[ミマモ完結版ネタバレ注意]突然現れた塔と事情の多い男「へー、ちょっと近くから見るととても高いにゃ~」
ゴルトオール領内の、城下町から離れたとある場所に、小さなオアシスがあった。
ここは砂漠を仕事の為に横断したり、探検したりする者がたまに休憩している姿を見かけるが、ピクチャンが来た時には一人しかいなかった。
画家のピクチャンは城下町を出て、いつのまにかできた、とても高い電波塔を見上げていた。
「電波塔」とされているが、ただ鉄骨などを組んだものではなく、城や教会と言ったように、非常にしっかりとした姿を見せていた。
その建物は、今ピクチャンがいる崖を超えた先にあり、距離もまだかなりある。
その搭は雲の上まで続いているのだが、気象条件によってはこの搭の存在に気が付かないかもしれない。
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