未定僕らが交わったのは、奇跡なんだと思う。
同じショーを営んでる友人が知り合いである後輩の存在を匂わせて来た爆発音が響くいつもの朝、近い内に顔を合わせると同じ廊下を走ってる時は話半分で聞いていたけれど、まさかその日の内に紹介されるとは思ってもなかった。噂の後輩くんの突発的な行動力は彼と似ているのかもしれないな、なんて心穏やかに思っていて、どんな姿なんだろう?彼と似ているのかな、と他者にあまり関与しない僕が柄にも無く色々と空想を膨らませていた。二年生の中途半端な時期に編入して来たのと、別の理由もあってか極端に友人関係が狭い僕はもしかしたら新しい関係を築けるのかもしれないと、あの時楽しみにしてたんだと思う。
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