光世と犬2ぶんぶんと丸くふわふわな尻尾を振るおはぎの背中を見ながら、道を歩いているとあっという間に万屋街に着いた。
ここからが問題だ。光世は、ぎゅっとおはぎのリードを握り締めた。万屋街には、さまざまな同位体の刀剣男士達がいる。店をやっている主人の元に居る刀剣男士達も店番をしていたりするので、おはぎは誰かれ構わず突進しては、嬉しそうに尻尾を振るので突進だけは阻止せねばときつくリードを握り締めた。今日行くのは、そんなおはぎが大好きな加州清光の居るお菓子屋さんだ。
光世は、街を歩く刀剣男士に今にも突進していきそうなおはぎのリードをきつく持ちおはぎは、何故行ってはいけないの?と言わんばかりに光世を見上げた。見上げられている光世も、首を張りダメだと言うとおはぎは、少しばかりしょんぼりしていた。光世は、少し罪悪感に苛まれた。