人に変身できる呪霊をみつけた虎杖。
「せんせー!みてみて!」
早速持ち帰り五条に見せる。
もう、なんで祓って来なかったの〜!
ぷんぷんの五条。
それはごめん。俺も祓おうと思ったんだけど、こいつめちゃくちゃ強くて……。しかも、祓いづらいと言うか……。
歯切れの悪い虎杖に、どういうこと?状態の五条。すると、虎杖の腕の中にいた呪霊が、ピカァッ!と光りだす。
うわっ、眩しッ!!
グッ、と目を瞑る虎杖。
あ?こいつ進化しようとしてる?
ダメージ0の五条。そのまま呪霊を直視。
すると、愛しい彼女へと姿を変えた呪霊。
「……は?」
セルフむりょーくうしょを食らう五条。
あれ?おかしいなぁ?
彼女が目の前にいる〜。
姿かたちが全く同じの彼女。
しかもあら不思議。魂のカタチが見えない。
お前呪霊じゃなくて死んでんじゃね?
思わず口調が昔に戻る。
すると、ゆっくりと五に近づいた呪霊はそのままギュッ。五条に抱きつく。むにゅ、と潰される胸。その感触がダイレクトに伝わり思わずニヤニヤ。
「お前、わざとでしょ」
胸を押し付けると喜ぶことも、胸を強調させたいのか、彼女のソレより大きくさせていることも。
なんにせよ、お仕置きが必要だなぁ〜。
生徒の前なのに全く欲を隠そうとしない。
そのまま彼女(呪霊)を抱きしめ感触を楽しむ。
んー、これはなかなか。
まっ、彼女には劣るけど。
それでもお尻を触る手はとまらない。とめられない。というか、とめる気はない。バカみたいに顔に締まりがない状態でいると、ふと、背後から冷気が。
「……あ、」
振り向くと彼女が。
しかも同期の硝子までいる。
ヤベ、僕終わった。
その言葉通り、お腹に硝子のパンチが飛んできた五条。壁まで吹っ飛びめり込んだ。
「……ヒ、ヒドイよ……ゆーじ…」
オロオロと涙を流す五条に、ごめん!と潔く謝る虎杖。彼女さんがいるのに鼻の下伸ばしているのは良くないと思って……。ちょうど五条を探していた彼女と遭遇し、説明したという。タイミング悪く硝子まで来たのだから逃げ場はなかった。
「自業自得だ」
硝子からの冷たい言葉が突き刺さる。
その横では、五条のぬいぐるみに変身した呪霊を抱える彼女が。
ちょっ、その目やめて!!
謝るから!!
プイッと顔を逸らされ絶句。
「どんまい、先生!」
虎杖だけが笑顔だった。
おわり。