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    てっかめかぶ

    @2112yknkkiti

    主にぼぶげ、えろげ二次創作置き場です

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    てっかめかぶ

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    博玉
    ※悪玉森くん(捏造)が出てきます。

    ##博玉
    ##橋姫

    <玉森視点>
    意識が起きる。瞼は重いが体はいつもより軽く感じる。
    布団の中でぐっと伸びをする。辺りを確認すれば、博士はいない。
    ベッドから出てさらに廊下に出る。朝食の香りが広がっていた。
    また博士一人に任せてしまったようだ。
    もしかしたらまだ間に合うかもしれないと香りに向かって足早に歩いて行く。
    進んでいくと扉のの隙間から博士の姿が見えた。もう準備は済ませてしまっているのだろうか。
    「博士私も何か手伝えること……ってえぇ!?」
    目の前に飛び込んできたのは大量のカルスピを積ませ、カルスピを飲みながら朝食をとる私と、カルスピを注ぐ嬉しそうな博士だった。
    「い、一体どういう……!?」
    我慢ならず勢いよく二人に駆け寄った。博士がにこにことしながらこちらに顔を向けてきた。
    何かを言っているように見えるし、何も言っていないようにも見える。
    これからお二人が僕の家に住むと思うと…!なんて嬉しそうに言っていたのかもしれない。
    ようやく”私”もこちらに意識を向ける。含んだように笑みを浮かべる。”私”のくせに。
    「……何をしていた」
    聞かなくてもわかることはある。あらかた博士を利用してカルスピ三昧だ。
    カルスピを一気に飲み干した"私"は何かを言って立ち上がるとそのまま出ていこうとする。
    「ま、待て!」
    届く距離なのに、掴めず通り過ぎていく。博士もそのあとをついていく。
    博士が少しだけこちらを振り返って、何かを言った。そしてそのまま”私”を追いかけて行った。
    二人の声は聞こえない。届きもしない。
    まるで透明の壁か何かでもあるようで、私はこの世界において異物なのだと言われているように思えた。
    あぁ、これはきっと悪い幻想か夢か何かに違いない。そうでなければ、私は。
    意識が遠のく。体ごと後ろに倒れるような感覚がした。
    あの白髪の博士に飛ばされたときのような感覚。これは水と油が混じり合わないことと同じことだろうか――。

    はっと目が覚める。身体は重く、汗ばんでいる。
    ……そうか、夢の方だったか。だからといってなぜあんな夢を見たのか。
    これは私の選択した結果だ。飲み込むべきことだろうに。
    無理やり体をおこしてあたりを確認する。
    隣に博士はいなかった。時計を見れば時間も時間で、なんらいつもと変わらないことだった。
    だというのに、どうしてか落ち着かなくなって重たい足で走り出す。
    夢と同じで、廊下には香りが広がっていて、向かった先には博士が朝食の準備を済ませていた。
    「玉森くんおまようございま……!?」
    「またあなたが全部用意してしまったんですか」
    「ど、どうなさったのですか…?」
    不必要な文句が出て行きそうになって、それを飲み込んで、
    「あなたは…以前の私の方が良いと思っているんですか?」
    出てきた言葉がこれだった。
    「何を言って……そんな、僕は……」
    本当はきいてしまいたくなどなかったのに。俯いて話を続ける。
    「あのときの私は…あなたのことをなんとも思っていなかった」
    手を絡める。
    「こんな風にあなたに体を許すことだってしません」
    「そ、それは……ごめんなさい……でも、僕はやっぱり……」
    何を焦っているのだ私は。こんなこと無駄だとわかってるのに。そんな顔させたくないのに。
    「”玉森くん”のことをお慕い、しております……」
    それはどちらの、と聞く前に
    「以前も今も、そしてこれからも、それは変わらないのです……!う、うまく伝えられなくてごめんなさい…!」
    そう言って私の手をぎゅうと握ってきた。
    その姿があまりにも必死で、戸惑っていて。どうしようもなく愛おしくなった。
    途端に体に入っていた力が抜けた。それでも手はしっかりと握ったままで。
    「……伝わったので、良いです」
    私も答えるようにその手を握り返した。気恥ずかしさを紛らわすように、にぎにぎと繰り返す。
    「あ、あの……落ち着きましたか?」
    「……はい」
    「あの、僕、お水を取ってきますね……っと、」
    「夢を、見たんです」
    動こうとした博士を引き留める。
    「またおかしな夢を見てしまうかもしれません。……今度は私を起こしてください」
    「はい、もちろんです」

    なかなか起きない私をあらゆる道具を使って起こそうとして、私が博士に怒ってしまったのは数日後のことだった。

    また毎日が始まる。あれは一体なんだったのかと少し考える。
    不安を煽るだけ煽って、迷惑極まりなかった。
    ……好意的に考えてやれば、あの自分もここにいるのだと主張したかったからかもしれない。

    END
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    てっかめかぶ

    DONE博玉
    一人でお酒を飲もうとする博士と一緒に飲もうとする玉森くん
    <玉森視点>
    そろそろ博士が帰ってくる頃だろうかと、時計を確認した。
    玄関口の辺りを行ったり来たり。
    ……これが何度目の確認かはわからない。
    気付いた頃には数えるのをやめてしまっていた。
    一度連絡はあったのだ。
    今日は遅くなります、先にお休みくださいと。
    やや浮ついた声を思い出す。
    ただ今回は理由を聞くのを忘れてしまっていた。
    こうも遅いとなると……よからぬ事に巻き込まれてやしないだろうか。
    そう思い始めたとき、扉が開いた。
    「あっ玉森くん!」
    「!……博士、おかえりなさい」
    「はい、た、ただいま……戻りました」
    にこにことしながらこちらへ向かってくる。
    私もほっとしながら、ぱたぱたと足早に階段を下りる。
    なるべく今向かおうとしていたところだというふうに。
    「ん?」
    近くまで寄って違和感に立ち止まる。
    遠くからでは気付かなかったがこれは……酒の匂いだ。
    足取りもしっかりしているし、遠目では気付かなかった。
    「何してたんですか」
    わかっているが、あえてだ。
    「帰りにお酒を少し……」
    「……誰といったんですか」
    「今日は花澤くんと!連絡はしていたはずですが……」
    「それしか聞いてませんでし 1434

    てっかめかぶ

    DONE博玉
    いろいろな博士
    コピー本交換会で出した内容と同じだと思います
    カラカラ、カラカラ。
    それは宝石か、それとも別の何かか。
    角度を変えれば映し出す世界も姿も変わっていく。
    カラカラ、カラカラ。
    二度と見えないものだろう。

    それは、画面がスライドしていくような、瞬きの瞬間に切り替わるような。
    背景は変わらず、博士の存在だけが切り取られたように変わっていくのだ。
    今日は一体誰だろうか。

    Day1
    あるとき博士は子供の姿だった。ぱちぱちと目を瞬かせる。
    この日が、初めての違和感の日であった。
    「玉森さん!今日は何して遊びましょうか?」
    そんないつも遊んでいるかのような物言いを。
    「んん…?」
    「ちゃんと宿題も終わっているのです。……だめですか?」
    混乱する私を見て不安がる博士。目を潤ませないでくれ。
    「い、いや!だめではないぞ!うん!」
    やはりこの博士の顔に弱い……。ぐっ……このとおり自覚はあるのだが……。
    仕方がないといったふうに、その小さな博士の手を取ってやる。
    そうすればきゅ、と握り返してくる。ほんのり温かさも感じる。
    「えへへ……」
    カワイイ。この日はもう遊ぶしかないだろうと。
    博士の発明の話などを聞きながら時間は過ぎていったのだった。
    ひとし 2321