2:就職『それじゃあ行ってくるね、』
小さな声でそう言った
きっと両親に伝えたら喜んでくれるけど、騒がしいのは苦手だから、、台所に手紙を残しておいた。
欲しいものなんてないから口座もついでに、
久しぶりの太陽の光、眩しすぎて目が潰れるんじゃないかと思った。
この季節になるといつも見た黄色い花を咲かせる雑草が排水溝の隙間から(コトシモキタヨ!)と背伸びしている
しばらく歩いていると最寄りの駅に着く、8.10年使っていなかったICカードが機能を失って使えなくなっていないか心配であったが、杞憂だった。
電車に揺られながら彼女は不思議に思った。
赤衣がパンフレットの電話番号に連絡を入れた際
[南死人駅に来てください]とだけ言われて他に情報も無かったからだ。
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