「眩しい…」
「会長!大丈夫ですか?」
「会長〜…ぉ…、前誰だ…?」
どうやらよくわからない世界に来たみたいだ。
この部屋にいる人の腕を見れば、腕章を全員つけている。
平等、という事だろうか。
視覚情報で他に得られそうなものは全員、生徒会長が好きらしい。
たかが眩しい光に近かっただけなのに心配で傍に来ているくらいだ。
「君たちは生徒会の人かな?」
「そうだけど…」
「そう…僕は音取春雅。生徒会長してるよぉ」
名前を告げた途端ソワソワしていた人達は一瞬にして止まった。
「同じ名前なんて有り得ない、どうなってやがる…、」
「かいちょーと同じ名前って事は入れ替わっちゃった…!?」
「そんな、アニメや漫画の世界では無いのですから…あぁ、でも顔が凄く似ているから勘違いしてしまいそう…」
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