなっているように見えた。 パシパシと瞬きを繰り返していると部屋の扉の軋む音が微かに鳴った。自分一人だった部屋の中に自分以外の気配が混ざる。その気配の主が誰かわかった時、鼻先まで引き上げていた布団の中で自然と口元が緩んでいった。 寝ぼけていた意識もはっきりとしてきて、夢から現実へと頭が切り替わる。 数日前から七海が単独で任務に出ていたこと。今夜には帰れるかもと昨晩メールがあったこと。待ってるねと返したら、遅くなると思うから無理しなくていいと返事が来たこと。 1791 recommended works ame0609FuttaDOODLE公共マップが綺麗だったのでかなり短めなSSを。今回は囚墓です。リハビリも兼ねてます。星空の中で君と社交ダンスを星空の中で君と社交ダンスを 見渡す限りの湖は湖面が鏡のように磨き上げられ、夜空に浮かぶ星々を反射していた。流れのない緩やかな浅瀬は歩行の邪魔をしない程度に足先を浸し、吹き渡っていく夜風は夏の蒸し暑さを洗い流すかのように澄んでいる。荘園にこんな場所があったなんて知らなかった。発明一筋21年。それでも美しい景色というものは心の保養になる。私はぴちゃぴちゃと浅瀬を踏みながら中央に誂えられた橋まで歩いて行き、しばし穏やかな時間を享受した。 橋の下では様々な参加者達が思い思いの相手と手と手を取り合って踊っている。荘厳な景色にふさわしい厳かな足取りで踊る男女もいれば、ただはしゃぎたいだけの賑やかなステップを踏む男連中もいる。ダンスホールから外れた場所では水飛沫を掛け合う仲良し集団も見られるし、ブランコで一休みする物静かな佇まいの者もいる。 2872 mikankitu_DONEpixivでなんと外国の方からリクエストが届きました!リクエストありがとう!!(1枚目英語・2枚目日本語)Thanks for the request!犬コスで犬と飼い主のロールプレイをするサンゾロです。🔐question:age18⤴︎︎︎? 2 キツキトウPROGRESS2024/8/8描くlog(39)「初夏の香り」描き途中まとめ。 7 伊ピちゃんPASTロヴィフェリの日記念でTwitterに流したものです。幸せの追憶「お前、っはは、びしょ濡れじゃねーかよ!」 夕日をバックにしているから、兄ちゃんの笑顔が眩しく見える。 こんなに幸せそうに笑う兄ちゃんはいつぶりだろうか。 「もー、それは兄ちゃんもでしょ!」 「うはは!おら、くらえっ!」 「うわっ!ちょっと水かけないで!」 「あはははっ!」 「……本当に、いいの?」 「…いいから、来たんだろ?」 「そうだね、うん!よし、最後の海楽しもう!」 「そうだよな!」 学校指定のシャツも、髪も、全部びしょ濡れになりながら、俺は過去のことを思い出していた。 「…兄ちゃんのこと、好きだ」 「……え?」 「付き合って、ほしい…」 「………おい、俺ら性別以前に男だぞ?いいのか」 「そんなの関係無いもん…」 「……俺も、好きだ。お前のこと、ずっと愛してた」 940 Digital ❌DOODLE갤러리에 올렷다가 지웟던것들도 잇구요. . 낙서가 대부분임 힘들다 14 オルタンシアCAN’T MAKE🍌の日裏喉に招くの苦手で頬袋いっぱいに頬張る💧🌳も可愛いと思います。パスは古のオタクなら分かるあの数字 Φ修羅場ΦDONE🐏🦊文章をまとめるのが苦手マンなりに感想したためさせて頂きました。宜しければお納めください。 765 michiru_wr110DONEbrmy由衣都衣都の背中に魅せられた城瀬さんについてやましさを持つ人間が、こうも容易く背後を取られるような行動をするものだろうか。触れたい背中・城瀬さんと背中(ゆづいと) 仕込みを終えてから片づけを済ませ、残りの発注業務まで終わらせようと事務所へ続くドアを開けた平日の夜。 「弥代……さん」 ラップトップを開いたままの弥代さんの後ろ姿。いつもなら振り返り、お疲れさまですと声をかける彼女の背中が、少し丸くなっていた。 息を潜めて近づいてみる。文書ファイルを開いたままの画面。頬杖をつき、うつらうつらと舟を漕いでいる。 (次の企画、そういえば苦戦してるって言ってたからな) 本来ならば無理にでも起こして、寮まで送り届けるのが筋というものだろう。けれど、逢さんへの提出締め切りは確か明後日。現時点でそれを実行してしまったら最後、明日の弥代さんは問答無用で事務所に立てこもり、徹夜にだってなりかねない。 1059 abcDOODLEロナルド誕生日