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    すいせい

    しがない字書きです。
    C翼…早田受け(淳まこメイン、他は反まこ・がくまこ・松まこ等)&翼受け(松翼多し、源翼・小次翼・葵翼など)
    黒バス…黒子総受け(笠黒多し、他は相棒黒やマイナー黒など)
    ダイヤ…沢村総受け(哲沢・金沢など)
    ヤマト…古代総受け(加古メイン)

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    すいせい

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    ラブコメ(寧ろギャグっぽい)淳まこちゃん

    淳まこ(多分、両片想いだったんじゃないかな)いつからかなのかは判らない。気が付けばその不可解なものは早田の中に生まれていて、今もずっと燻った状態で存在している。それは自分でも判らないうちに早田に不快な感情を与えて、そしていつの間にか消えるようにいなくなる。
    「……あ」
    そして唐突に気付いた、その不可解なものが何なのか。ワールドユース大会に向けて召集された全日本ユースの合宿で、その人物に再会してから。
    「俺、三杉の事が好きやったんか」
    自分が三杉の事を気にしていた自覚はある。心臓病というハンデがあるにも関わらず、誰よりも凄いテクニックとセンスを持つサッカーの天才。指揮官としても優秀で貪欲に上を目指す姿は、同級生ではあるが尊敬に値した。
    「我ながら、にっぶ……」
    そんな言葉を呟きながらコツンと手の甲を自分の額にあてた早田ではあったが、不意に周りの空気が違っている事に気付いて視線をそちらに向けた。
    「………もしかして、声に出てた?」
    呆気に取られるような表情を浮かべている、チームメートの姿。自分では心の中で呟いていたつもりだったのだが、どうやら思いっきり声に出してしまっていたらしい。
    「お前、三杉の事が好きだったんだな」
    しみじみと反町から言われてしまったその言葉に、早田は我ながら間抜けすぎると自分で自分が情けなくなった。三杉が自分の事を恋愛対象にするとは全く考えられないし、そんな自意識過剰な感情は持ち合わせていない。ただこの合宿を迎えるにあたって、その感情には気付きたくはなかったし知られたくもなかった。
    「今の、集団幻聴って事で忘れてくれへん?」
    「集団幻聴って、あのな……」
    思い切り真剣な表情で言われた言葉に、反町は呆れる事しか出来ない。けれど早田の気持ちも判らなくはないので、彼の希望を叶えてやりたい気もするのだけれど……。残念ながらそれは出来ない事だった。
    「あ……のな、早田。それは出来ない相談なんだわ」
    「え、なん……で」
    早田も自分で無茶を言ったとは思っている。けれど出来ない事ではないだろうとも、早田は思う。ちょっと聞かなかった事にしてくれたらそれで良い事だろう、と。
    「してやりたいのは山々なんだけどさ、出来ない理由ってのがあってだな」
    チラリと反町が視線を向けた方向を、早田もジッと見つめる。
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    💘💘💘💴✨
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    Replies from the creator

    すいせい

    DONEハッピーバースデー、俺!!!
    と、いう事で。自分の誕生日に自分の書きたい話を書きました!何とか当日中に書き上がったよ~~~~誤字脱字あったらサーセン!という慌てっぷりです。
    ちょっと詰め込んだ感がありますが………まぁ良し!っという事で。
    【淳まこ】誤解その感情はいつの間にか早田の中で生まれて、気が付けば大きく膨れ上がっていた。けれど滅多に会う事のない相手だった事とサッカーに集中していた事で、感情が抑えられなくなるような事がなかったのが幸いではあった。会えるとしたら高校サッカーの全国大会で、その人物が試合を観戦しにスタジアムまで足を運べば……の話。譬えスタジアムまで来ていたとしても、会う確率は非常に低い。だから、彼との関係が変わるなんて事は、思いもしていなかった。
    「それは、僕と付き合いたいって事だよね?」
    低い確率だったのに再会した、彼に。
    つい口から溢れてしまった、『好き』の言葉。
    早田のその言葉に対してそう返してきた三杉の姿に、ただ呆然とする事しか出来ない。けれどその顔は段々と赤く染まり、目線が少し逸らされる。どう答えて良いのか判らないのだろう早田は微かに口を動かす事しか出来なくて……。そんな彼に対して三杉はうっすらと笑みを浮かべた。
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