1:未知の世界いつも通りの朝、、いつも通りの、、いつも通りなんて、、
いつ起きてもそこは薄暗い世界、
この世界の中心には昨日から電源がつきっぱなしのパソコンが自らの熱を抑えようと唸っている。
他に言うことがあるとすれば、卵が腐ったものとアールグレイの紅茶を足して2で割ったような匂いがたちこめているくらいだろうか、
(こんな汚い部屋に住んでいる人間は数少ないだろうな、、)
その世界のたった1人の住人は思った。
(コンコン)
静かな空間に扉を叩く音が響くと同時に、部屋の外からオドオドとした声が聞こえてくる
『曲ちゃん、、今日で28歳でしょ、、?そろそろ仕事探さないと、、お母さんは曲ちゃんがこのままだと心配で、、』
『うるさい、、私はこのまま死んでも後悔なんてない、、いいからほっといてよ、』
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