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    よしよし、ハロウィン間に合った間に合った(アウト)クリテメ前提のモブ(14歳少年)×テメです☆
    🎃 𓂃𓈒𓂂𓇬 🦇 𓂃𓈒𓂂𓇬 🎃

    #モブテメ

    Trick?「トリック・オア・トリート!お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!!」
    「おやおや、それは大変だ。…はい、どうぞ。可愛い魔女さん」
    「わーい!テメノスさま、ありがとう!」
    「…ハア」
     少年が大きくため息をついている。仮装をしてお決まりの文句を言いながらお菓子を大人たちから貰うイベント。狼のカチューシャをつけた少年は、楽しそうに笑う妹を不貞腐れた表情でみていた。妹にお願いされ仕方なく付き合っているが、正直この子供っぽい行事に嫌々参加している。
    「大人たちが喜びそーな格好してヘラヘラ笑いながらチョコとかクッキーとか貰うなんて、ガキっぽい」
    「お兄ちゃん?」
    「…んだよ」
    「お菓子、欲しくないの?」
    「俺、もう14だぞ?お菓子より肉がいいに決まってんだろ」
    「でもテメノスさまたちが作ったクッキー、美味しいよ?」
    「…あんなん甘ったるいだけじゃん」
     妹の手には教会の神官たちが作ったであろうクッキーの袋が握られていた。チョコが練り込んであるクッキーで、シンプルながら美味しいと村のみんなにも人気のクッキーだ。チャリティバザーで売られている時には真っ先に売り切れになるほど人気である。口に広がる素朴な甘さとバターの香りを思い出し少年はゴクリと喉を鳴らした。
    「クッキー、欲しくないの?」
    「俺はいらない。甘いお菓子を食べるのは子供だけだろ?」
    「お兄ちゃん大人じゃないじゃん」
    「お前よりは大人だろ!」
    「お兄ちゃんの屁理屈!ほんとは食べたいくせに!」
    「っんだと、このっ」
    「…はいはい、兄妹喧嘩はそこまでですよ。折角のイベントなんです。笑って過ごしましょう?」
    「あ、テメノスさま…」
    「ふんっ」
    「もう、お兄ちゃんたら…」
    「おやおや、君はお菓子ほしくないんですか?」
    「そんなんより肉がいい」
    「うーん、折角綺麗に焼けたんですけどねえ」
     ほら、と少年にテメノスはクッキーの袋を開けてみせる。そこからバターのいい香りが漂い少年の鼻をくすぐった。
    「…いらない」
    「もう、素直じゃないお兄ちゃん。テメノスさま、ごめんなさい」
    「なんで、お前があやまるんだよ」
    「だってー」
    「別に構いませんよ。甘いものが苦手な方もいますからね。…ああ、そうだ。教会の前でミントさんがチョコのお菓子も配ってるんでした。そちらの可愛い魔女さんは行ってみたらどうですか?」
    「ミントさんが?!わーい、行ってきます」
     少年を残し小さな魔女はかけていく。残された少年はチラリ、とテメノスの手にあるクッキーを気にかけるが何も言わず遅い足取りで妹のあとについていこうとする。
    「ねえ、君」
     少年はテメノスに呼び止められ振り返る。
    「…何?」
    「本当にお菓子いらないの?」
    「しつこいなあ、いらないってば」
    「ふーん、じゃあ…」
     テメノスは少年に近寄ると耳元で囁いた。
    「イタズラ、したいの?」
    「はっ!!?」
     少年はテメノスの言葉に動揺する。イタズラ、イタズラとは…?
    「お菓子いらないんでしょう?イタズラ、するんですか?」
     クスッ、とからかうようにテメノスがこちらを見てくる。
    (きっと、俺のほうが歳下だからどうせ大したことは出来ないって舐めてるんだ!クソっ)
     少年はテメノスを睨みつける。
    (俺が子供じゃないって証明してやる…)
    「おや、こわいこわい…何を考えているのやら」
     少年は考える。この歳上の神官に何かひと泡吹かせられないか。大人であることを証明できないか。
     子供では出来ない大人のイタズラ。
     テメノスの顔をじっと見つめる。艶のある形のいい唇が弓なりに曲がり笑っている。
     少年は、ゴクリと息をのみ覚悟を決めた。
     テメノスへと近づき身体を引き寄せ、目をつぶり唇を近づける。そして…

     サクッ

     バターの香りと甘い味が口に広がった。
    「んぐっ?!」
    「はい、ご愁傷さま。お菓子を食べたのでイタズラは断念してください」
     テメノスの手には少年の食べかけのクッキーが握られていた。
    「テメノスっ、ずるいぞ!」
    「ふふっ、そうですよ。大人はずるいんです」
     そう言いながらテメノスは手に持っていたクッキーの欠片を口に放り込んだ。
    「なっ⁉」
    「うん、我ながら美味しいです。こーんな美味しいクッキー残すなんて勿体ないですよ?はい、どうぞ」
     少年は言われるがままその手にテメノスからクッキーの袋を握らされる。少年は未だ混乱に見舞われ、立ち尽くしていた。心臓が早鐘をうっている。
    (なんなんだっ!テメノスのくせに!!)
    「お兄ちゃーん!はやくー!お菓子なくなっちゃうー!!」
    「…クソっ」
     少年は悪態をつきながら妹を追いかけた。クッキーの袋を握りしめながら、少年はテメノスのあの笑った顔が頭から離れられないでいた。ズンズンと大股で歩き妹の方へと向かっていく。
    「…お兄ちゃん、どうしたの?顔、真っ赤」
    「…るせー、なんでもねえよ」
    「ふーん?…お菓子、美味しかった?」
    「…甘かった」
     妹は兄の顔をニヤニヤと見つめいた。



    「テーメーノースーさぁん?」
    「…おや、子羊くんに見つかっちゃいましたか」
    「見つかっちゃいましたか、じゃないですよ?なんなんですか、さっきのアレは!」
    「…少年からのイタズラ?」
    「イ、イタズラって!だってあれキ、キスしようとしてたじゃないですか!」
    「うーん、どうだったかな?」
     とぼけるテメノスにクリックは顔を真っ赤にしている。
    「テメノスさん!い、いくら子供だからって流石にあんなの嫌です!」
    「ふふっ、クリックくん。大人とか子供とか関係なくそういうことをするのは君だけですよ?」
    「だ、だってさっき…」
    「だから、未然に防いだんですよ。てっきりくすぐったりしてくるもんだと思ってたんですがね?子供の成長は早いですねえ。この間までお菓子をほおばる子供だったのに」
     テメノスの視線の先には先程の兄妹がいた。悪態をつくぶっきらぼうな少年ではあるがその目は悪い大人がいないか危険なものがないか、妹を真剣に見守っている。そんな兄妹を見守るテメノスの表情は子供を見守る大人の目だ。
    「…ところでクリックくん」
     くるりとテメノスはクリックの方へと向き直るとするりと腕を首へと絡ませてきた。
    「テ、テメノスさんっ?」
     テメノスは潤んだ瞳でクリックを見つめる。うっとりとした表情をしながら唇を近づけ、そして…

     クチュ…

     クリックの口に甘いチョコの味が広がった。そのまま、テメノスの舌でチョコを押し込められ互いの熱で溶けていく。
    「んっ…ぅっ…」
     互いの舌でチョコを堪能しているとゆっくりと溶け、甘くそして少しほろ苦い独特の香りが口いっぱいに蕩けていく。
     やがてチョコが完全に溶け切ると、テメノスの唇が離れていった。
    「トリック・アンド・トリート?」
    「…お菓子もイタズラもください」
    「ふふっ、勿論。…今夜たっぷり、ね?」
     お菓子よりも甘い空間がそこには満ちていた。
     
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    stickey_game

    DONEロイテメ、思いつきで書いちゃいました😘チャーチスモッグ(透け透けインナー)テメとイチャイチャするロイです💕❤💕
    (SUKEBEはしてないので一応全年齢です💕)
    揺蕩う劣情 ロイは一瞬、眼の前の光景に我が目を疑った。
     森の妖精か、あるいは泉に住む女神の水浴びを目撃してしまったのかと本気で思ってしまった。
     森深くにある小さな泉。そこに白い素肌にチャーチスモッグのみという格好でテメノスが静かに水面に浮いていた。小さな泉の水面にはふわりふわりと半透明の布が伸びやかに揺蕩っている。濡れたチャーチスモッグを自由に泳がせながら、気持ちよさそうにテメノスは泉をゆったりと漂っていた。
    (……まるで高尚な画家の描く絵画のようだ)
     泉へ注がれる柔らかな日光を纏いながら優雅に漂うテメノスの姿に、ロイは思わず感嘆のため息をつく。自分の愛する恋人はこんなにも美しかったのか、と魅入られてしまう。普段から「綺麗だ」「可愛い」と幾度も思いテメノスへと数え切れないほど伝えていたが、今のテメノスはそんな言葉さえも飲み込んでしまうくらい清らかで神秘的な美しさに包まれていた。ほんのりと冷たい水の心地よさを全身で感じながらふわり、ふわりと揺蕩うテメノスの姿にロイは静かに焦がれていく。
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