ケイサラ140文字シリーズ第2弾お題:「酷い男」
それとなく皆を誘導して私を議論の中心にして大役を押しつけた酷い人。
それなのに私が幻影に怯えて震えていたときはすぐに駆けつけてくれて、眠ったあとも寄り添ってくれた優しい人。
酷いのか優しいのか、本当の貴方はどっちなの?
あぁ、でも貴方は私を置いていなくなってしまった。
やっぱり貴方は酷い人。
お題:「最初から最後まで」
物心ついたときから父親がいない貧しい母子家庭。
それでも必死に努力して夢を叶えたと思ったら、何年もしないうちに台無しに。
そのうえデスゲームに巻き込まれて。
あーあ、オレの人生、最初から最後までロクでもないねー。
ああ、でも、最後の最後に君を守れた。
・・・なら、多少はマシに見えるかな。
お題:「50/50」
人生経験からくる立ち振る舞い。
大人としての気遣い。
センスある言葉選び。
何もかもが完璧な貴方には何を返せているだろう?
2人の力関係はどのくらい?
30/70?
いや、10/90かも・・・。
貰った分に釣り合うほど返せないけど、せめて貴方が辛いときに支えられるように。
50/50の・・・対等な私でありたい。
お題:「言い訳はバッチリさ」
腕によりをかけて貴方が好きなおかずを作って、部屋を綺麗に飾り付け。
駅前の店で君が好きなケーキを買って、ちょっと高いけど飲みやすいワインを小脇に抱えて。
今日は2人の大事な記念日。
思ったより手間取って遅くなったけど言い訳ならバッチリだ。
「貴方/君の事を考えてたら遅くなった。」って。
お題:「初恋の人でした」
初恋の人?
えっと、小3の頃親戚の法事で○県に行ったときに迷子になって。
怖くて泣いてたらおまわりさんが声をかけてくれたんですよ。
そして交番に連れてってくれて、親が迎えに来るまで遊び相手になってくれました。
背が高くて黒髪の優しい人でって・・・どうしましたケイジさん?
赤くなって顔を手で覆って。
お題:「そんな顔して言われましても」
待ち合わせをしてたら女の人数人に声をかけられて。
なかなか解放してくれなくて困ってたらやってきた君がオレの手を引っ張って助け出してくれたけど・・・。
「ケイジさんのバカ。」って、そんな顔して言われましても。
可愛くて顔がニヤけちまうじゃん。
心配しなくてもオレはサラちゃん一筋だよー。
第3弾へ続く。