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    mr8012zi

    みらびっとと申します。よろしくお願いします✨

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    mr8012zi

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    アイナナの超能力パロを書きたくて書き始めたら、
    ずーるくんがショタ化して、妄想がまだ膨らみそうなお話です。
    ポイピクおためし。

    #超能力パロ
    parodyOfEsp
    #年齢操作
    ageManipulation

    幸せの合言葉目の前を崩れていく瓦礫のように、
    俺たちの日常は呆気なく崩れて、

    「君達!大丈夫?」

    差し伸べられた手を
    素直に取れるほど、
    俺たちは
    ハッピーエンドを受け止められないんだ。

    めでたしめでたしじゃ、
    俺たちは終われない。

    それは
    悲しい悲しい、
    俺たちが
    幸せになるための始まりの音。




    その手が差し伸べられた時、
    最初に動いたのはミナだった。

    割れた水槽から漏れ出た水を槍みたいにして、
    そいつに飛ばした。

    それはそいつに届く前に弾かれて、
    また水へと戻った。

    「…っ!
    トウマさんと…同じ…?」

    「びっくりした~!
    ごめんね!
    びっくりしたよね!」

    赤い髪のそいつは、
    笑ってそういうと
    また一歩近付いてきた。

    「…っ!」

    「来るな……っ!」

    次に動いたのは、
    トラとハルだった。

    そいつの頭上に、
    オレたちのまわりにあった瓦礫が現れ、
    垂れ下がる配線からはバチバチと雷が落ちる。

    その全部が、
    そいつの周囲のバリアによって弾かれた。

    「大丈夫だよ!
    怖がらないで!」

    そいつが一歩ずつ近づくごとに、
    三人がオレの服を掴む手が強くなるのを感じる。

    「トウマぁ…。」

    ハルが俺の名前を呼ぶ声を合図に、

    「近づくな…!!」

    俺は差し伸ばしてくる
    そいつの手を弾いた。

    「…っ!
    ……ごめんね。」

    そいつが手を再び差し伸ばしたと思ったら、

    「…っ!」

    俺たちの周りのバリアは、
    呆気なく弾かれた。

    「なんで…」

    「トウマ…!」

    バリアを弾かれた衝撃で、
    オレは気を失った。




    「はっ…!」

    目覚めると、
    そこには、
    綺麗な天井が広がっていた。

    清潔なシーツの感触。

    あの場所とは、
    正反対の平和の光景。

    「ミナ!ハル!トラ!」

    (三人を守らないと…!!)

    俺は勢いよく起き上がる。
    すると、
    目の前が歪んでぐるぐると世界が回った。

    (頭が…)

    「トウマくん、具合はどう…ってどうしたの!?
    まだ頭が痛い…?」

    俺が頭を抱えていると、
    扉が開いて
    赤い髪のそいつがそう言って急いで駆け寄ってくる。

    「…っ!」

    その光景に、
    俺は恐怖で思わず力が暴走してしまう。

    「っ…!」

    その力を弾いた赤い髪の人との間の空間が軽く爆発を起こし、
    足元のシーツが吹き飛び、
    壁にぶち当たる。

    辺りに音も響いたから、
    きっと俺が起きたことも辺りに知れ渡ったかもしれない。

    「…大丈夫だよ。
    怖くないよ。
    悪い人はもういないから、
    ここは安全だから、
    怖がらなくて大丈夫だよ。」

    赤い髪のそいつが、
    そう言って笑う。

    「俺…まだ力が…上手くコントロールできなくて…
    さっきはびっくりしただけで…」

    「大丈夫だよ。
    びっくりさせちゃったね。」

    「…さ、三人は…?」

    その姿に、
    ごめんという言葉を飲み込んで、
    俺はそう言った。

    安心感よりも先に、
    三人の安全を確かめたかった。

    「君と居た三人のことだよね。
    大丈夫だよ。
    オレの大切な家族が見てくれてる。
    本当は、
    君と離れたくなかったみたいだけど、
    怪我をしていたから
    今は別室で治療してもらってるよ。
    噂をすれば…」

    「「「トウマ(さん)!」」」

    ドタドタと足音がすると思ったら、
    扉が開いて三人が勢いよく俺の足元に飛び込んできた。

    「ハル!ミナ!トラ!
    三人とも怪我は?
    大丈夫か?
    痛いところはないか?」

    「トウマは自分の心配しろよ!」

    「目が覚めなくて心配したんですからね!」

    「オレたちを置いてったら、
    地獄まで追い掛けるからな!」

    「そっか…三人とも無事で良かった…。」

    三人の無事がとりあえず確認出来て、
    俺は少し安心した。

    「…君の怪我を見ても大丈夫?
    まだ、近付くのが怖い?」

    「だ、大丈夫…だと思う。」

    まだ少し怖さはぬけないけど、
    もう力が暴走する感じはしない。

    きっと大丈夫だ。

    「トウマぁ…」

    三人が俺の足元に張り付いては、
    心配そうに見上げてくる。

    「心配しなくても大丈夫だ。」

    傷を見るように触れられる手に身体を委ねる。

    それだけ、
    赤い髪の人の言葉は信用できる気がした。

    「よし!
    とりあえずは大丈夫そうだね。」

    赤い髪の人が、
    そう言って笑う。

    「ありがとうございます…えっと…」

    「そういえば名前を言ってなかったね!
    オレの名前はリクだよ。
    トウマくん、ハルカくん、ミナミくん、トラオくん。
    ギルド<虹の星座>にようこそ!
    君達を心から歓迎するよ!」
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