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    ms_teftef

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    アレファウからのフィガファウからのヒスファウにしたい

    生き残った者がみなもらう  ひとりの背が高く体躯の良い目つきの鋭い男が、中央と東の国の境の町をふらりと歩いていた。大きな荷物を背負い、きょろきょろと辺りを見回している仕草を見るに、どうやら旅人らしかった。  
     この町の中心には、齢四百年を超える大樹が、今もなお、豊かに緑の葉を茂らせている。旅人は、その木を見止めて懐かしいものを見るように目を細めた。   空は橙色の光が割合を占め、カラスが一羽、二羽、カアカアと飛び去って行く。  町の教会の鐘が六つ鳴った。東の国に近く、王都よりはやや雨量の多くじめっとした空気の町では、鐘の音はやや鈍くぼやりと広がるように男は感じた。   彼が腰を据えて過ごした南の国の乾燥した山の上では、音は澄んだままどこまでも突き抜けていったものだった。
     もう間もなく日は沈み、夜が訪れる。母親に連れられて子どもたちは広場から家に帰っていく。その代わりに一日の労働を終えた汗や埃にまみれた者たちが、次々に出てきて、町に一つきりの安い酒場に、麦酒で一日を労い合おうと自然と集まっていく。
     穏やかで賑やかなその日の終わりに、本当に平和になった、と旅の男レノックス・ラムは平穏を噛み締めた途端、一日中歩き続けた空腹を思い出し、賑やかな場所へ吸い込まれるようにして入り込んだ。
    「いらっしゃい! お兄さん、見ない顔だね。旅の人?」
    「ああ」
     愛想のよい恰幅のよい女将がすかさず声をかける。
    「東の国に用事かい? それとも帰るところ? 最近は中央と東の国の交易も盛んだし、うちみたいな小さな町にも立ち寄る人が増えてね。ああ、お喋りが過ぎていけない。好きなとこ座っていいからね。注文が決まったら声をかけて」
    「ありがとう」
     人好きのする笑顔を向けながら、忙しい女将は早口で喋るだけ喋ると、レノックスに口を挟ませる隙もなく、メニューを渡して、慌ただしく出来上がった料理を運ぶためにキッチンに戻った。
     どこのテーブルも、戦争を知らぬ賑やかさで笑顔に溢れていた。明るい顔で無邪気に酒を飲む様子に、今生の別れかもしれぬと覚悟してその日の食卓を囲む空の明るさは微塵もない。
     ここは、五百年以上前にレノックスが訪れたことのある町だった。広場にある古い木をよく覚えている。あの頃は、町というものでもなかった。陰鬱な顔をした住人たちが細々と生活を営んでいるだけ。当然宿はなく、大きな木の下で寝転んだ。まだ戦争の跡が残る町で、ひとりの浮浪者が蹲っていても、誰一人気にはしない。むしろ触れるものではないと、誰もがレノックスを積極的に無視した。致し方のないことで、当時の人々に罪はない。
     のそりと起き上がって「人を探しているんです」と声をかければ、皆、ああと納得した顔をした。しかし誰もが首を横に振る。優しい人だけが「かわいそうに、戦争で生き別れになった恋人を探しているんだろう」と同情の声をかけてくれた。
     この町だけでなく、当て所なく革命戦争後の、まだ戦の名残りが残り、負傷者も多数、建物もあちらこちら崩壊している落ち着きのない中、暗い顔をして、誰かわまずレノックスは主を探し回った。そのうちの一つがこの町だった。
     冷たい麦酒とソーセージ、パンを頼んで待つと、ざわざわと町の人間が他愛もない会話をしているのが聞こえる。
     見慣れない新しい顔に、好奇心を隠さずにちらちらと見やる人々も、まだ酒の量が足りていないのか、積極的に話しかけてはこない。
    「さあ、召し上がれ」
     すぐに温かい素朴な夕飯が提供された。
    「いただきます」と小さく呟いて、レノックスは冷えた麦酒で喉を潤す。「いただきます」というのは、今では口に馴染んだ言葉。いつか出会った人が、食事の前の祈りように手を合わせていた。 こうやって、作ってくれた人に感謝して食事をするんです、と言っていた、もう名前も思い出せない誠実な人。その人のおかげで、レノックスは四百年探し求めていた人に再び会うことができた。レノックスはその人と大切な約束をした。約束を破ることなく役目を終えて、そうまでしたのに忘れてしまった名前。けれど、一緒に過ごして、かけられた言葉もかけた言葉も覚えている。過去の全てが消えたわけではない。レノックスの心に残り続ける。
     今のレノックスは、一人で旅をしているようで、心は一人ではない。土産話を聞かせる相手もいる。
     もくもくと食事をし、追加の麦酒とラクレットを頼んで、手持ち無沙汰になったレノックスは、周囲の会話に少し耳を傾けた。
    「なあ、おい、聞いたかい」
    「なんだよ?」
    「東の国の魔法使いの話だよ」
    「は? 誰のことだ? そんなのいくらでもいるだろうよ」
    「なんだ、知らないのか」
    「俺、知ってるかも。嵐の谷の話だよな?」
    「最近、天使がひとり降り立って話だろ? 」
    「なんだ、大方、魔法使いに幻覚でも見させられたんだろうよ」
    「ひとりは黒づくめで、悪っぽい見た目らしいんだ。でもその横に飛び切りの美人がいるってぇ話でさ」  
     そうか、とうとう……とレノックスは、くすりと笑いを零し、澄んだ目をした若く美しい青年の顔を思い出した。

     見舞いと称して嵐の谷で鉢合わせた日。百年も前――。
     家の主は、未だにわんぱくな教え子に連れられて、外の空気を吸いにつれていかれてしまっていたわずかな時間のこと。
    「先生にとって、故アレク初代国王は、どんな方だったんですか」
     形のよい唇から零れた言葉に、言った本人自身が一番驚いたらしかった。咄嗟に、ヒースクリフは自分の手で口を抑えた。
    「ごめん、そんなつもりではなかったんだ。こんな、こそこそと人の言いたくない秘密を嗅ぎまわるような真似なんて、俺、最低だ……」
     ヒースクリフが尋ねるならば、フィガロのことだろうと漠然とレノックスは思っていたので、驚いて咄嗟にフォローが送れてしまった。
    「いや、なにも、そこまで言わなくても」
    「でも……」
    「好きな人のことは、何でも知りたいと思うのは、自然なことだろう」
    「好きな人って……。そんな、先生は、その、俺の恩人で……」
     ヒースクリフはレノックスの台詞に顔を真っ赤にして、もごもごと口ごもった。
     そんなヒースクリフの様子には気付かず、若人に口下手なレノックスは、何と言うべきか、しばらく考えあぐねた。
     ファウストをよろしく頼む、と言った中央国初代国王アレク・グランヴェル――当時は、何者でもないアレク・グランヴェルだった――を、レノックスは四百年たった今でも昨日のことのように思い出すことができる。
     アレクに託されたにも関わらず、レノックスは主人であるファウストを守り切ることができなかった。
     誰に言われたからではなく、レノックスの自身の願い、忠誠を捧げたからこそ一生お傍にと誓っていたが、レノックスの人生だけではなく、無意識にアレクの人生をもその誓いに載せていたからこそ、自身の不甲斐なさが一層身に堪えた。鉛のような後悔が腹の奥底に沈んだ。
     アレクにファウストは切っても切り離されず、逆も然り、ファウストにアレクは切っても切り離されることはないとレノックスは無意識のうちに感じていた。
     レノックスの後悔の奥底は、特に彷徨の果てレノックスに一時的な安寧の住処を与えてくれたフィガロにも、告白することのできないことだった。あまりにも愚鈍ではあるとレノックス自身も思う。よろしく頼むと言った男自身が、相手に暴虐の限りを尽くし、貶めているのだから。
     どこで変わってしまったのか。それでも、ファウストを頼んだアレクに嘘はないとレノックスには根拠のない確信がある。
    「魔法使いは長寿だというが、生に果てが見えないのは、疲れることだろうな。
    俺には到底分からないことだけど」
     ある日、ファウストとフィガロの背中を見ながら、アレクがぽつりと言った。細かなシチュエーションはもう思い出すことができないが、会話だけならば、レノックスは未だに思い出すことができる。それに、レノックスは、大抵、彼らの隣に並び立つことはなかった。だいたい一歩下がって控えていて、表情を見る機会は、実のところそう多くはなかった。
    「あいつも、あんなに生きるのかな」
     その声音は、どんなものだっただろうか。「羨ましいですか」と一言でも聞けばよかったのかもしれなかった。けれど、レノックスも魔法使いだった。下手な相槌は、この人を傷付け、余計なことを言わせてしまうだろうと咄嗟に思った。
    「あれはさ、人生をそういうものだって思いがちだからさ、苦しくないかもしれないけど、ずっとひとりは孤独だろう。だからさ、寂しい思いをさせるなと思うんだ」
     兄のような、もしくは長年生活を共にしてきた夫婦のような、相手を知り尽くしているというようなかすかな優越をもってアレクが言った。
    「だから、レノ。あいつをよろしく頼むよ」
    「分かりました」
     レノックスは二つ返事で引き受けた。
     なぜ俺なんですか、とはレノックスは聞かなかった。ファウストに師匠が出来たとしても、レノックスは、それであれば「彼ら」に付いていくのみ。
     広い大地に沈みゆく真っ赤な夕日は、実際にあったかもしれないし、レノックスが記憶を別の時分と混同させ、いささか劇的な出来事として思い込んでいるだけかもしれない。常に赤々と燃える炎が、レノックスの脳を焼いていた。
     憎くはないのか、と問い質す生き残りの同志の信じられないといった顔を真正面から見た。
     レノックスの逞しい肩に、爪が食い込むほど力を入れて全身で憤怒していた仲間の魔法使いと自らの感情の温度差。「あいつが裏切らなければ」「畜生、畜生」と半狂乱といった様子で、火傷して爛れて、血の滲んだ手でレノックスを叩く。 抵抗することなく、降ろしっぱなしのレノックスの掌も、黒く焦げて引き攣っている。
     もうこの怪我を癒すことのできる魔法使いはいない。
     その時、レノックスが考えていたのは、魔法使いを裏切った人間の王、アレク・グランヴェルではなく、魔法使いを率いたレノックスの唯一の主、ファウスト・ラウィーニアのことのみだった。 どうして、というのは、どうしてアレク様はファウスト様は火刑にしたのか、ではなく、どうしてファウスト様は逃げられたのだろうという喪失の理由だった。忽然と姿を消した主の安否だけが、レノックスの頭を占め、それ以外を気に掛ける余裕はない。 レノックスを責めた魔法使いは、自棄になって人間に一人向かい、無惨にも殺されるのを、眺めていた。正確には、助けに入ろうと我に返った頃には、すでに手遅れだった。
     レノックスは、他の同胞から「人でなし」と誹りを受けたが、気にはならなかった。レノックスを指して「化け物だ」という言葉は、戦地や、そこから生きて帰還するたびに耳にしていた。他人よりも恵まれた体躯、忍耐力、微力ながら使える魔法があればこそ、人一倍戦える。化け物だという言葉は、事実かもしれないと無感情にその言葉を受け入れていた。レノックスは、確かに化け物だった。
     おまえが無事でよかったと優しく抱きしめてくれた二人の温もりだけが、レノックスをただの人へ戻している。人に戻れたからこそ、レノックスはここにいる。
     それだけで、信じることは充分だったのだ。レノックスは自分の勘には相当の自信がある。当時、そうはっきりと認識していたわけではない。思い出までもが嘘であったわけではないのだ。
     今よりも人は少なく、大地は荒れていたからこそ星の輝きは天鵞絨の夜を彩る宝石のごとく、そんな夜に火を焚いて、レノックスは朗々と歌い、二人の若き革命の獅子が手を取り合って踊っていた。身体を近づけ、情熱的かと思えば、パッと身体を離して、各々リズムを取り、また手を繋ぐ。恋も愛も知らないような、溌溂とした潔い関係を表す言葉は見つからない。例えば、アレクとファウストが深い仲であったか。
    「これは、俺がそうではないかと思っているだけだ。ファウスト様はお認めにはならないだろう。ただ、ファウスト様が生きていらっしゃる限り、あの方はきっと消えない存在だろうと、俺は思う。ファウスト様が望まざるとしても、影響の大きい方だ。おまえには、シノがいる。ファウスト様には、アレク様がいた。それだけ大きな存在だった。過去については、ファウスト様がお話しにならない限り、俺の口から答えることはできないが。だからこそ、それでこそ、ファウスト様であるとも」
     そう思わないか?
     レノックスは、ヒースクリフを見て、ふっと笑んだ。若く眩しい光だと思った。きっと、アレクもフィガロも、レノックスも、この子の敵わないという予感がした。
     澄んだ深い海の色の目は、真剣そのものだったが、嫉妬のような感情は浮かんでいなかった。こくりと頷いた。覚悟が見えた。嫉妬も憐憫も後悔もない、若い心の真っすぐさは、未来への救いである。
    「ただ、頑固な方ではあるから、長期戦になるかもしれないぞ」
    「えっ。レノックスは、ずっとフィガロ先生の味方かと思っていた」
     ははっ。レノックスは、声に出して笑った。
     誰の味方をしたつもりはない。ただ、レノックスに光をくれた人が、幸せであれば、それが一番良いことだった。

    「なあ、俺は、これから東の国へ行くんだが、その噂話を詳しく聞かせてくれないか」
    「おっ、旅の兄ちゃん、いいぞいいぞ。酒は足りてるか? おーい! 酒をもっと持ってきてくれ」
     気のいい人々は、突然話しかけたレノックスにも嫌な顔をせず、一番情報を知っているのは自分だと競うように、我先にと話を聞かせる。
     相槌を打ちながら、レノックスは、祝いの品を持って嵐の谷を訪れようと考えていた。

    ――なあ、ファウスト。永遠ってどう思う?
    ――は? また馬鹿なことを。どう思うって。そもそもがおかしくないか?
    どう思うも何も、今を大切にしていれば、いつか永遠になっているものなんじゃないか。
     顔を横に動かせば、かち合っていた瞳が、自分よりも一段も下になったとアレクが気付いたとき、ふと脳裏に浮かんだのは、千年以上も生きて、諦念といささかの見定めするような表情には期待も浮かび、複雑さを巧みに隠した魔法使いの顔だった。百年すら想像もつかない十代のアレクには、その生は羨むものではなく、終わることのない虚しさに、憐れみを感じていた。
     幼馴染のファウストよりも先に人間である自分が死んでしまう。アレクは、残していってしまうことへの罪悪感すらあったような気がした。
     ファウストの答えは、アレクの知っているファウストと変わりがない。ファウストは、真面目だから、こつこつ生活をしていれば、きっと百年を超えて、何千年と孤独を過ごせるかもしれない。猫もいる。ただ、あの師匠はどうだろうな、とアレクは口にはしなかった。
     年齢でいえば、遠い祖先と子ども。「フィガロ様」と素直に教えを乞う幼馴染の初めて見る父を求めるかのような甘え。また師匠であるフィガロの執心も、師弟の並び立つ姿の危うさを、誰にもきちんと伝えることができなかった。唯一、レノックスが頼りだ。
     アレクは齢百近くなり、建てた城のただ広い一室のベッドで横になっていると、走馬灯のように過去を思い出した。魔法使いは、死ぬと石になる。朽ちていくばかりの肉体よりも、いっそ城を飾れる欠片になれればよかったと、アレクは思う。
     アレクはそっと起き上がり、近くの机の一番上の引き出しを開ける。研磨された紫色のガラスの欠片を、皺だらけの手で撫で、ふうとため息を吐いた。
     
    既に個人となった男は、ファウストが生きている限りの永遠の男と成り果てた先の先を知る由もない。
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    ms_teftef

    DONEフィガファウ/ファンタジーになる予定だったもの
    ▼あるもの
    ・意識はしていないけど、見ようによってはアレファウかも
    ・革命if
    ・フィやウサギなど死の描写(ぬるめ)
    ・捏造のファの家族
    月に追われて退場 その年の冬は、例年よりも早くやってきていた。

     ガタガタと揺れる列車の二等車の窓側で、ファウスト・ラウィーニアは、はらはらと空から降りはじめた今年初めての雪を眺めていた。
     ファウストの手荷物は少なかった。膝に抱えたボストンバッグ一つのみ。
     街を離れていく列車に、人はさほど乗り込んでおらず、数少ない乗り合わせた乗客は、皆どこか後ろめたい雰囲気で、誰とも目を合わせようとはしない。気休め程度の暖房では、窓から入る隙間風に負けてしまい、車内はさほど温かくもなく、乗客たちは着込んだゴワゴワしたほつれ気味のコートの襟を合わせ、背中を丸めて静かにじっと座っている。その中でファウストだけが、しっかりと背筋を伸ばし、どんなに揺れても美しい姿勢を保っていた。着ている服の質は、そのあたりの苦学生同様、着古してくたびれてはいたものの、出来る限りの手入れを施して身綺麗にしているのが分かる。真っすぐな紫色の瞳は澄んでいた。美しい青年は、この中で奇妙に浮いて見えた。
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    ms_teftef

    PROGRESSn年後のフィガファウ前提ミチファウ
    かなり荒いので、雰囲気で読んでほしい~~
    これは作業進捗なので……
    本にするときは、もっとちゃんと整えて、その他の話ともちゃんと整合性を整えたりします。
    先生 ミチルが大人になってから初めて嵐の谷にやってきたとき、精霊たちの歓迎は散々だった。
     箒に乗って近くまで行くのに、風に乗れず、まるで箒に乗りたてのほやほやの魔法使いみたいに、あちらこちらめちゃくちゃな軌道を描き、箒に乗られているような操縦になった。そこから、谷の入り口で降りると、濃い霧が立ち込めていた。足元はぬかるんだ土と草でぐちゃぐちゃになり、時折木の根に足を取られそうになる。服は目に見えないほどの細かい水の粒が纏わりついて、ぐっしょりと重たくなり、身体が冷えていった。
     風は吹かず、空気が淀んでじっと停滞しているように思えた。教わった通りの道筋を進んでいるのに、先ほどと同じ道に戻ってきているような気がする。もうすぐ大きな瘤のある木が見えるはず。見慣れない細長い草があちらこちら好き放題伸びて、目印を隠蔽している。植物が意志を持って生えるはずもないのに、まるで故意にミチルを迷わせようとしているようだった。
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