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    ヨワネ

    @b1ueeyesk1

    Xやpixivでじゅじゅつの二次創作(小説)を投稿しています。基本短いお話。こちらでは、過去作品含むXで投稿した作品をまとめて置いています。

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    ヨワネ

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    愛されている自覚はあった。……でも、彼は                        「あなたは、彼の弱点なんです」

    そう告げる伊地知さん。その表情は真剣で。いつもと違う雰囲気にブルッと身体が震えた。

    「あなたを傷つける人間は必ず始末します。それだけじゃありません。その人間に関わった者たちも対象です」

    心当たりがあるのではないですか?
    その問いかけに、ハッ、と息を呑む。

    (そうだ、今まで……)
    敵はおろか、伊地知さんや生徒達に向ける視線が怖いときがあった。とくに恵君には……。
    でもそれは、ヤキモチなんだと思っていたけど……今となっては、そんなことで片付けられる話じゃないとわかる。

    「あなたの言葉一つで、彼はなんでもします」


    ーーだから、どうか

    「ご自身の立場を、ご理解ください」

    ペコッと頭を下げ、立ち去る伊地知さん。
    彼の背中を見送り、はぁ、と息を吐く。
    (……私は、どうすれば)
    もっと自分に力があれば……。
    護られてばかりの状態に嫌気が差していると、ふと人の気配が。振り向こうとした瞬間、ぎゅっと抱きしめられた。

    「どうしたの?なんでそんなに悲しい顔、してるの?」

    耳元から聴こえる彼の声。
    はぁ、と吐く息が耳を刺激する。

    「……、こ、これは」
    「嘘言ってもダメだかんね。お前下手だからすぐわかるし。それに……」

    ーーお前が悲しいと、僕も悲しいから

    「不安は全部、僕が消してあげる。だから、そんな顔、しないで……」


    その言葉に、あぁ、やっぱり私は彼から離れられない。そう感じた。

    「うん。ありがとね。でも、大丈夫だから」

    真横にある真っ白の頭。ふわふんのそれをやさしく撫でる。肩に埋めていた顔があがり、こちらを見つめてくる。ゆっくりと近づくそれに、私は瞳を閉じた。


    「大好き。愛してる。お前は」


    ーー僕のものだからね


    おわり。


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