アイ光,告白 番外編(この描写いれたかったけど入れられなかった編)
「私の事、どう思ってくれているんだい、教えて」
「…うん……少し、だけ…待って」
「あぁ、待つさ、君から私の事がどう見えているのか知りたい、待ってでも、知りたいんだ」
切れ長の目を細めて微笑まれて、その瞳が、感情が…私に向いていると思うと息が出来なくなってしまうようだった。
大きな手が頬を包み、少しずつ顔が近くなって、被さるように抱きしめられ、感情が溢れて涙が出てくる。
もう、止められない。
「……すき」
「もう一度、」
息づかいが聞こえてくるくらい近くて、額同士が合わさる。
アイメリクの高い鼻がすりすりと私の鼻をさすり、蒼の瞳が私を映す。
「……アイメリク」
「うん、」
「あのね」
「うん」
大きな指は傷だらけの白い手をぎゅ、と握った。
でも、そんな傷だらけの指も、みんなのためならと少し無茶をしてしまうところも。
「すき」
まるで、大きな花束を抱えるように両腕で抱きしめられ、頬と角をお互いに擦った。
「私はね、君の全てを受け入れたいんだ」
「……」
「不格好でも、不器用と君が思っていてもいいんだ、君さえいてくれれば」
その言葉は記憶を無くして孤独だった己の心の中の先にアイメイクが映った。
ごしごしと目元を拭っていると、その腕ごと抱きしめられた。
「もう、ここが君の居場所さ」
「……うん、ありがとう」