_linker☆quiet followDONEディノのヒーロー情報が公開されてしまう〜!前に急いで書いた妄想捏造ディノキス!ルーキー時代!サブスタンス能力に呑まれるやつ イクリプスとの戦闘を終えてすぐ、ジェイとブラッドは司令部への報告のため、連れ立ってタワーへと戻っていった。一方、残されたキースとディノは、念のため周囲にイクリプスの残党兵がいないかを確認してから帰還するようにとの指示を受けていた、のだが。 背骨が、固い感触に軋む。キースは、仲間であるはずのディノに、路地裏で組み敷かれ地面に縫い付けられていた。「ディノ! しっかりしろ、おい!」 そう呼びかけるも、ディノの瞳はらんらんと滾り、キースの声などまるで届いていない。ハッハッと、荒々しい呼吸を繰り返す口はうっすらと開き、彼自身のヒーロー能力のために伸びた牙が覗いている。唇の端から溢れた唾液が、ぽたりとキースの頬に落ちた。 ディノが行使するヒーロー能力は、オオカミのごとき獣化だ。獣化といっても、頭の中身まで野生動物と化してしまうものではなく、普段は自身でしっかり能力を律しており、理性的な思考を保持し続けることが出来ている。だがごく稀に、こうして理性をなくした野生の獣のようになってしまうことがあった。 研究者でもあるヴィクターいわく、サブスタンスの特性上致し方ないことで、元に戻すには沈静化させる薬を注射するしか方法がない。この状態のディノを捕らえるのは、至難の業だ。キースの能力は捕縛にうってつけではあるが、目で追えない速さで動く動物を縛ることは、困難を極める。 しかし今、ディノはどうやら腹を空かせているのか、逃げ出すことなく、むしろキースを獲物として捕まえている状態にある。食糧と見なされているのかと思うと複雑な気分になるが、この状況ならば、サイコキネシスで無理矢理退けさせることは可能だ。対話が望めない以上、こうするより他にない。「……ステイ、ステイだ、ディノ」 ぐるる、と喉の奥で唸るディノを縛り、ふわりと自身の身体から浮かび上がらせた。ヴィクターから渡された注射を取り出し、なおも威嚇するディノの頭を撫でる。「そう、いい子だ。悪いな、ちょっとだけ我慢してくれ」 袖を捲って、細い針を突き立てる。ちくりとした痛みに、ディノは一度大きくがうと吠えたが、薬剤を押し込んでいくごとに、犬のような吐息が、徐々に人のものへと落ち着いていった。 なるべくそっと、針を抜く。それと同時に、ディノのコーラルピンクの頭が、ぽすんとキースの肩に落ちた。「……ごめん、キース……」「おー、おかえり」 キースの声に、ディノは相槌の代わりか、力なく尾を一振りさせた。その後しゅんと垂れるふわふわのそれに手が伸びそうになるのを、ぐっと堪える。「うう、やっぱお腹空いてるとダメっぽい。キースがめちゃくちゃ美味しそうに見えちゃって……どっか齧ったりしてない?」「そう易々と食われてやらねぇから安心しろ」 本当は、路地裏に誘い込まれて引き倒された一瞬、腕に噛みつかれかけたが、すんでのところで回避した。キースにしてみれば肉片のひとつやふたつ、与えてやっても構わないのだが、我に返ったときに口から仲間の血の匂いがするのは、大層気分が悪いだろうことは想像に容易い。ディノのためにも、食われてやるわけにはいかない。「ほら、早く帰って飯食おうぜ。たくさん『待て』が出来たご褒美として、な」 ディノのへにゃりと折れた獣耳を指でくすぐる。まだ少しサブスタンスの影響が残っているのか、わん、と返された声は子犬に近くて、キースは思わずその背をわしゃりと抱き寄せた。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow _linkerDONEマリレン何故こんなことになったのか、レン自身事態を飲み込めていないまま、真剣な顔をしてレンに向き合っているマリオンの瞳に長い睫毛がつくる影を、ぼんやりと眺めている。 いつもの自主トレの前に、問答無用で「ついてこい」と言われ連れられてきたのは、ブルーノースシティに古くからあるテーラーだった。担当しているセクターの老舗であるから、レンも店の存在自体は知っていたが、足を踏み入れるのは初めてだ。 十八年の人生の中で、制服以外の正装が必要となる機会はほとんどなく、唯一必要となったのは喪服くらいのものだった。だからレンは、きちんと誂えたスーツというものを持っていない。話の流れでそのことをマリオンに告げると、彼はしばし神妙な顔をしてみせたのち、踵を返して出かける準備を始めてしまったのだ。常々「絶対にはぐれるなよ」と耳にタコが出来そうなくらい言われている以上、レンは迷いなく先を行くマリオンの背を追うことしか出来なかった。「……どうして、俺にネクタイをあてているんだ」 ようやく、疑問を口にする。すると、マリオンは真剣なまなざしをそのままに、眉をつり上げた。「オマエがスーツを持っていないって言ったからだ 1561 _linkerDONEディノキスいてっ、と小さく漏れた声は誰にも届いていないと思っていた。 キースが料理を出来ると知ってからというもの、ジュニアは毎夜のようにキースの手料理をねだるようになった。好物であるハンバーグやオムライスのレトルトを冷蔵庫に詰め込んではキースの晩酌用スペースを圧迫し、それをフェイスに揶揄されても「美味いからいいんだよ」と言っていたはずだが、さすがに好物であろうと、レトルトの味が続くと飽きるのだろうことは想像に容易い。面倒なことこの上ないが、ディノやジュニアのような、表情から感情が伝わりやすいタイプに食事を振る舞うのは悪い気はしないし、普段は澄ました顔をしているフェイスが己の手料理に顔を綻ばせるところを見ると、同期であるフェイスの兄、ブラッドにどこか勝ったような気持ちになって、これも悪くない。手伝いや片付けを担うことを条件に、キースが夕食を準備する機械は格段に増えた。 今も、皿洗いをしているフェイスとジュニアの横で、キースはさっと作ったソースの味見をしようとしていたところだった。とろみのついたデミグラスソースが唇に触れて、味を確認する前にピリッと鋭い痛みが走る。痛みの残る部分を舐めとると、唇の 2510 _linkerMOURNINGディノキス クリスマスの時期に書いててそのままお蔵入りしてしまったやつ…クリスマスといえど『ヒーロー』に休みはない。ハロウィンと同じく、否、それ以上に一大イベントであるクリスマスは、多くのヒーローを抱えるHELIOSにとっても例外ではなく、通常の任務に加え、市民サービスと称したアピールイベントも行わなければならない。 それらがようやく一段落ついてから、フェイスとジュニアのルーキー二名は一日だけ休暇をとり、遅めのクリスマスを家族と過ごすべく実家へと帰省している。ウエストの居住ルームに残されたのは、定期的な検査を必要とすることからタワーを離れられないディノと、元より帰りたい実家などないキースの二人だけだった。 ディノには「付き合わせて悪い」と申し訳なさそうな顔をされたが、仮にキース一人きりになったとしても、クリスマスを楽しもうなんて考えは微塵もなかったのだから問題ない。むしろ、ブラッドやジェイが貴重な、そして大事な家族サービスの機会に追われる中、一人手持ち無沙汰になるところを、大事な相手――そう表現するのは極めて小っ恥ずかしいが――と過ごせることになったのは、キースにとって喜ばしいことだった。『ヒーロー』として迎えるクリスマスは面倒なことこの上ないが、ディ 1810 _linkerDONEりつがくだよ~金曜日の夜は、社内で浮足立っている者があちこちで散見される。翌日からの休みに心躍らせる者、アフターファイブに飲みに出る者など理由はさまざまだが、どちらにせよ、定時から半刻ほど前の現時点で未だ仕事が山積みの律瑠にとっては関係のない話だ。溜まりに溜まった未読メールを捌くにつれて、一向に減らないTO DOリストは増えていくばかりで、思わず腹の底からため息をついてしまった。 嫌で嫌で仕方がなかった就職活動をどうにか乗り越えて、律瑠は今、嫌厭していた社会の歯車になりつつある。古い慣習や前時代的なノリに辟易とし、それらと足並みを揃えることを要求される現実に絶望することも多々あるが、そう悪い人間ばかりでもない。クソみたいだと唾棄したくなるような先輩もいれば、人間として格が違うのではないかと首を捻りたくなるくらい、人として出来た上司もいる。ブラックだホワイトだと一言に言っても、画一的に語れるものではないのだと知れたのは、経験に依るものだ。 だが、時折ひどく心許なく思うときがある。ここにいて、自分は本当に、あの人の言葉に恥じないぐらいの人間になれるのだろうか。近づけているのだろうか、と。尊敬できる人 2376 _linkerDONEフェイディノルーキーズキャンプでの活躍を受けて、改めてフェイスの能力について一考したディノは、フェイスにある提案をした。「モールス信号を覚えよう!」 そう言って渡したのは、使い古したテキストだ。ディノがルーキーの頃、通販でチームメイト四人分を取り寄せたもの。みんな、まだ持ってくれているだろうか。 【HELIOS】に入所して間もない若かりし頃、チームワークを新たな課題として掲げられた当時のディノは、これを一目見てピンときたものだ。チーム内だけで伝わる秘密の暗号。いかにも『ヒーロー』っぽくてかっこいいだろうと、ワクワクしながらブラッド、キースとメンターのジェイにプレゼントしたはいいが、結局、ついぞ使う場面は訪れなかった。 だが、ディノは今でもある程度内容を覚えている。恐らくブラッドはディノ以上にしっかり会得しているだろうし、ジェイもきっと簡単なものなら分かるはずだ。キースがこれを開いているところは、一度も見た覚えがないけれど。「俺のおさがりでごめんな。けどこれ、すっごい分かりやすいんだ! 今でもいい買い物したなって……」「あーはいはい、それで? なんで突然モールス信号?」 うっかりテレビ 1557 _linkerDONEショッピングデートするディノキスの短文ディノが戻ってくるまでに、四年の月日が経過していた。 そうは言っても、子どもがいなくなっていたわけではないから、体型に大きな変化があったわけでもなく、制服も普段着も、いなくなった当時のものをそのまま着られる。キースがディノの私物をほとんど全て保管していたおかげで、新たに買い直すべきものは最小限で済んだ。 だがディノは、好奇心旺盛で新しい物好きなところがある。自分の知らない流行りものを街で見かけては、「あれ何?」と目を輝かせて問いかけてくるのが半ば恒例と化していたところで、合流して初めてのオフの日、キースはディノに引きずられるようにして、ウエストのショッピングモールを訪れていた。「つっても、オレは流行りとか分かんねぇぞ……」 そういう類は、フェイスの方がよほど詳しい。だからといって、ただでアドバイスをしてくれたり、休日にショッピングに付き合ってくれたりするとは考えにくいけれど。「いいんだよ、俺はキースの意見が聞きたいんだから! ほら、これとかどう?」 そう言ってディノは、自らの上半身にグレーのニットを翳した。人好きのする、愛嬌のある顔立ちに、キースやブラッドと並んで遜色のない 1432 recommended works ユキチDOODLE19/11/18pixivにまとめましたー。【7枚】タイガのログ②+ユウ君 | ユキチ@2日目/南1サ06a #pixiv https://www.pixiv.net/artworks/77850136--------------------------------------------------そろそろPixivにログまとめた方がいいですかね…。 ユキチDOODLE今日は力尽き… ユキチDOODLE用件を三分の一終えたから1つ落書きをする。来週もベストテン観に行ってきますー。 ユキチPROGRESS今作ってる本の一部です。 ユキチPROGRESS原稿頑張り中ですが、4月の禁プリと5月のコミケには間に合わないです。お待ちいただけると嬉しいです。ごめんなさい。 ユキチDONEタイガお誕生日おめでとおおおおおおおおお!!!これからも、まだまだサービスして下さい。 ユキチPROGRESSアタリからむちゃくちゃ表情を直しているのだ…。 ユキチPROGRESS表情が好きな感じに描けた。おやすみなさい❗️ オルトTRAINING人狼のタイカケ※例の人狼のパロです。役職以外全て幻覚。 あぁ、いい匂いがする。美味そうな匂いだ。「はぁ……」 匂いを食べるように、口で大きく深呼吸する。匂いの元は、どこだろう? 目を閉じて意識を集中させて、匂いの元を辿る。月明かりがうっすたと照らす夜の村をゆっくりと歩く。人間たちは、家の中に入ってビクビクしてるみたいだ。人狼に食われない為に。「ん、近いな……」 匂いが濃くなった。俺はその匂いの元の家を確信して、その家の前に立った。「やっぱり……」 匂いを辿っている途中から、薄々感じてた。この匂いの正体は……。「おい、カズオ」「はぁーい」 ドアをノックすると、軽やかな声で返事が返ってくる。「あ、タイガきゅんじゃん!」 中からカケルが顔を出す。入りなよ、と俺を簡単に家に入れるコイツは、ちょっとバカなのかもしれない。「こんな夜中にどうしたにょ? 人狼が出たらどうするの~?」 ニコニコ笑いながら、カケルは俺にお茶を出す。人狼が出たら? それをこの俺に言うのか? まぁ、そうだろう。俺は自分の正体を隠して、この村にいるんだから。「さ、温かいうちにどうぞ」「ん」 俺はカケルの 1054