アイ光・告白その後その後
目が覚めると、そこは何の変哲もない神殿騎士団の仮眠室だった。
珍しい、普段はプライベートなんて無いただの二段ベッドだが、ベッドにカーテンがあり、周りの目を塞いでいた。
ふう、と白い息を吐いて寝返りをうつ。
なんだか枕があたたかく、柔らかい。
やわら…
目を開けると目の前に白い肌で顔の小さいアウラの女性がいた。
その瞬間、全てを思い出した。
自分の弱い部分を見せて、情けなく年下の女性に縋り付いて、子供のように泣いて…
「っ!!!」
顔を真っ赤にして勢い良く起き上がるとリコは目を擦りながら目を開けた。
「…おはよ、アイメリク」
寝起きの掠れ声に色気を感じながらも何もないと信じながら頭を抱えた。
装備は脱がされているが上下しっかりと衣服は着ており、リコも角帽と上着を脱いでいた。
「おはようリコ……念のため聞くが私は君に何もしていないだろうね」
「ふふ、それはもう熱い夜だったわ」
「それは……」
尋常じゃない汗をかいているとリコは口元を押さえて声を出して笑った。
「一緒に眠っただけよ、貴方体温高いのね、ちょっと暑かった」
ほっと胸を撫で下ろす。
「付き合わせて悪かったね、今度お詫びでもさせてくれないか」
「それは嬉しいわ、あの夜は2人だけの秘密ってことにしてあげる」