現パロで肩と腰がバキバキの高杉をほぐす話(高銀)最近、働き詰めの高杉が心配だ。
早朝から出社して、夕飯時には帰っては来るけれど、持ち帰った仕事をこなすため、ご飯と風呂の他は寝るまでずっとパソコンとにらめっこだ。
今もこうして、テーブルの上に広げた資料やらパソコンやらを忙しなく掻き回しては、肩や首を回しながら唸っている。
ボキボキゴキゴキーーととても人体から鳴るとは思えない音に、俺は思わず高杉を二度見した。
「え?なに?今の音お前から出たの?」
「さすがに肩が痛ェ」
珍しく高杉も参っているようだった。ゴキリと音を鳴らして首を回す高杉に、俺は思わず高杉にそっと寄り添う。
「……揉んでやろうか?」
「頼む」
ゴロンと床に転がった高杉の肩を触った瞬間、俺は思わず「ひえっ」と声を出した。
「え、なにこれ。石?岩?」
肩から背中、腰にかけて一通り触りながら、俺は頬を引き攣らせる。
どこを触ってもガチガチに硬い。これは鍛えた筋肉の厚みじゃないーー凝り固まった筋肉の悲鳴だ。
「ひえっ」
俺は再び声を上げた。
「お、お前さぁ……たまには椅子から立ったりストレッチしたりしなさいよ」
「ああ」
「ゴリゴリいく?」
「そうしてくれ」
これはちっとやそっと揉んだくらいでは意味がなさそうだ。俺は体重をかけるようにして、硬いところから重点的に圧をかけてほぐしていく。
「……んっ」
「お?お?ここか?ここがいいのか?」
「うるせェ」
と不機嫌そうに言いつつも、気持ちいいのだろう。腰の上あたりに体重をかけるように押すと、高杉は息を漏らしながらも、大人しく俺に体を委ねている。
「ほらほらここだろ?もっとねだれよ?ん?おいおい、高杉くん腰が揺れてるぜ?そんなに銀さんのテクは気持ちいいかよ?ん?」
「黙ってやれねェのか」
凝りに凝った体を揉みほぐしていくと、高杉は深い息を吐きながらうとうととしはじめる。疲れも溜まっているのだろう。
しばらくは俺の軽口に生返事をしていたが、やがてそれもなくなって静かな寝息が聞こえてきた。
「ったく、人にマッサージさせながら寝るなんざ、いい気なもんだぜ」
だいぶほぐれたであろう体を軽く揉みながら、高杉の前髪を払う。あらわになった眉間にはシワが寄っていて、それをぐりぐりと押してから、軽く口付けてやる。
「これでも心配してるんだぜ?ま、お前は知らねぇだろうけどさ……」
さてーーと、高杉の体をベッドに運ぼうとしてーー俺はあることに気がつく。
「高杉の三角テントが張っている……」
疲れ魔羅、というやつだろうか。
高杉自身は健やかに寝ているのに、その下半身は元気に起きていた。
俺は思わずごくり、と唾を飲む。
なんせ、最近の高杉は多忙を極めていてーーつまり、めっきりご無沙汰だったのだ。
そっと高杉の股間に手を這わせると、そこはガチガチに硬くなっている。
「えーと、さ。な?」
俺は誰にでもなく言い訳をする。
「ほら、ここもこんなに固く張っちまってよ……これさ、あの、ほら……ほぐさなきゃだろ?」
高杉の身体を再び床に戻して、高杉を起こさないようにズボンと下着を脱がせた。