天使のまどろみ 今日は久々に何の予定もないオフだった。今ある仕事は全て終わらせたし、部下にだってよっぽどの事がない限り連絡しないように言ってある。だからオフと決まった時点で、アベンチュリンは迷わず穹に連絡を入れた。穹も穹で、アベンチュリンに会いたかったから嬉しい! と喜んでくれ、無事ふたりきりで過ごす予定をゲットしたのだ。
場所は穹の要望で、お家デート。アベンチュリンの家がいいと元気な文字とスタンプで伝えられた時は、思わず頬がゆるゆるになった。ゴミケーキたちも喜ぶだろうし、なにより可愛い恋人のお願いだ。断る理由がない。二つ返事で了承し、この日を楽しみにしていた。
そして迎えた今日。予定の時間より早めに来た穹を快く出迎えて、アベンチュリンが作ったお昼ご飯を食べたり、テレビを見たり。そうしてまったり休日を過ごしていると、穹がかばんからおもむろに本を取り出した。
1752