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    mr8012zi

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    mr8012zi

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    年が明ける4時間前に
    トウ壮書き収めとして突発アンケートし、
    ワンライしたトウ壮SS第一弾です!✨
    今回はトウ壮♀️となります!
    指定ワードは[口づけ・言葉・興奮]です!✨
    アンケートのご協力ありがとうございました🙇✨

    #トウ壮
    toadLily

    紅色を引いた唇「トウマは、
    この場は不釣り合いだよ。」

    パーティー会場の片隅、
    人気があまりないスペースで
    いつもより辛辣な壮五の言葉が
    俺を突き刺す。

    「不釣り合いか…。
    言われるまでもないな…。」

    酒がある席のため、
    トラと俺が駆り出されはしたが…
    俺に談笑を伴う駆け引きができる訳もなく、
    壁の花と化しているのだから
    『不釣り合い』という壮五の言葉もごもっともだと思う。

    「ごめん…言い直すよ。
    トウマに、この場は荷が重いんじゃないかな?
    御堂さんがいらっしゃるから、
    わざわざ君が来るとは思っていなかったんだ…。」

    メイクも紅色が映え、
    ラベンダー色の、
    足元にスリットが入った普段より心許ないドレスを着ている
    今日の壮五の装いを見ると、
    今日は壮五的に言う。
    『俺に知られたくない実家関係の何か』が、
    このパーティー会場にはあるのかもしれない。

    壮五が紛いなりにも、
    壁の花と化していた俺に話しかけている時点で、
    問題が解決したか、
    本当に俺にこの場に居てほしくないんだろうな…。

    そう判断できるようになるまで、
    何度も判断を間違えたけど…
    今でも、
    そう判断できる場に
    壮五を置き去りにする気は全くない。

    「俺にこの場が似合わないって思ってんなら、
    壮五が連れ出してくれよ。
    俺と一緒に帰ろうぜ。」

    「僕はまだ、
    この場を離れられない…。」

    「そ…「だから」」

    唐突に襟元を引き寄せられたと思ったら、
    俺の唇に柔らかな感触が訪れる。
    壮五を魅力的に飾っていた紅色が、
    俺に移ろった時
    キスされたのだと気がついた。

    「いつもの君の家で、
    僕が帰ってくるのを
    待っていて欲しい…。」

    その唇を彩る情熱的な紅色とは裏腹な、
    たどたどしく、優しいだけの口づけは、
    興奮材料にしかならなかった。

    薄暗い照明に照らされて
    そこに居たのは、
    パーティー会場の可憐な花ではなく、
    ただの一人の、
    期待と熱を帯びた
    可愛い顔をした…俺の愛しい恋人の姿だった。
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